あのビリー・ワイルダーの名作にも名を残す、ロサンゼルス一有名なこの目抜き通りは、1911年にハリウッド最初の映画スタジオが誕生して以来、映画の道として知られてきました。西はベル・エアーやビバリー・ヒルズなど映画スターが多く住む高級住宅地、東はハリウッド、35キロに渡って伸びる大通りは、映画とは切っても切れない関係にあります。
でも、サンセット大通りはそれだけじゃありません。ここは、ゴーゴーダンス発祥の地とも言われるWhisky A Go-Goを始め、The Roxy Theatre、Key Club、The Viper Room、House of Bluesなどの有名なナイトクラブが軒を連ね、毎年8月には道を封鎖してのミュージックフェスタも開かれる、音楽の通りでもあるのです。そして、映画&音楽といえば、このお方。ザ・シネマ恒例イケメン俳優グランプリで目下4連覇中のジョニー・デップです!今回は、まさにジョニデが追い求める二つが詰まったサンセット大通りに、彼の欠けらを探しにいざ出発!
まず、サンセットでジョニデゆかりといえば何と言っても、ナイトクラブのThe Viper Room。その昔1940年代には、あのミッキー・コーエンやバグジー・シーゲルも訪れていたというジャズバーでした。その後、幾人かの手を経て、共同オーナーとしてジョニデがThe Viper Roomとしてオープンしたのが1993年。オープニングにはティム・バートンやタランティーノも駆けつけました。元々はミュージシャン志望でもあったジョニデ自身も演奏し、ロック系のハードな音楽を主体としたThe Viper Roomは、ジェニファー・アニストン、ドリュー・バリモア、トム・ハンクスなど、数々の俳優やミュージシャンが集まる場所としても有名です。
残念なことに、このクラブを一層有名にしたのが、ジョニデの友人でもあったリバー・フェニックスのドラッグ中毒死でした。その後、10年を経てもリバーの影が薄れることはなく、バーを巡って訴訟などが起きたこともあり、ジョニデは遂に2004年にクラブを手放してしまいます。楽しい音楽と、俳優・ミュージシャン仲間が人目を気にせず楽しめる場所を目指してオープンしたというジョニデの思いを考えると、少し寂しい気もしますね。
そんなThe Viper Roomから1ブロックほど離れた所にあるのが、タトゥーショップのShamrock Social Clubです。その腕はもちろん、ソーシャルクラブという名前の通り、ビリヤードやおしゃべりを楽しむ社交場としても愛され、アンジェリーナ・ジョリーやレディー・ガガなどセレブが数多く来店。ジョニデもお気に入りの一つで、店に出入りする姿もパパラッチされています。
ところで、数えきれないジョニデのタトゥーの中でも名高い(?)のが“Winona Forever”。「シザーハンズ」共演後に交際していたウィノナ・ライダーにちなんで彫ったものの 、破局後に「Wino Forever(アル中万歳!)」に変えてしまったというのは有名なエピソード。つい最近も長年のパートナーだったヴァネッサ・パラディと別れてしまったジョニデですが、また一つタトゥーが消される運命にあるのでしょうか?
最後にご紹介するのは、ハリウッドの伝説的ホテル、Chateau Marmont。カリフォルニアとは思えない古いお城のような佇まいのホテルには、古くはF・スコット・フィッツジェラルドやジェームズ・ディーンから、リンジー・ローハン、ヒース・レジャーまで、俳優、ミュージシャン、作家など多くの著名人が宿泊。映画にも頻繁に登場し、クエンティン・タランティーノの「フォー・ルームス」や、ソフィア・コッポラの「Somewhere」などで、いい味を出しています。ジョニデも宿泊やイベント出席などで同ホテルを訪れていますが、なんと、ケイト・モスとは交際当時にホテルの全室で愛し合ったと本人が豪語したとかしないとか。さすがジョニデ、その体力と財力には唸らされます。
さて、少し歩いただけでも、ジョニデに縁のある場所を発見できるサンセット大通り。実はジョニデ、サンセットの裏通りに家も持っているそう。ジョニデの欠けらを探してサンセット大通りを歩けば、ほかでもない本人に出会えるチャンスかも?!■