COLUMN & NEWS
コラム・ニュース一覧
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COLUMN/コラム2013.09.28
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年10月】うず潮
自身で決めたルールを遵守し100パーセントの成功率を誇る凄腕ヒットマン役のニコラス・ケイジ。しかし、引退を悟ったニコラス・ケイジは、最後の仕事としてバンコクへ。いつものように現地で若いチンピラの相棒を調達し、クールに仕事をこなしていく。しかし、チンピラに若かれし日々の自分を重ね、相棒は消すという自分のルールを破り、チンピラを一人前に育て始める。そんな中、仕事で手負いを負ったケイジに優しく接する薬や店員に心惹かれていく。そんなヒットマンとしての心の綻びが、彼を追い詰めていく。タイの気鋭監督として知られるパン兄弟が、初期の代表作『レイン』をハリウッドでリメイク!。9月はザ・シネマでニコラスケイジ特集もやってます! © 2007 Bangkok Dangerous, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2013.09.01
2013年9月のシネマ・ソムリエ
■9月7日『白いカラス』 講義中の何気ない発言が黒人への差別だと糾弾され、辞職に追い込まれた古典学の大学教授コールマン。実は彼自身も“肌の色”にまつわる重大な秘密を隠し持っていた。 現代米国文学の巨匠フィリップ・ロスの小説「ヒューマン・ステイン」を映画化。主人公の数奇な人生を通して、人種差別問題の根深さ、複雑さを描く人間ドラマだ。実力派の豪華俳優陣が、癒しようのない心の傷を抱えた男女の悲痛な運命を体現。田舎町の荒涼とした冬景色と相まって、静謐にして重厚な緊迫感みなぎる一作である。 ■9月14日『ファンタスティック Mr.FOX』 『ムーンライズ・キングダム』の若き鬼才、W・アンダーソン監督が初めて手がけた長編アニメ映画である。原作はロアルド・ダールの児童文学「すばらしき父さん狐」。 元泥棒の野生キツネが仲間を率いて、農場を営む傲慢な人間とのバトルを展開。昔ながらのコマ撮りアニメの手作り感を生かした活劇シーンは、胸弾むスリルと痛快さ! 主人公のキツネ夫婦の声を担当するのはG・クルーニーとM・ストリープ。アンダーソン監督のユニークな美学と遊び心が全開のカメラワーク、美術、音楽もご堪能あれ。 ■9月21日『シングルマン』 世界的なトップデザイナー、トム・フォードの監督デビュー作。同性の恋人を事故で亡くしたことで生きる意味を失い、自殺を決意した大学教授のある一日を映し出す。 TVドラマ「マッドメン」の美術デザイナーを起用し、1960年代L.A.の風俗を再現。主人公のガラス張りの邸宅や衣装など、あらゆる細部に繊細な美意識が感じられる。 死へのカウントダウンのサスペンス、幻想的な悪夢や回想シーンを織り交ぜ、喪失と孤独の痛みをスタイリッシュに表現。冷たい色気が香り立つ映像美が見事である。 ■9月28日『サラの瞳』 フランス人作家タチアナ・ド・ロネの同名ベストセラー小説を映画化。1942年、ナチス占領下のパリで起こった衝撃的なユダヤ人迫害事件を、現代からの視点で描き出す。 現代のパリに住む女性ジャーナリストが、戦時中に家族とともに連れ去れたユダヤ人少女サラの消息を追う。そのミステリーに隠された痛切な人間模様に胸を打たれる。 歴史の重い真実と向き合おうとするジャーナリストの微妙な心の移ろいを、K・スコット・トーマスが好演。東京国際映画祭で監督賞、観客賞を受賞した作品でもある。 『白いカラス』©2003 FILMPRODUKTIONGESELLSCHAFT MBH&CO .1.BETEILIGUNGS KG 『ファンタスティック Mr.FOX』© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Indian Paintbrush Productions LLC. All rights reserved. 『シングルマン』©2009 Fade to Black Productions, Inc. All Rights Reserved. 『サラの鍵』© 2010 - Hugo Productions - Studio 37 -TF1 Droits Audiovisuel - France2 Cinéma
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COLUMN/コラム2013.08.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年9月】招きネコ
いきなり銃をぶっ放す、くわえ煙草、勝ち目のない組織との闘い・・・これ全部、ヒロイン、グロリアの挙動。この作品が生んだグロリアというキャラクターは、映画史に残る初の女性ハードボイルド主人公として有名ですが、未見の方は騙されたと思って見て下さい。エマニュエル・ウンガロのワンピースにハイヒール姿で銃を連射する姿は、カッコいいのなんのって岩下志麻も真っ青です。現在の闘うヒロイン、アンジェリーナ・ジョリーやミラ・ジョボビッチなんて足下にも及びません。彼女が組織と闘うのは、愛する男のためではなく、両親を消され組織から追われる見ず知らずの生意気な子供のため。子供嫌いの彼女が、いきがかり上その男の子を見捨てられなくて、悪態をつきながら一緒に逃避行するうちに、彼を守らねばという思いが芽生えていく過程が丁寧に描かれ、姿だけのカッコ良さではない、ハートのカッコ良さに参りました。レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説の名言「タフでなければ生きていけない、優しくなれなければ生きている資格はない」は彼女のためにある言葉だと私は思います。 Copyright © 1980 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2013.08.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年9月】にしこ
戦後のイタリアを舞台に、鉄道機関士の頑固者の父、そんな父に反抗する兄と姉、すべてを優しく包み込む母という家族を、年の離れた幼い末っ子の純真な目線で描く、暖かく、そしてほろ苦いドラマ。父の横暴に兄は不良化、姉は家出。そんな中、機関車の運転中に飛び込み事故が起きてしまい…。子供の事、仕事の事、日々の暮らし。自分を悩ませるもの、しかしその全てを父は一生懸命に愛している。母はそんな父を全力で支える。全ての登場人物が「懸命」に人生を生きている。胸が暖かくなる作品です。ストーリーテラーである末っ子のサンドロのかわいらしさも見どころにひとつ!! ©E.N.I.C. - Ente Nazionale Industrie Cinematografiche - 1956 - Surf Film S.r.l. All rights reserved -
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COLUMN/コラム2013.08.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年9月】銀輪次郎
クリント・イーストウッド監督・主演作品の本作。「ダーティーハリー5」公開から2年後(1990年当時)、監督クリント・イーストウッドが描く新たな刑事物語とは如何なるものか?その答えはベテラン刑事と新米刑事のバディムービーだった!自転車窃盗団を追う捜査課のイーストウッドとチャーリー・シーンの組み合わせというところがポイントのバディムービーですが、ツーといえばカーな関係には至らない2人故に起こる事件にちょっとハラハラさせられる展開が待っています。見所は各所に散りばめられたアクションシーン。聞くところによれば、スタントマンの数が出演者総数の2倍。序盤のカーアクションなどは中々の迫力です。結果的に本作後、続編は作られませんでしたが、続編を意識したような話にもなっており、正直この後の2人はどういう関係になっていくのか、気になるところではあります。鑑賞後にお話の続きを考えるのも一興な作品でオススメ。 © Warner Bros. Entertainment Inc.
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COLUMN/コラム2013.08.30
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年9月】うず潮
マフィアに最愛の妻を殺され、ありえないくらい号泣するヴァン・ダムの姿はなかなか見られない!アクションスターが見せる苦悩する姿は、哀愁を感じます。さらに、落ち込むヴァン・ダムを献身的に助ける仲間の友情はぐっときます。でもそこはアクションスター。得意のマーシャルアーツ、バイク&カー・チェイス、銃撃戦で敵をぶった倒すその姿は、ほぼ最強!ハードなアクション映画が見たくなったらこの1本がお勧めです! © UKF3
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COLUMN/コラム2013.08.20
ザ・シネマ LAオフィスレポート!特集「映画の中のロサンゼルス」のロケ地取材!
■素顔のロサンゼルスここロサンゼルス(L.A.)は、言わずと知れた映画の都。普段はロケ地として様々な舞台に早変わりしますが、この町がL.A.としてそのままの顔で登場する映画も沢山あります。甘いロマンスに渋いクライム・サスペンス。ジャンルを問わずこなせるのは、豊かな自然と、多様な文化を持つL.A.ならでは。名所と呼ばれる観光スポットから何の変哲もない交差点まで、映画マニアなら押さえておきたい、あのシーンのあの台詞が生まれた場所へ、いざ出発です。 <鉄道>訪れた土地をより身近に感じさせてくれる鉄道は、スクリーンでも観る者の旅心を誘います。車社会でありながら、実は意外なほど電車の線が延びているL.A.。ダウンタウンのユニオンステーション(1)は、長距離列車やメトロ(地下鉄)が乗り入れるターミナル駅として、その中核を担っています。風格あるスパニッシュ・コロニアル・スタイルの建物は、これまで数々の映画に登場。「ニック・オブ・タイム」では、ジョニー・デップ演じる主人公の悪夢の始発駅となります。 1.ユニオンステーション※シンボルの時計台が、迫るタイムリミットを知らせる 2.ターミナル・アネックス郵便局 ちなみに、姉妹ビルのような隣の建物は、駅と同時期に建てられた、かつての中央郵便局。今でもターミナル・アネックス郵便局(2)として機能する一方、「シティ・オブ・エンジェル」でメグ・ライアンが働く病院として使われるなど、ロケ地としても活躍しています。 3.7thStreet 駅 さて、ユニオンステーションから3つ目、ダウンタウンのビジネス街にある7th Street駅(3)は、2004年の「コラテラル」に登場。ロングビーチ行きの地下鉄は、物語の重要な役割を果たしています。 4.レドンド・ビーチ駅 ただし、実際にエンディングの舞台となったのは、グリーンラインの終点レドンド・ビーチ駅(4)。実はマイケル・マンがこの駅を使用するのは「ヒート」に続き2回目ですが、夜明けのL.A.+無機質なホームは、さすがマン監督。哀愁漂うドラマを描かせたら右に出る者はいません。 <ホテル>L.A.のホテルは、映画関連のイベントに使われたりスターが宿泊したりと、華やかな話題に事欠きません。中でも、ハリウッドのど真ん中、チャイニーズ・シアターの向かいにあるハリウッド ルーズベルト ホテル(5)は、記念すべき第1回アカデミー賞授賞式が行われた由緒あるホテル。あのマリリン・モンローが2年間暮らしていたこともあったそう。「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」でレオナルド・ディカプリオが泊まる”トロピカーナ・モーテル”は、ここの裏玄関です。 5-1.ハリウッド ルーズベルト ホテル正面 5-2.ハリウッド ルーズベルト ホテル裏側 6.Wホテル レトロ・フューチャー的なガラスの塔が摩天楼で一際目を引くのは、ダウンタウンのウェスティン ボナベンチャー ホテル アンド スイーツ(7)。その特徴的な構造から、「トゥルー・ライズ」や「リーサル・ウェポン2」など、多くの映画の舞台となってきました。そして、ほぼ全編が撮影された「ニック・オブ・タイム」では、ジョニー・デップとクリストファー・ウォーケンが、緊迫感ある対決を繰り広げます。 7.ウェスティン ボナベンチャー ホテル アンド スイーツ 同じくダウンタウンにあるスタンダード ホテル(8)は、逆さまのロゴが印象的。デザイナーズ家具にこだわったこのブティックホテルは、カリフォルニアでは他にサンセット通りのみ。「コラテラル」で、ジェイミー・フォックスが通行人から携帯電話を強奪するのが、このホテル前です。 8-1.スタンダードホテルロゴ 8-2.スタンダードホテル前 <レストランカフェ>食も映画のムードを演出する大事な小道具。映画のちょっとした台詞からも、ヘルシー志向で流行に敏感なL.A.っ子の食生活を垣間みる事ができます。「抱きたいカンケイ」でアシュトン・カッチャーとその友人達が溜まり場として使っているのは、カルバー・シティーのレストラン、アカシャ(9)。ジャンルに縛られず、素材を活かした料理が人気で、ランチ時には近くのソニー・スタジオ関係者で賑わいます。 9.レストラン・アカシャ また、カッチャーがナタリー・ポートマンとばったり出くわし、勝手に運命を感じてしまうのが、トースト・ベーカリー・カフェ(10)です。お洒落なカフェの並ぶサード・ストリートの中でも特に人気店で、セレブ出没率も高いと評判。パティオ席で太陽を浴びながら通りを眺めるのも、L.A.ならではの楽しみ? 10.トースト・ベーカリー・カフェ さらに一瞬だけれど見逃せないのが、スプリンクルズ(11)。始めは追い返されたカッチャーがナタリーのアパートに入れてもらえたのは、ここのカップケーキのお陰。ここ数年、L.A.は空前のカップケーキブームですが、その火付け役となったのが、ビバリーヒルズのスプリンクルズ。それまで愚痴をこぼしていたナタリーやルームメイト達が一瞬にして黙ってしまうほどの威力は凄い。 11-1.スプリンクルズ 11-1.カップケーキ <文化>ロマン・ポランスキーの傑作「チャイナタウン」のタイトルになっている伝説的なチャイナタウン(12)は、ダウンタウンの北端に位置します。途中何度も台詞に登場させながら、あえてラストシーンまでは見せないところが、この映画の絶妙さ。「忘れろ、チャイナタウンなのだから」と言わしめるミステリアスな町の雰囲気を一層高めています。残念ながら、今は当時の面影は全くありませんが、近年のチャイナタウンは、「ラッシュアワー」や「グリーン・ホーネット」などの舞台になっています。 12.チャイタウン 広大なキャンパスを持つアメリカの大学は、それだけでも一見の価値ありですが、撮影にも頻繁に使われるため、ロケ地として訪れる楽しさも。「抱きたいカンケイ」でナタリーが勤める病院として登場するのは、ウエストウッドにある名門校UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)(13)。ハリウッドとの関係も深く、映画学科の卒業生にフランシス・F・コッポラやアレクサンダー・ペインらが名を連ねるほか、近くの映画館では毎月のように映画のプレミアが催されています。 13.ULCA ウエストウッドからウィルシャー通りを東に向かい、ビバリーヒルズを抜けたところにあるLACMA (ロサンゼルスカウンティ美術館) は、アメリカ西海岸最大の美術館。その充実した展示はもちろん必見ですが、ここでの注目は1920年代頃の街灯を200本以上集めた屋外アートのアーバン・ライト(14)。通りから気軽に入って楽しむことができるため、特に夜は絶好の写真スポットとして人気です。「抱きたいカンケイ」では、セックスだけの関係だった二人が記念すべき初デートとしてバレンタインの夜に訪れます。でも、デートの締めだったはずが、ナタリーにはロマンチックすぎて逆にプレッシャーだったよう。喧嘩になった挙げ句、警備員に追い出されるという残念な結果に。 <ビーチ・公園>ロサンゼルスといえば、やっぱり広い空、青い海のイメージ。スターの豪邸が立ち並び、数々の映画やコマーシャルで知られるマリブビーチ(15)は、ベニス・ビーチやサンタモニカを更に北上した所にあります。「シティ・オブ・エンジェル」でニコラス・ケイジと仲間の天使達が浜辺に佇む幻想的なシーンは、ここの夕焼けをバックに撮影されたものです。 15.マリブビーチ マリブビーチからL.A.空港付近まで下ると、人工としては世界最大のヨットハーバーであるマリナ・デル・レイがあります。湾内には、「抱きたいカンケイ」でアシュトン・カッチャーが焼きもちを焼くバーベキューのシーンで出てくるバートン・チェイス・パーク(16)が。海風と緑が心地よい公園では、週末にピクニックや結婚式を楽しむ人々で賑わいます。 16.バートン・チェイス・パーク 海だけでなく、L.A.では気軽に行ける山や公園にも不自由しません。チャイナタウンに隣接するエリジアン・パークは地元の景観スポット。晴れていれば、「シティ・オブ・エンジェル」のように天使の気分でL.A.の町を一望できること間違いなしです。 また、そのすぐ近くにあるエコ・パークは、「チャイナタウン」に登場。明らかに場違いなジャック・ニコルソンと助手が手漕ぎボートでターゲットを尾行する池は、今年6月に2年間の工事を終えて生まれ変わったばかり。蓮の花が咲き誇り、噴水の向こうにはダウンタウンの摩天楼を見渡すこともできる、これまたフォトジェニックなポイントです。 いかがでしたか?ロケ地を訪れる機会があれば、その空気を肌で感じることで映画との距離もぐっと縮まるはず。映画を知って町を楽しみ、町を知って映画を楽しむ——それがロケ地巡りの醍醐味ではないでしょうか。■(ザ・シネマ LAオフィス/Nao)
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COLUMN/コラム2013.08.02
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年8月】招きネコ
映画館で号泣してエンドクレジットが流れる暗闇の中で明るくなる前に必死に涙を拭いた記憶ってありますよね?この作品を映画館で見た25年前のその記憶がまだ鮮明にあります。この作品のエンディングを私は生涯決して忘れないでしょう。 1944年、第二次世界大戦末期のナチス占領下のフランス。パリから田舎のカトリックの寄宿学校に疎開している12歳の少年ジュリアンは、転校生のジャンと仲良くなる。だが、ジャンは実はユダヤ人でナチスの探索の手を逃れて学校に匿われていたのだった。そして、ある事件をきっかけに密告があり、学校にナチスがやってくる・・・。 「死刑台のエレベーター」の巨匠ルイ・マルは自らの少年時代の生涯忘れられない記憶を約半世紀の時を経て遂に映画化しました。彼自身、この体験があまりに重くて、撮影中本当に辛かったと語っています。いわば、この作品はそんな思いをしても映像化しなければならなかった、彼が伝えなければいけないメッセージを持った作品なのです。それは、「戦争のむなしさ」そして「人間の素晴らしさ」。この映画は静かで美しい、一切戦闘シーンのない反戦映画です。殺伐とした昨今の世情の中、ぜひ多くの人に見て欲しい。 © 1987 Nouvelles Editions de Films
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COLUMN/コラム2013.08.02
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年8月】にしこ
ひょんなことからフセインが密かにもっているという金塊の存在を知った米軍兵たちが、一攫千金を目指してお宝探しに乗り出すところから物語は始まります。シニカルかつテンポ良く物語は進んでいきますが、作品のテーマはやはり「戦争の理不尽さ」。随所に織り込まれるコミカルだけれど、皮肉たっぷりな戦争へのアンチテーゼは押しつけがましくなく、それゆえ観る人に訴えかけるものがあります。「いい車が欲しい!」「金持ちになりたい!」とヨコシマな気持ちから始めた冒険。旅の終わりに彼ら心に起きる変化とは?必見です!! TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.
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COLUMN/コラム2013.08.02
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年8月】うず潮
アル・パチーノといえば、マフィア役のイメージがありますが、若かれし頃には警察官も演じおります。不正は絶対に許さない正義感丸出しの熱い警察官!70年代の映画だけにビッシっとスーツで決めたアル・パチーノではなく、髭もじゃのヒッピー姿の私服警官で、周りからの不正の甘いお誘いには目もくれず、ひたすら自分の仕事に邁進。やがて、同じ志を持つ仲間たちと警察の不正の膿を出すべく動くのですが、警察上層部はどの時代も手強かった!若々しいアル・パチーノの鬼気迫る演技と、シドニー・ルメット監督が実話を元に描く実録タッチな映像が絡み合う秀逸な作品です。アル・パチーノのファンじゃなくても見てほしい1本です! © 1973 STUDIOCANAL