COLUMN & NEWS
コラム・ニュース一覧
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COLUMN/コラム2011.07.05
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2011年7月】飯森盛良
バカンス映画というジャンルが大好きです。あわただしくて忙しすぎる、または、同じ毎日の繰り返しで退屈すぎる…どっちにしても日常に不満のある人に、 「逃避って素敵!」という夢を見させてくれるのが、バカンス映画なのです。逃避した先では、日常とは違う、ゆったりとした、または、ドラマチックな時が流 れていて、今までとは違う人生の物語が始まる…そんな一生に一度の、運命を変えるようなバカンスの奇跡を描いた作品群を、『ホリデイ』はじめ全5作品、 ザ・シネマでは7月、夏休み突入にあわせて特集放送します! © 2006 Columbia Pictures Industries, Inc. and GH One LLC. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2011.07.05
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2011年7月】山田
冒険活劇の醍醐味満載!伝説の財宝の謎に迫る、ニコラス・ケイジ主演アクション・シリーズ第1弾。安心のディズニー印、そして全編を通しての、丁度良い ジェリー・ブラッカイマー具合。『インディ・ジョーンズ』や『ハムナプトラ』然り、「お宝探し大冒険」系の映画はいくつになっても、誰と観てもおもしろい のです。続編『ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記』とあわせてご覧下さい!夏にぴったり。 © Buena Vista International. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2011.07.05
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2011年7月】THEシネマン
監督はM・ナイト・シャマラン。変な名前です。「シックス・センス」で名を馳せたこの監督と言えばラストのどんでん返し。最近はやめちゃったみたいです が、しばらくは完全なお約束でした。当然本作も。「うそ!」というラストではなく、「あぁ?」って感じの…。こういう映画は下手にオチを読まずに観るのが 正解。そうすれば、ひたすらもったいぶるシャマラン演出がクセになりラストでこう叫びたくなるはず。こりゃあシャマラン!! © Touchstone Pictures. All rights reserved.
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NEWS/ニュース2011.02.28
LA発リポート!イケメン俳優グランプリ2011ハリウッド・スター賞買い付け紀行
彼に投票してくれた方の中から抽選でお贈りする今回のサプライズギフトは、ジョニデ御用達♪ニューヨークのジュエリーショップ C'est Magnifique で特注したネックレス! 折角ならジョニデとお揃いのアクセサリーが欲しい!というわけで、早速店主のアルフレドおじさんと電話でおしゃべりです。「ジョニーから新作のオーダーは入っているけど、彼忙しいからね。具体的なデザインが決まらないまま作業が止まっていてね…」と何とも残念なコメント。 「ならば他に女性向きデザインのアクセサリーとかないのかしらぁ」と東京のスタッフからの要望に応えるべく、昨年店を訪れた際の遠い記憶の糸をたぐってはみたものの、女性向きのアクセサリーなんて、さっぱり思いつきません。というのも、ここのお店、スカルリングでもお分かりの様にゴツイ感じのゴス調のアクセサリーばかり。女性向き商品自体がほとんどないのです(困)。 今年はこのタイミングでNYへ行くついでもなく、電話口で「可愛いのを選んでね」なんて曖昧なオーダーを入れたところで、アルフレドおじさんの選ぶそれが、乙女心を掴めるのかは半信半疑… そんな中、東京のスタッフが別件でNYへの出張が決まった、との朗報が入ってきました。直接店に足を運んでもらい、数点写真を撮ってきて欲しいと切願したところ、快く引き受けて頂けることに(嬉)。流石東京のスタッフです。よくぞあの店の中から、女子向きの“可愛い”を見つけてくれました!!革の紐がついたもの、ラベンダー色のストーンがついたもの、ちょっぴりミステリアスなデザインのペンダントヘッド…それらは銀座のウィンドウ越しで見つける繊細なものからは程遠いけど、カジュアルな服のアクセントとなる個性的で素敵な商品ばかりです。迷った末に手にしたのは、鍵の形をしたペンダントヘッド。 憧れのティファニーでも鍵をモチーフにしたアクセサリーがラインアップに加わり大人気!とのこと。 話題の“鍵”のネックレスを、しかもジョニデ風に、且つ女性らしさを忘れないデザインということで今回のギフトに選びました♪ 想像してみてください。ある日ポストに外国から届く小さな小包。そんなワクワクを胸に、あなたのホワイトデーがいつもより少し特別な日となることを願って。■
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NEWS/ニュース2011.01.21
LA発リポート!バレンタイン特集用ハリウッド・セレブ・グッズ買い出し紀行2011
3回目を迎えるバレンタイン企画、今年も話題のアイテムが詰まったセレブ感満載のギフトセットをハリウッドから直送便でお届けしましょう、ということで恒例(?)のお仕事という名のショッピングが始動です♪ 向ったのは、やっぱりビバリーヒルズ。目指すはPlanet Blueです。セレクトショップの老舗Fred Segal、瞬く間に店舗を増やし日本への上陸も果たしたKitsonに続いて、今セレブの間で人気なのが、このPlanet Blue。高級住宅地マリブを拠点に、カリフォルニアらしい太陽や海、自然をコンセプトに心地よさを追求した商品を揃えているのが特徴です。サンタモニカやベニスなど南カリフォルニアで店舗数を増やしていることからも、その人気と勢いが伺えます。ケイト・ハドソン、アシュリー・シンプソン、ミニー・ドライヴァーもここのファンで、買い物する姿が幾度となくパパラッチに撮られています。今回ギフトとしてチョイスしたのは、同店オリジナルデザインのエコバッグ。まとめ買いしたスーパーマーケットの帰り道も、これを肩にかけたら足取りが軽くなること間違いなし!?今回はビバリーヒルズ店で調達しましたが、サンタモニカ店も洗練された店が並ぶモンタナアベニュー沿いでとっても素敵。ロスに来たら一度は訪れて欲しいお店の一つです。 そして定番と言われても、やっぱり外せない、否、外したくないのが下着専門店ヴィクトリアシークレットです。Planet Blueに向ったついでに同じストリートにあるビバリードライブ店に立ち寄ることにしました。ブランドカラーでもあるピンクの商品に選びたいところですが、今年は少し趣向を変えてライトブルーのヒョウ柄のパジャマとスリッパのセットにしました。柔らかいフランネルの生地が肌に心地よく、しかも暖かいから、まだ寒さが残る春先にもピッタリ。袖は折り返してボタンで留められるので、長袖でも七分袖でも好みに合わせられるのも嬉しいデザインです。パジャマとスリッパで両手一杯になったので、ひとまずオフィスへ戻ることに。いや〜ショッピング、いえいえ、お仕事って大変だワん♪ 昨年好評だったSurly Girlのバッグの様なものを今年もギフトセットに入れたいなぁと雑誌をペラペラめくっていたところ、気になる商品が目に入ってきました。母と娘のコラボで誕生したロサンゼルス発ブランドDeux Luxのバッグです。「オフィスでは母が一番のお洒落さん」と話す娘のサラさん。親子で大好きな小物のデザインを手掛け、それが形になり人気となるのだから素敵な話ですよね。キラキラしたおおぶりの石を散りばめた財布や個性的な色を採用したバッグが印象的。どれも可愛く、特に若いコの間では大人気とのことですが、気持ちだけは若い!と頑張る私でも欲しくなる商品ばかり。雑誌Marie ClaireやGlamour等でも紹介され、セレクトショップKitsonでも取り扱っているとのこと、早速ロバートソンブルーバードへ向います。Deux Luxの商品は店の真ん中に可愛らしくディスプレイされていました。入手したのはピーチ色のバッグ。色々なものが入る大きめな作りが実用的ですそれにしてもKitson、やはり人気があるだけのことはあります。今回久しぶりに足を運びましたが、お洒落感がいやらしく露出しない、さりげない感じだけど、よく見ると細部までこだわっている商品が多い!と改めて感心してしまいました。気がつけばお昼過ぎ。Kitsonからの帰途、ランチのサラダを買いにオーガニック食品を主に扱うスーパーマーケットWhole Foodsへ立ち寄ることにしました。1980年にテキサスはオースティンで1号店がオープン以来、健康意識の高い消費者を中心に人気となり、現在では全米で一番ヘルシーなスーパーマーケットとして約300店舗を展開しています。アンジェリーナ・ジョリー、ハル・ベリー、アンナ・パキン、レニー・ゼルウィガーなど、健康志向のハリウッド女優が好んで買い物するスポットとしても知られています。オーガニック製品につき、お値段が全体的に高め。庶民の私には気軽なスーパーという感じではないですが、生鮮食品だけでなく、ハーブティーや石鹸など体に優しそうなものも沢山おいてあるので、買う物がなくても店内を見るだけでも楽しめます。 ここで見つけたIllumeのアロマキャンドルがなかなか。グリーンのセラミックの器がいつもの部屋を少しだけセレブな雰囲気に演出してくれるはず。ということで、これをギフトの一つとして購入することにしました!火を灯さずともジャスミンやバラがミックスされた優しい匂いが、日頃の疲れを忘れさせてくれます。Illumeキャンドルは、Whole Foodsを始め、セレブ御用達高級スーパーGelsons、デパートBloomingdale’s、セレクトショップAnthropologyなど全米4500店以上の小売店で展開。もともとはビバリーヒルズのショッピングモールで小さな店を開けたのが始まりですが、今ではマドンナ、シャーリーズ・セロン、コリン・ファレルやウィル・スミスなどのセレブが愛用するキャンドルブランドとしても知られ、デザインも香りも幅広いラインナップを揃えています。日本人の好みが最近なんとなく分からなくなりつつある中、東京のザ・シネマのスタッフからのアドバイスをもらいながら、今年も可愛いギフトセットが完成しました!ホワイトデーのサプライズがあなたのところに届きますように。■
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COLUMN/コラム2010.12.28
【珍説明 歴シネマB】第三帝国のいちばん長い日:『ワルキューレ』
本作は、ヒトラー暗殺未遂事件と、それに続くクーデターを描いた、ミリタリー・サスペンス映画である。主人公、トム・クルーズ扮演のドイツ軍将校フォン・シュタウフェンベルク大佐は、独裁者ヒトラーを殺し、ヒトラー政権を転覆させるという、いわば“善なるテロ”の実行犯であり、かつ、首謀者でもあった。同大佐は当時、国内予備軍に所属していた。国内予備軍とは、兵員補充、将兵の教育と訓練、師団の再編成などを任務とする、ドイツ陸軍の国内部隊である。前年、彼はアフリカ戦線で負傷。片目・片腕を失った。そのため復帰後は、前線ではなく内地の国内予備軍に配属され、有能な軍人であったため、後に参謀長という要職に就いた。国内予備軍参謀長。新たな師団編成について、ヒトラーに直接報告する立場である。しかもその際、身体障害を理由に、ボディチェックを例外的に免除されていた。 ヒトラーを殺そうと思えば殺せる距離まで容易に近づける立場にあったのだ。ゆえに、シュタウフェンベルク大佐は暗殺の実行犯となった。東部の森林地帯、総統大本営において。シュタウフェンベルクはヒトラーの足元に時限爆弾を置く。だが、それは爆発こそしたが、ヒトラーに軽傷を負わせたに過ぎなかった。そう。結末を書くようだが、このヒトラー暗殺計画は、失敗に終わる。当たり前である。ヒトラーは1945年4月末にベルリンの地下壕で自決したのであって、この映画の時点、1944年の7月に暗殺されたのでないことは、周知の事実である(史実を完全に無視し、映画の中でヒトラーを好きなようにブチ殺すことが許されている映画作家は、タランティーノぐらいだろう)。だが。第三帝国のいちばん長い日は、まだ始まったばかりであった。国内予備軍にはもうひとつ、重要な任務が与えられていた。国内の治安維持である。そのための極秘作戦こそ、「ワルキューレ」に他ならない。 「ワルキューレ」とは、ドイツ国内で反乱・暴動が発生した場合、それを速やかに鎮圧するための作戦である。つまり、本来の「ワルキューレ」は、ナチス政権の政治権力と、アドルフ・ヒトラー個人の生命とを守るためのオペレーションだったのである。東部の総統大本営から飛行機で帝都ベルリンに戻ってきたフォン・シュタウフェンベルクは、「ワルキューレ作戦」を発動させる。ヒトラー総統が暗殺された!(生死の情報が入り乱れ、ベルリンは大パニックに陥っていた) これはクーデターだ!と、ひとごとのように騒ぎまくり、その“クーデター”を鎮定するという名目で、かねてからの手筈どおり、国内予備軍は「ワルキューレ作戦」にのっとって行動を開始。まさしくマッチポンプ、自作自演である。そして、ヒトラー暗殺をもくろんだ“叛逆者”として、ナチ党の上層部やナチス親衛隊を根こそぎ逮捕する!もちろん、逆に、こちらの方こそが、本当の“クーデター”なのだ!誇大妄想と軍事冒険主義の果てに、近隣諸国を次々と侵しまわり、そこで当然のように市民生活を営んでいた無辜のユダヤ人を理由もなく虐げ、強制的に隔離・収容し、そうしておいて面倒を見きれなくなると、今度は老人から幼児まで何百万人もを殺処分した、ナチス政権。結果、永久に消えぬ汚名を祖国に着せ、世界中から袋叩きにされる羽目に陥れた、その亡国の政府首脳陣と、そうした一連の国家テロの尖兵を務めた親衛隊を、この際、一網打尽にするのだ。それも、ドイツ人自らの手によって!「ワルキューレ作戦」は国内予備軍によって遂行される。その参謀長が本作の主人公シュタウフェンベルク大佐である。ゆえに彼は、このクーデターの首謀者でもあったのだ。『ワルキューレ』という作品が、極めて映画的な魅力を放ちだすのは、むしろ暗殺計画が失敗し、後半、このクーデターのパートに入ってからだろう。我ながら見たことも聞いたこともない言葉で恐縮だが、仮に、映画に「クーデター・サスペンス」というジャンルがあるとするなら、本作の後半は、紛れもなくその「クーデター・サスペンス」として展開していく。圧倒的と言っていいスリルとテンポで、ブライアン・シンガー監督は、陰謀と謀略の緊張の只中に、見る者をグイグイと引きずり込んでいく。 手に汗握る“ヒソヒソ声の密談”! 固唾を呑む“電話でのやりとり”! 息詰まる“テレタイプ命令”!実に地味である。だが驚くべきことに、撮影用火薬とCGを多様したアクション・シーンよりも、はるかに緊迫感に富んだサスペンスを、基本、これだけのアイテムで、巧みに描いてみせるのだ。映画の結末をさらに記すようでもあるが、結局のところ、このクーデターも、わずか1日で失敗に終わる。ヒトラーと彼の政権とその暴力装置は、なお半年以上も生き長らえ、その間、ユダヤ人をはじめとした無辜の人々から、さらに天文学的な数の犠牲が払われ続けたのであった。ヒトラー一味の末路は、ドイツ映画界自身が描いた、実録調戦争歴史映画の掛け値なしの傑作、『ヒトラー 〜最期の12日間〜』に詳しい。本作を見た後でそちらも必見である。それにしても。ブライアン・シンガーである。『X-メン』や『スーパーマン リターンズ』などの印象から、いわゆる、“そうした作品の監督”であると、レッテルを貼っていたが(いや、そうした作品も小生は大好きではあるのだが…)、彼の才能はそれだけにとどまらないことが、本作で改めて証明された。『ユージュアル・サスペクツ』の時の、「何だか物凄いような才能が現れたぞ!」という、あの、映画ファンという因果な人種の日常に、ごく稀に訪れることのある、戦慄にも似た幸福な興奮が、十何年かぶりによみがえり、我知らず、今回も胴震いを発していた小生であった。『日本のいちばん長い日』、『パワープレイ』、『皇帝のいない八月』、そしてアニメ『機動警察パトレイバー 2 the Movie』(と、その原点のOVAパトレイバー「二課の一番長い日 前・後編」もだが)…「クーデター・サスペンス」映画の歴史に、最新の、そして最高の傑作が加わった。■蛇足ながら。タランティーノが、『イングロリアス・バスターズ』で、「ドイツ兵同士が平気で英語で会話をし、米兵とも英語で普通にコミュニケーションするような従来のハリウッド映画、あれは変だ」といったようなことを言っていたように記憶する。同作でタランティーノは、ドイツ人にはドイツ語を、フランス人にはフランス語をしゃべらせ、ドイツ人がフランス人と話す際「言葉が通じないから」と、ごく自然に英語をしゃべらせ始めた。うまい脚本だ。そう何度もは使えない手だが。 『ワルキューレ』は全編英語だが、ハリウッド・スター(あまつさえ、あの、アメリカ人特有の“ニカっ”としたビッグ・スマイルをトレードマークにしているトム・クルーズ!)がドイツの軍人貴族に扮し、英語で会話することの違和感を少しでも軽減するべく、こちらも一工夫を凝らしている。冒頭、映画の題名ロゴがドイツ語で「Walküre(ヴァルキューレ)」とあらわれ、それを打ち消すように英語の「Valkyrie(ヴァルキリー)」というロゴがワイプインしてくる。トム・クルーズは映画冒頭のみドイツ語を話す。そのセリフの上に英語セリフが薄っすらとかぶり、次第に英語の音量の方が大きくなり、ついに、ドイツ語の音は英語によって完全にかき消されてしまう。つまりは、トム・クルーズがドイツ国防軍のM36将校服をまとい、英語でドイツ貴族を演じることの違和感を減らすエクスキューズのための一手間である訳だが、こうした工夫、作り手の創意を、小生は高く評価したい。映画とは、そうした創意工夫の積み重ねによって、年々進化していくべきものである。『イングロリアス・バスターズ』と『ワルキューレ』の登場により、少なくとも今日の映画は、タランティーノが言う「ドイツ兵同士が平気で英語で会話をするような一昔前のハリウッド映画」の段階から、成長を遂げたのだ。進化し成長することをやめた時、映画の“伝統芸能”化が始まる。そして終いには、一部のディレッタントや好事家の賞翫物になってしまうことだろう。それはもはや、エンタテインメントとは呼べない。我々の物でもない。ゆえに、上で述べたような、良く言って“工夫”、悪く言えば“小細工”であったとしても、基本的に小生はそれをポジティヴに評価したいと思っている。さて、2011年の映画は、我々に、どのような進化と成長を見せてくれるだろうか。映画ファンという因果な人種にとって、それこそが、毎年の大いなる愉しみなのである。■(聴濤斎帆遊) © 2008 United Artists Production Finance LLC.
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COLUMN/コラム2010.11.11
詐欺映画?それとも感動映画?『マッチスティック・メン』
公開当初、予備知識がほぼない状態で見た『マッチスティック・メン』。分かっていたのはリドリー・スコット監督、ニコラス・ケイジ主演の詐欺映画だということだけだった。そういえば、「どんでん返し」を売りにいていたような気もする。かいつまんであらすじを紹介しよう。詐欺師のロイ(ニコラス・ケイジ)は、あらゆることに対し異様なまでに神経質。薬なしでは平静を保つのが困難なほどの重度の潔癖症は、次第に肝心の“仕事”にまで悪影響を及ぼし始め、やむなく精神分析医を訪れることになる。そんなある日、ひょんなことからロイの実の娘だという14歳の少女アンジェラ(アリソン・ローマン)が目の前に現れる。突然の展開、初めて会う娘にただただ困惑するロイに、こともあうにアンジェラは「詐欺のテクニックを伝授してくれ」とせがむのであった…さて。世の中には、『オーシャンズ~』や『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』等々、詐欺(師)を題材とした映画は数多くある。そして、巨匠リドリー・スコットが撮った“詐欺師映画”である本作。一体どんな仕上がりになっているのかと、当時は期待に胸膨らませて映画館に行ったものだが、見てみると、意外や意外。もちろん、定番の「騙し騙され」や、前評判通りの「どんでん返し」もあった。だが、この映画、どちらかといえば、見ている観客までも巧みなストーリーに騙されるような、いわゆる“トリック・ムービー”ではなく、もっと人間味に溢れたヒューマン・ドラマだったのだ。脚本が、とにかく素晴らしい。「せっかく詐欺の映画を見るのなら、とことん騙されたい」「最後にスカッとした気分で終りたい。」そう思っている人は当然のようにいるだろう。自分の想像を様々な意味で裏切ってくれるトリッキーな映画を見るのは、確かに楽しい。もちろんこの映画にも、そうした要素が無いわけではない。詐欺の手口や騙し合い、ドンデン返しは、確かに出てくる。だが、詐欺を全面に押し出している他の作品とは違った味わいが、この映画には存在する。登場人物のちょっとしたやりとりや会話のはしばしなど、全編を通してみられる、粋な演出。それが、なんとも心地好いのだ。そして、見ている最中、見終わった後、ほんのちょっと幸せな気持ちにさせてくれる、優しさと温もり。それこそが最大の魅力であり、本作がヒューマン・ドラマたる所以である。これ以上は物語の核心に触れてしまいそうなので、あえて具体的には書かないが、とにもかくにも、後味の大変よろしい作品なのであった。確かに、リドリー・スコット監督にしてはアクションやバイオレンスなど派手なシーンのない、中規模の地味な作品ではあるのだが、これは「良い意味でイメージを裏切られた」と言うべきケースだろう。 次に、キャストの話である。主演はニコラス・ケイジ。アクション・スターのイメージがある一方、『リービング・ラスベガス』のベンや『アダプテーション』のカウフマンのような、病的で神経質な役柄をやらせても、彼は上手い。今回のロイ役も、まるで本当に潔癖症なのではないかと思わせるほど、見ていて楽しくなる演技を披露してくれている。オーバーなくらいの演技でも、不思議と自然に受け入れてしまうのは、彼の演技力とキャラクターのなせるわざだろう。だが、ある意味、ニコラス・ケイジよりも存在感を放っていたのが、ロイの娘であるアンジェラを演じたアリソン・ローマンである。 『ホワイト・オランダー』で映画初主演にして素晴らしい演技を見せてくれた彼女。今回の役どころは14歳のティーンエイジャーだ。彼女は本作のオーディションの際、実際に14歳のような服装で、本物の14歳のように振る舞い、リドリー・スコット監督は本人の口から実年齢を聞くまでそう思い込んでいたというから驚きである。ちなみに、撮影当時なんと22歳!日本人から見ればかなり早熟に見える欧米人(特に女の子)だが、まるで違和感がなく、本当に14歳の少女に見えるのだから、アリソン・ローマンという女優はすごい!! 映画史に残る化けっぷりと言うべきで、極論すれば、これを見るためだけでも、本作は必見なのである。■(田村K) TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.
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COLUMN/コラム2010.08.18
【ザ・シネマで放送につき再録】『アクロス・ザ・ユニバース』
※この記事は、2008年、『アクロス・ザ・ユニバース』劇場公開時に執筆したものを、一部、修正したものです。「今年」「昨年」は、あくまで2008年時点の「今年」「昨年」です。問題:2008年いちばん注目のハリウッド新鋭スターは?答え:ジム・スタージェスと、だいぶ時間がたってしまいましたが、例のジム・スタージェス君の注目作その2をご紹介します。『アクロス・ザ・ユニバース』ご存知、ビートルズの曲と同名タイトルですが、この映画そのものが、いくつものビートルズ曲の組み合わせでできてるミュージカルなんです。ってことは、多くの人がメロディをはじめっから知ってるってワケです。知らない曲よりは知ってる曲の方が“ノレる”でしょう。敷居の低さというか、入って行きやすさというか、そこらへんが、まずこの映画の魅力のひとつ。この映画は当初ショボく23館で公開され、そのうち面白さが評判となり、なんと964館まで拡大されたという、昨年の北米興行のダークホース。 我らが文化部系ハリウッド・スターのジム・スタージェス君は、この映画の時点ではほとんど無名で、役者でもありミュージシャンでもある、という、よくいるフワっとした微妙セレブの典型だったのですが、本作をヒットさせて『ラスベガスをぶっつぶせ』の主役をゲットしたのです。日本公開はあとさきが逆になってしまいましたが。出てる人はマイナー。公開規模も極小。でも評判が評判を呼んで大ヒット。氏もなけりゃ素性もないけど実力で天下を切り従えてやったぞザマミロ、みたいなこの手の太閤秀吉系映画は例外なく面白い!ってのは自然の法則・宇宙の摂理であります。さて、映画の舞台は1960年代。スタージェス君はこの映画でも主役はってます。さすがは仲間を集めて自分はVo.G.を担当してる、まさしく文化系なバンドやろうぜ兄貴だけあって、彼は歌うたわせてもスゴいんですね。スタージェス君が演じてるのが、イギリス(しかもリバプール)から夢を追ってアメリカに渡ってきた青年ジュードです。ジュードなんです!ジュードときたら、絶対そのうち“あの曲”が流れるだろうな、と誰でも思うわけですよ。で、アメリカの大学生マックスと意気投合。マックスのお宅にお呼ばれし、そこで彼の妹の美少女と知り合うのです。それがヒロインのルーシー。ルーシーですよ、ルーシー!“あの曲”はいつ流れるんだろ?とういう期待感が、このミュージカルにはいっぱいあります。で、映画のかなり後半まで待たされて、それが意外な使われ方だったりして、「ほほぅ、こうきたか!」みたいなサプライズがあったりして、実に楽しいのです!このジュードとマックスの親友コンビがニューヨークに上京し、2人のまわりにはヒッピーみたいな連中が集まってきます。途中で萌えな妹ルーシーたんも転がり込んできて、音楽やったりアートやったり、みんなでラブ&ピースな共同生活を始めるのです。しかし、マックスが徴兵されちゃうんですねぇ。そこから、物語は怒涛の60’sカウンター・カルチャーモードに突入!レイト60’sのフラワーチルドレン&カウンター・カルチャーまわりの事象をパロったようなシーンのテンコ盛りです。たとえば、ケン・キージーのマジック・バスもどきみたいなのが出てきて(その偽ケン・キージーが実は“ドクター・ロバート”だという設定にニヤリ)、偽ジャニス・ジョップリンや偽ジミヘンみたいなキャラも出てきて、画面はサイケデリックに染め上げられていきます。 さらに、兄貴を兵役にとられたルーシーたんはベトナム反戦運動に身を投じ(反戦学生がデモ隊鎮圧の兵士の銃口に花を挿すお約束のシーンももちろんアリ)、コロンビア大のティーチ・インに参加。そこに警官隊が突入し…って、これがホントの「いちご白書」をもういちど。戦争が人の心を荒ませ、反戦運動は過激化し、とうとう引き裂かれてしまう友人たち。このまま、愛と自由を求めた仲間たちの理想は、暗い時代に押しつぶされてしまうのか…!?といったあたりの終盤が、ドラマ的には大盛り上がりに盛り上がって、たいそう感動させられます。さてさて、この映画の楽しいとこは、ビートルズを知ってる人が「この曲をこう使ったか!」と感心しながら見れる上に、さらに60’sの知識のある人なら「あの事件をこう描いたか!」みたいなマニアな見方もできてしまう、奥の深さでしょう(いや、知らなきゃ知らないで普通に楽しめますけどね)。このエンターテインメント・ミュージカル映画を見てるだけで、60年代末の世相をひととおり追体験できちゃうのです。そう、まさしくこれは、映画でめぐるマジカルでミステリーな60年代ツアーだ!と言っても過言じゃないのです。そこで、2008サマーはサマー・オブ・ラブを『アクロス・ザ・ユニバース』で追体験しよう!ってな見方を、僕としては推奨いたします(そういや、この映画が米本国で公開された去年って、サマー・オブ・ラブ40周年イヤーだったんですよね)。ヒッピーファッションってけっこう周期的にリバイバルしていて、今では流行りすたりと無関係に定番化してますから、当時をリアルタイムで知る団塊の世代以外にも、ヒッピーファッション好きな人なんかは、この作品を特に、120%楽しみ尽くせちゃうのではないでしょうか。または、この映画を見てヒッピーファッションにハマった、なんて人も続出しそうな、それぐらいの魅力を持った作品です。2008年マイ・ベストのトップ3に入ることは、早くも確実な情勢であります。■ ©2007 Revolution Studios Distribution Company,LLC.All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2010.06.30
【ザ・シネマ再登場につき再録】『迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険』と、パイプの話
小生には、行きつけにしている煙草店がある。常連客の紳士たちが燻らせる、葉巻やパイプの馥郁たる紫煙たゆたう店内には、一葉の映画のスチールが飾られている。それは煙草店には似合いの、あの人物のポートレートだ。インバネス・コートに鳥撃ち帽スタイルで、トレードマークのパイプを軽く手に持ち佇んでいる。そう、名探偵シャーロック・ホームズである。扮するは、英国の名優マイケル・ケイン。「もしホームズが実在したなら、まさにこういう風貌だったに違いない」と確信させるに足る、泰然たる雰囲気。飄々とした軽さの裏に秘めた貫禄。流石はマイケル・ケインと言うべきだろう。本場の英国紳士でなければこの存在感は出せまい。ただしこのスチール、確かにシャーロック・ホームズ映画のものに間違いないのだが、かなり異色のホームズものだと言える。1988年製作のこの作品でケイン演じるホームズは、頭を使って物を考えるのが大の苦手、エールかスコッチをあおって四六時中グデングデンか、女の尻を追いかけるだけのお調子者のダメ男、という設定。ホームズの正体は、天才探偵の“フリ”をしている、しがない俳優なのだ。逆に、実はあの愛すべき助手・ワトソン君こそが、明哲なる推理力の持ち主ということに本作ではなっている。演じるのは、『ガンジー』で1982年のアカデミー主演男優賞に輝く名優、ベン・キングズレーである。このワトソン君、地味な灰色の中年男で、まるで華というものがない。そこで落ち目の役者を雇って“シャーロック・ホームズ”なる天才を演じさせ、その華やかなカリスマ性と派手なパフォーマンスを通じて、一般大衆やスコットランド・ヤードの耳目を集め、自らの推理を広く世間に訴えて、大英帝国を揺るがす数々の事件を解決しているのである。要するにこの映画では、ワトソンが黒幕で、我らがホームズは完全にコメディ・リリーフなのだ。そこで本作につけられた邦題が『迷探偵シャーロック・ホームズ/最後の冒険』である。“名”ではなくて“迷”探偵なのでお間違いなく。そんなマヌケ版ホームズの写真を見て「これぞイメージ通りのホームズ像だ!」と早合点したなら、あの煙草店に通う日本の愛煙家紳士諸兄は、本場の英国紳士マイケル・ケインの放つ存在感によって、それこそ煙に巻かれたのだ、としか言い様がない。いや、実はケインは本場の英国紳士などではない。そこらへんにゴロゴロいる普通の庶民の出なのである。ケインを典型的な門閥のジェントルマンだと思い込んでいる多くの人が、劇中のロンドンっ子同様、俳優ケインの打つ芝居にまんまと騙されている、と言うのが正しいさて、映画は、手柄を全てホームズに持っていかれる現状に不満を抱くワトソン君と、小うるさいお目付け役ワトソン君のせいで窮屈な思いを強いられているホームズ、それぞれ堪忍袋の緒が切れて、コンビ解散に踏み切るところから、話を起こしていく。そして、互いの利益のために、最後にもう一度だけ渋々コンビを再結成し、協力して難事件に挑むさまが描かれていくのである。ケインとキングズレー、名優2人が凸凹コンビに扮し、美しいクイーン・イングリッシュ(この場合のクイーンはエリザベス女王ではなくヴィクトリア女王だが)で繰り広げる、ユーモラスな掛け合い。それは耳にも心地好い、なんとも上質な演技合戦である。また、この作品はもちろんコメディである訳だが、アメリカ映画のそれのような所謂「お馬鹿コメディ」とはかなり毛色が違っており、下品さというものがキレイに排されている。上品な英国流の笑いの層で、推理サスペンスという骨子を幾重にもコーティングした、格調高い喜劇。であると同時に、難解な要素は一片も存在しない、単純明快なエンターテインメント。本作は見事にそうした映画に仕上がっている。そしてエピローグでは「腐れ縁という名の友情の再確認」という気持ちの良い感動要素まで用意され、サブタイトル「最後の冒険」の「最後」の意味も明らかになって、正味1時間47分、この映画の幕はすがすがしく下りていくのである。個人的には、そうとう好きな部類に入る作品だ。7月のザ・シネマの隠れた必見作として、皆様にこの場で是非ともお薦めしておきたい。さて最後に、小生もホームズを気取って、名(迷?)推理をひとつ披露させていただこうかと思うので、ご用とお急ぎでない方は終いまでお付き合い願えれば幸いである。本作でも、ホームズのトレードマークと言えば、あのパイプである。しかし、これは“らしく”見えるようにと、三文役者ホームズが衣装箱から引っ張り出してきたか、あるいは、ワトソン君がホームズに持つよう入れ知恵した、単なる“小道具”にすぎず、ホームズは普段はパイプを常喫していない、と小生は推理する。ホームズのパイプだが、実は、一般的な種類のものではない。一般的なタイプは木の球根(のようなもの)から削り出されているが、ホームズ愛用のタイプは「キャラバッシュ」というヒョウタンの一種から作られている。胴の部分がヒョウタンで、タバコ葉を詰める穴がうがたれた頭の部分は「海泡石」という白い軽石で出来ている。サイズも普通のタイプより一回り大振りだ。 このキャラバッシュ、使い込むほどに色が変わってくる点が、普通のパイプと異なる特徴である。一般にパイプというものは、吸っている最中に、ヤニで茶色味を帯びた微量の水分が、葉を詰めた穴の底に溜まってくる。キャラバッシュ・パイプの場合、この茶色い水が胴のヒョウタン部分に染み込むことによって、色が内側から濃くなってくる。同時に、白い海泡石の頭の部分も、ヘビースモーカーのヤニっ歯のように、長く使っていると煙で黄ばんでくる。ヤニっ歯と違い、キャラバッシュ・パイプの胴と頭の黄ばみは「琥珀色に輝く」とか「アメ色の光を放つ」などと表現され、むしろ美しいものと愛煙家の世界では見なされる。そのため、祖父から父へ、そして孫へと、一族の男子が代を重ね受け継いできた年代物のキャラバッシュほど、色が深まり価値も高まる、と斯界では言われてきたぐらいだ。そこで本作におけるホームズ所有のキャラバッシュを見てみると、これが、まったく色づいていないのである。新品おろしたてのように頭の海泡石の部分は真っ白。ボディーのヒョウタン部分の色からも、深み、年季、重厚感といったものがまるで感じられない。ゆえに、ホームズがこのパイプを日常的には愛用していないことが一目瞭然であり、記者や警察のお歴々、ファンや野次馬の前に姿を現す時のみ、カッコつけとコケ脅し目的でふかしているのだろう、との推理が成り立つのである。本物の名探偵なら、カッコつけはともかくコケ脅しは不要だ。すなわち、この点さえ突き崩せれば、ホームズが天才のフリをしたニセ名探偵であることまで看破するのも、せいぜい“パイプ三服分”程度の難しさのはずだ。小道具と言えど手抜きは命取りである。ロンドンの蚤の市かどこかで、使い込まれた骨董キャラバッシュを見つけてくるべきだった。小生ごとき映画チャンネルの一介の編成マンに見破られるようでは、ワトソン&ホームズのコンビも、まだまだである。■(聴濤斎帆遊) © ITV plc (Granada International)
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NEWS/ニュース2010.03.26
長塚京三さんが語る俳優ジョージ・クルーニーとは、あるいは試写会担当者の雑感
去る3月10日(水)新宿明治安田生命ホールにて、視聴者の皆様をご招待したザ・シネマ主催による新作映画『マイレージ、マイライフ』特別試写会を実施しました!150組300名様ご招待のところ、ナントそのウン十倍の応募数!たくさんのご応募、本当にありがとうございました!今回残念ながら抽選に漏れた方も次の機会にも是非ご応募下さい!さて当日。普段視聴者の方々と直接お会いする事が少ない我々ザ・シネマ編成部員も、この日は貴重な機会としてほぼフルメンバーでスタンバイ!タイトな時間で諸々準備を終えて予定通り18時開場。お客様をお迎えする事が出来ました。いよいよ本番スタート! 今回の試写会では映画上映前のスペシャルイベントとして、長塚京三さんのトークショーを実施。既にご存知の通り、長塚さんは現在ザ・シネマで毎週土曜朝10時からクラシック映画の名作をおおくりする「赤坂シネマ座」で、名作の魅力を紹介するオリジナル解説番組「シネマの中へ 長塚京三 映画の話」のナビゲーター。言わば“ライブ版シネマの中へ”開催です!長塚さんも視聴者の方々に直接お話出来る事に大変喜ばれていて、いつもの番組の雰囲気よりフランクな感じで語り始めました。観客の皆様に純粋な気持ちで映画を楽しんで欲しいと、本作の内容については語らなかった長塚さん。ただし本作主演のジョージ・クルーニーについては「何をやってもブレない。自分自身を笑えるスマートさがある。」と述べ、「平均的なアメリカの明るさを持っているから、彼の映画ならどの作品でも付き合える」と絶賛されました!また、長塚さん自身の“映画体験”についても言及。「3歳ぐらいから父に連れられて映画館に通った。学生の時は家から弁当を持って映画館をハシゴしていました。学校にはほとんど行かず1年に400本近く観てました」という程の映画好きだったそう。 さらには、俳優である自分の師匠も、映画の中のポール・ニューマンやヘンリー・フォンダとのこと。そして一番好きな映画として、ポール・ニューマン主演の『暴力脱獄』(1967年)を上げられていました。映画『マイレージ、マイライフ』は、アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した『JUNO/ジュノ』(2007年)のジェイソン・ライトマン監督最新作。敏腕リストラ宣告人の人生の転機を描く人間ドラマで、ゴールデングローブ賞最優秀脚本賞など60冠以上を獲得した話題作。ただいま全国公開中です!これに合わせてザ・シネマでは、ジョージ・クルーニー主演のサスペンス・アクション大作『ピースメーカー』を4月10日(土)に放送!こちらも是非ご覧下さい!!■ TM & (c) 2009 DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.