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PROGRAM/放送作品
ジャック・サマースビー
別人になって戦地から戻った夫は本物か!?リチャード・ギア×ジョディ・フォスター共演のラブ・サスペンス
オリジナルは、16世紀にフランスの農村で起きた実話をもとにしたフランス映画。それを製作総指揮と主演を兼ねるリチャード・ギアがアメリカでリメイクしたラブ・サスペンス。衝撃のクライマックスが感動を呼ぶ。
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COLUMN/コラム2016.11.15
アメリカン・サマー・ストーリー
その伝説は、人類が滅亡するはずだった1999年に始まった。「プロムまでに童貞を捨てようぜ!」そう誓い合ったジム、オズ、ケヴィン、フィンチの4人の高校生が本能と妄想の赴くまま珍騒動を繰り広げるティーン・コメディ『アメリカン・パイ』(以下、『アメパイ』)が公開されたのだ。 監督はこれがデビュー作のポール・ワイツ、脚本は新人のアダム・ハーツ、キャストはジェイソン・ビッグス、クリス・クライン、トーマス・イアン・ニコラス、エディ・ケイ・トーマスといったほぼ無名の若手ばかりだった。だが名もない才能は奇跡を起こした。映画は爆発的なヒットを記録したのだ。 ティーンを映画館に呼び寄せたのは、タイトルの由来でもある<悶々とするあまりナニをパイに突っ込む>を筆頭とする『ポーキーズ』(82年)真っ青な下ネタ・ギャグの数々だった。でも映画を見たティーンたちは、この映画の真の魅力が登場人物のキャラ造形にあることに気がついた。 主人公の4人や相手役の女子たちはもちろん、ショーン・ウィリアム・スコット扮する敵役スティフラーやベテラン・コメディアンのユージン・レヴィやジェニファー・クーリッジがそれぞれ演じたジムのパパ、スティフラーのママといった大人たちにまで至る描写の細やかさは、数あるティーン・コメディの中でも最高レベルのものだったのだ。 『アメパイ』は、公開当時やはり単なるエロコメという誤解を受けた『初体験リッジモント・ハイ』(82年)同様、リアルな心情を掬い取ったティーンエイジャー映画の傑作だったのである。そのことは『リッジモント・ハイ』の監督エイミー・ヘッカリングが『恋は負けない』(00年)でジェイソン・ビッグスとミーナ・スヴァーリのコンビを起用したことで証明されることになる。 そんな真の魅力を、キャストも無意識レベルで感じ取っていたことは、2年後の2001年に公開され、やはり大ヒットを記録した続編『アメリカン・サマー・ストーリー』で明らかになった。こちらはそれぞれの「初体験」から1年後、あまりいい目にあってなかった4人が「最高の夏休み」を過ごすべく湖畔のリゾート地へ向かうというものだったが、前作のキャストが一人も欠けることなく(ケヴィンの兄役として1分足らずのカメオ出演だったケイシー・アフレックすら再び顔を出す!)再集結しているのだ。 ストーリー的には、ジム役のジェイソン・ビッグスと前作では飛び道具的なキャラだったミシェル役のアリソン・ハニンガンがメインとなり、ふたりの絡みには前作になかった甘酸っぱさが漂っている。下ネタは前作以上にエスカレートしているにも関わらず、前作以上にウェルメイドな仕上がりなのは、ファレリー兄弟の愛弟子でもある監督J.B.ロジャースの功績かもしれない。 二作連続の大成功は、第一作の監督ポールとプロデューサーのクリスからなるワイツ兄弟を、『アバウト・ア・ボーイ』(02年)や『ニュームーン/トワイライト・サーガ 』(09年)などを撮るメジャー監督に押しあげた。ジェイソン・ビックスはウディ・アレン監督作『僕のニューヨークライフ』(03年)に、クリス・クラインはアクション大作『ローラーボール』(01年)に主演。また子役出身のイメージが強かったアリソン・ハニンガンはコメディエンヌとしての才能を開花させ、人気テレビドラマ『ママと恋に落ちるまで』(05〜13年)に出演し、お茶の間のスターになった。 中でも特筆すべきはショーン・ウィリアム・スコットの大躍進だろう。彼は圧倒的なスティフラー人気をバックに、『ゾルタン★星人』(00年)や『ぼくたちの奉仕活動』 (08年)といった他の映画でもスティフラー的キャラを演じ続け、演技というよりパーソナリティで売るスターになった。こうした出演作の中には、トッド・フィリップスの劇映画初監督作『ロード・トリップ』 (00年)がある。つまりあの『ハングオーバー!』三部作にも『アメパイ』の遺伝子が受け継がれているのだ。(※編成部注※トッド・フィリップスは「ハングオーバー」シリーズの監督を務めている) シリーズは、2003年に公開された『アメリカン・パイ3 ウェディング大作戦』で一旦完結した。ボブ・ディランの息子であるジェシー・ディランが監督を務めたこの作品には、クリス・クライン、ミーナ・スヴァーリ、タラ・リード、シャノン・エリザベスらが残念ながら不参加だったが ジムとミシェルの結婚式を題材にいつも以上の下ネタが炸裂。 特に、ゲイ・バーで踊り、エロいストリッパー相手のバチュラー・パーティーで大爆発。ついでに犬のウンコを喰って、老婆とセックスまでするスティフラーが大活躍が光る。かつての仲間たちはみんな社会に巣立っているのに、高校時代の栄光が忘れられずにで母校で職員として働いている哀愁っぷりもイイ。もちろん彼の天敵であるフィンチやジムのパパも健在で、好サポートを見せてくれる。 単なる完結編にしてはあまりに大ヒットしてしまった結果を受けて、製作会社はスピンオフ作をDVDオリジナルで製作することを急遽決定。2005年には第4作 『アメリカン・パイ in バンド合宿』 (監督は『キャント・バイ・ミー・ラブ』(87年)で知られるスティーブ・ラッシュ)が発表された。スティフラーの弟マットが、第二作に登場したブラスバンド部のサマー・キャンプに乱入して騒動を巻き起こすというこの作品は、劇場未公開作でありながら驚異的なセールスを記録した。 その2年後には、スティフラーの従兄弟の高校生エリックが、大学の名物である全裸マラソン大会(嘘のような話だが、ミシガン大学が実際に行っている男女全裸マラソン大会をモデルにしている!)に参加する『アメリカン・パイ ハレンチマラソン大会』 (監督は『スリープオーバー』(04年)のジョー・ナスバウム) 、大学生になったエリックが友愛会ベータハウスに入会し、エリートのギークハウスと低次元の抗争を繰り広げる『アメリカン・パイ in ハレンチ課外授業』(監督:アンドリュー・ウォーラー)が立て続けに発表され、ハードな下ネタギャグが展開されたのだった。 対して2009年の第7作 『アメリカン・パイ in ハレンチ教科書』では舞台が高校に戻り、第一作に登場した幻のセックス指南本を巡るドタバタが描かれるなど、初期三部作への回帰が試みられている。ちなみにこれら全ての作品にはユージン・レヴィが顔を出しており、『アメパイ』シリーズの精神的支柱を務めていたことも記しておきたい。 こうした伝説の到達点となったのが、2012年に公開された『アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺たちの同騒会』だ。監督と脚本を手がけたのは、初期三部作とは無関係のジョン・ハーウィッツ&ヘイデン・スクロスバーグのコンビ。だが彼らは、初期三部作では端役だったジョン・チョーの人気を確立したコメディ『Harold & Kumar』三部作(04〜11年)の監督兼脚本家でもあり、このシリーズにはエディ・ケイ・トーマスもレギュラー出演しているのだ。つまり2人は『アメパイ』のスピリットを受け継ぐ男たちなのだ。なので本作では初期三部作のオマージュが全編にわたって展開されている。 また製作総指揮という名の同窓会幹事を任されたジェイソン・ビックスとショーン・ウィリアム・スコットの呼びかけが実ったのか、第二作以来、実に11年ぶりにメインキャスト全員の再登場が実現している。この異常なほど出席率が高い同窓会の乱痴気騒ぎを前にしたなら、『アメパイ』の歴史を知るオールド・ファンはもはや歓喜の涙を流すしかないのだ。 © 2001 Universal Studios - All Rights Reserved
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PROGRAM/放送作品
トレマーズ
正体不明の巨大地中生物が小さな町を襲う。“陸版ジョーズ”とも言えるモンスター映画の快作!
『ターミネーター』のゲイル・アン・ハード製作総指揮の“陸版ジョーズ”とも言えるモンスター映画の快作。まだ若い『告発』のケヴィン・ベーコンや『ライトスタッフ』のフレッド・ウォードなど個性派俳優が好演。
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COLUMN/コラム2012.11.28
2012年12月のシネマ・ソムリエ
■12月1日『戦場のアリア』 戦況が泥沼化していた第一次世界大戦下、フランス北部の村。そこで対峙するドイツ軍と、フランス&スコットランド連合軍との間に起こった信じがたい実話の映画化。戦場にオペラ歌手の歌声が響き渡ったことをきっかけに、両軍の間でまさかの休戦協定が実現。一触即発の緊迫感と人間臭いユーモアとともに、その顛末が描かれる。澄んだ歌声とバグパイプの音色が、クリスマスを背景にした物語を荘厳に彩る。映画向けの脚色が施されているとはいえ、誠実な反戦メッセージが心に響く一作である。 ■12月8日『ドリーマーズ』 5月革命に揺れるパリのシネマテークで、アメリカ人留学生の青年が双子の姉弟と出会う。映画が縁で意気投合した3人の関係は、危ういアバンチュールに発展していく。巨匠B・ベルトルッチが60年代カルチャーと映画の引用を詰め込んだ青春映画。若者たちが織りなす官能的で遊戯的な映像世界は、まさにはかなくも甘美な“夢”のよう。ベルトルッチがヒロインのイザベル役に抜擢したのは当時新人のエヴァ・グリーン。のちにボンドガールになった美人女優が、惜しげもなく豊麗な肢体を披露している。 ■12月15日『存在の耐えられない軽さ』 チェコ人作家ミラン・クンデラが、1968年の“プラハの春”を背景に紡いだ恋愛小説の映画化。監督は「ライトスタッフ」で名高いアメリカ人のフィリップ・カウフマン。 主人公トマシュは優秀な医師だが、奔放なまでに女好きの独身男。ヒロインのテレーザが、彼の“軽さ”と人生の“重み”を対比させるセリフが題名の意味を表している。3時間に迫らんとする長尺だが、男女の摩訶不思議な関係を掘り下げた物語には得も言われぬ魅惑が横溢。名手スヴェン・ニクヴィスト撮影の詩的な映像美も印象深い。 ■12月22日『ジンジャーとフレッド』 アメリアとピッポは、ハリウッド・ミュージカルの名コンビにあやかった芸名で人気を博した元有名人。30年前に引退した2人は、クリスマスのTV局で再会を果たす。作曲家ニーノ・ロータ亡き後の巨匠フェリーニが発表した晩年の一作。常連俳優M・マストヤンニと監督夫人J・マシーナは、意外にもこれが初めての共演作となった。TVのコマーシャリズムを痛烈に批判しつつ、猥雑なサーカスのようにショーの裏側を映像化。最大の見せ場は、主役2人が終盤に披露する哀歓豊かなダンスである。 ■12月29日『敬愛なるベートーヴェン』 近作「ソハの地下水道」も好評だったポーランドのA・ホランド監督の代表作のひとつ。聴覚障害を抱えた晩年のベートーヴェンと、彼を支えるひとりの女性の交流劇だ。1824年のウィーン。ベートーヴェンのもとに派遣されたアンナは、曲を譜面に書き起こすコピイスト。「第九」の歴史的な初演を間近に控えた2人の創作活動を描く。アンナは歴史上実在しない架空の女性だが、ベートーヴェンの伝記としても、痛切な師弟のドラマとしても見応え十分。中盤の「第九」演奏シーンは心震わす迫力だ。 『戦場のアリア』©2005 Nord-Ouest Production/Photos:Jean-Claude Lother 『ドリーマーズ』©2002 Miramax Film Corporation. All Rights Reserved Initial Entertainment Group 『存在の耐えられない軽さ』©1987 The Saul Zaentz Company. All Rights Reserved. 『ジンジャーとフレッド』© 1985 PEA Produzioni Europee Associate. 『敬愛なるベートーヴェン』© 2006 Film & Entertainment VIP Medienfonds 2 GmbH & Co. KG
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PROGRAM/放送作品
トレマーズ2
モンスター映画の快作『トレマーズ』の続編。地中の巨大生物が更に強力になって戻ってきた!
3つの続編が作られたモンスター映画の快作『トレマーズ』の2作目で、『ライトスタッフ』のフレッド・ウォードが1作目に続いて主演。地下生物“グラボイズ”が、本作では大量発生!さらに驚異の進化を遂げる!!
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COLUMN/コラム2012.11.28
2012年12月のシネマ・ソムリエ
■12月1日『戦場のアリア』 戦況が泥沼化していた第一次世界大戦下、フランス北部の村。そこで対峙するドイツ軍と、フランス&スコットランド連合軍との間に起こった信じがたい実話の映画化。戦場にオペラ歌手の歌声が響き渡ったことをきっかけに、両軍の間でまさかの休戦協定が実現。一触即発の緊迫感と人間臭いユーモアとともに、その顛末が描かれる。澄んだ歌声とバグパイプの音色が、クリスマスを背景にした物語を荘厳に彩る。映画向けの脚色が施されているとはいえ、誠実な反戦メッセージが心に響く一作である。 ■12月8日『ドリーマーズ』
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PROGRAM/放送作品
(吹)トレマーズ
正体不明の巨大地中生物が小さな町を襲う。“陸版ジョーズ”とも言えるモンスター映画の快作!
『ターミネーター』のゲイル・アン・ハード製作総指揮の“陸版ジョーズ”とも言えるモンスター映画の快作。まだ若い『告発』のケヴィン・ベーコンや『ライトスタッフ』のフレッド・ウォードなど個性派俳優が好演。
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COLUMN/コラム2008.04.25
『ランボー 最後の戦場』完成披露試写リポート
4月24日の晩、日比谷スカラ座にて開催された『ランボー 最後の戦場』の完成披露試写に赴いた。ランボー、実に20年ぶりのシリーズ新作である。 第1作は、映画史に残る社会派アクションの傑作であった。2作3作は、ランボー1人で何百という敵を片っ端から斃す、純然たる戦争娯楽アクションに転じたが、これはこれで(特に個人的には2作目が)、その痛快さを存分に楽しむことが出来た。 では、この4作目はどうか。 ストーリーは前の2作と何ら違いは無い。アメリカ国民が敵性国家の軍隊に捕らわれ、ランボーが多勢に無勢を覚悟の上で、救出のため敵地に乗り込み大暴れする、というものだ。 前作と違うのは、今作がR-15指定を受けた点だ。 映倫によると「村民の虐殺、女・子供への暴力といじめ、戦闘中の首・腹など肉体的損壊の描写の頻度が多く、15歳未満の観賞には不適切ですのでR-15に指定しました」とのことである。「村民の虐殺」、「女・子供への暴力といじめ」は、今作における“敵”であるミャンマー軍が、反政府少数民族を弾圧する場面において描かれる。そして、それは到底「いじめ」などという生中なレベルのものではない。過去の『ランボー』シリーズでは描かれたことのない戦場の阿鼻叫喚の実態を、シリーズ作品で初めて自らメガホンをとったスタローン監督は、手加減なしに描き切っている。ミャンマー兵は、火を放った民家に幼児を生きたまま投げ込む。小学生くらいの少年の腹に銃剣を突き立てて殺す。蛮刀で村民の腕を断ち、首を刎ね、刎ねた首を串刺しにして見せしめとし、腐乱するに任せる。それら全てが、スクリーンに映し出されるのだ。ここまでくると、もはやスナッフ映画と言ってもいい。 そして、少数民族を支援しようと現地入りしたアメリカのキリスト教ボランティア団体がミャンマー軍に拉致され、ランボーは救出のため軍の基地に潜入。生存者を連れて脱出する。追撃するミャンマー軍。ランボーが反撃に出る。その反撃もまた酸鼻を極める。 ランボーは敵に向け重機関銃を掃射する。シリーズ前作にもあった、ファンには懐かしくもお馴染みのシーンである。前作では撃たれた敵がバタバタと斃れていった。その映像に、悲惨さは無かった。 しかし今作では違う。バタバタ斃れるのではない。大口径の銃弾を浴びた敵兵の身体は、ベトベトの粘っこい碧血と肉片を周囲に撒き散らしながら、四散する。頭がもげ、足は砕け、体はちぎれ、生命活動を停止した単なるモノ、肉塊と化して、重量感を持ってドサリと地面に崩れ落ちる。今作『ランボー 最後の戦場』では、前2作のような痛快でお気楽な戦争アクションを心待ちにしている向きの期待を、良くも悪くも大きに裏切る、凄まじい地獄絵図が次から次へと繰り広げられるのである。『ランボー』がスクリーンから遠ざかっていたこの20年間で、戦争映画も様変わりした。痛快さとは程遠いリアルな戦場の臨場感と、目を覆わんばかりの悲惨さを、ありありと再現してみせた作品群。1998年の『プライベート・ライアン』や2001年の『ブラックホーク・ダウン』といったそれらの作品は、戦争映画にアクション・ゲームの観点を盛り込んだ『ランボー』へのアンチテーゼであったかもしれない。 今作は、かつて『ランボー3 怒りのアフガン』で戦車と攻撃ヘリのチキン・レースを演じていたジョン・ランボーからの、それら作品群に対する真摯な回答である。 だが、それだけではない。この20年で変わったのは戦争映画の描かれ方だけではない。我々自身の目もまた、大きく変わってしまっているのだ。今作『ランボー 最後の戦場』で無辜の民を虐殺する軍隊の姿は、ともすれば我々観客には荒唐無稽に映る。描写があまりに極端すぎるため、リアリティが感じられないのだ。軍にとって、かくまで残忍に、嗜虐的に自国民を殺戮する意味が無いではないか。 しかし、リアリティが感じられないほど極端な凄惨さこそ、実は紛争地帯におけるリアルそのものに他ならないのだ。 スタローン監督は言う、「この映画で描かれる残酷な行為もリサーチに基づいた事実だ。これは暴力を見せるためのものではなく、事実に基づいた映像なんだ」と。 我々はその言葉が嘘ではないだろうとことに気付いている。この20年の間、軍隊が嬉々として無辜の民を虐殺して回る忌むべき事件が、世界中で発生した。我々は、それを覚えているではないか。 1991年からのユーゴ紛争におけるレイシャル・クレンジング、ルワンダ紛争における1994年のジェノサイド、そして、現在進行中のダルフール紛争…。イデオロギーの優劣を決めるという、少なくとも当事者間では大いに意味ある戦いであった東西冷戦が終結した後、世界では、意味の無い、純粋な憎悪によって引き起こされる民族紛争が頻発した。これらの紛争において、軍隊が、無辜の民衆を、無意味に、嬉々として、思いつく限りの残酷な方法を用いて、殺して回ったという事実。今回、スタローン監督が描いているのが、まさにそれである。そう、この20年で変わったのは戦争映画だけではないのだ。次々と起こる現実の戦争の悲惨なニュースに触れ、何より我々自身の目が変わってしまったのである。我々は不幸にも、もう戦争映画を痛快なアクション・ゲーム感覚では楽しめない時代に生きている。スタローンがそんな我々に向けて自身の代表作『ランボー』を改めて見せるなら、前作のような戦争エンタテインメントではなく、今回のような映画になることは、必然であったのだろう。■(聴濤斎帆遊)
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PROGRAM/放送作品
(吹)トレマーズ2
モンスター映画の快作『トレマーズ』の続編。地中の巨大生物が更に強力になって戻ってきた!
3つの続編が作られたモンスター映画の快作『トレマーズ』の2作目で、『ライトスタッフ』のフレッド・ウォードが1作目に続いて主演。あの地下生物“グラボイズ”が、本作では大量発生!さらに驚異の進化を遂げる!!
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PROGRAM/放送作品
【無料】ジャック・サマースビー
オリジナルは、16世紀にフランスの農村で起きた実話をもとにしたフランス映画。それを製作総指揮と主演を兼ねるリチャード・ギアがアメリカでリメイクしたラブ・サスペンス。衝撃のクライマックスが感動を呼ぶ。