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PROGRAM/放送作品
ブルーラグーン
『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチ初主演作!南海の孤島で花咲く純愛ロマンス
80年公開のブルック・シールズ主演『青い珊瑚礁』の続編。本作では初々しいミラ・ジョヴォヴィッチが半裸のヒロインを魅力的に演じている。非文明世界で生きる少年少女の無邪気さにドキドキさせられる南海ロマンス。
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COLUMN/コラム2014.11.12
【未DVD化】砂漠に映える白色が似合う、芳紀18歳のブルック・シールズ〜 DVD未発売『サハラ』
ウォン・カーウァイ監督の『花様年華』が熟した女性マギー・チャンの美しさをとどめた映画だとすれば、アンドリュー・V・マクラグレン監督の『サハラ』は、また蕾のような少女ブルック・シールズの熟し切っていない美しさをとどめたアドベンチャー・ロマンス映画だ。まだティーンだったが、『青い珊瑚礁』(1980年)や『エンドレス・ラブ』(1981年)により世界的に人気を集め、当時の「美少女」の代名詞となった。 ブルーネットの髪と青い目に特徴がある美少女で、シールズは美しさの片鱗を見せている。実は183センチの大女なのだ。 監督のアンドリュー・V・マクラグレンは、ジョン・ウェインやジェームズ・スチュワートなどが主演した西部劇に定評がある人で、父親は『静かなる男』(1952年)でジョン・ウェインと素手で延々と殴り合ったヴィクター・マクラグレン(ジョン・ウェインとの共演作も多い)。それは、スティーンヴン・スピルバーグ監督が『1941』でオマージュを捧げた名シーンだった。 『サハラ』はこんなストーリーだ。やや大味なのは否めない。1927年、デトロイト。父親を亡くしたばかりの少女デイル(ブルック・シールズ)は父の遺志を受け継ぎ、サハラ砂漠で行われる国際ラリーに出場することを決意する。そのラリーは女人禁制のため、デイルは長い髪を帽子の中にたくし込み、付け髭を付け、男になりすまして、ラリーに参加にするのだ。彼女のチームは砂漠の最短コースを進むが、そこはシャンブラ族とハマンチャ族が部族抗争(ドンパチ)を繰り広げている危険地帯であり、デイルはシャンブラ族に族長ラズールに捕まってしまう。彼女を救ったのは、ラズールの甥で一族の長であるジャファールだった。 国際ラリーレースが映画のおもな舞台になる。それに砂漠を背景に、エキゾチックなジャファールとのロマンスが味付けされるのだ。シールズのお相手ジャファール役は、ウォシャウスキー兄弟が監督した『マトリックス・リローデッド』『マトリックス・レボルーションズ』(2003年)のメロビンジアン(マトリックス最古のプログラムで、モニカ・ベルッチ演じるパーセフォニーの夫)役で有名なランベール・ウィルソンである。 第一、物語の発端となる父親の死がやや唐突すぎる。ラリーに挑む車の最終テストでミッションの事故により事故死するのだが、その前後のシーンを丸々抜け落ちたかのようで、何か釈然としない。また、ハリウッド映画によくあるようなハッピーエンドであるから、ラリーの勝敗の結果なんかどうでもいい。本作は彼女が女性であることを忘れてしまったかのようだ。そのせいか、第5回ゴールデンラズベリー(ラジー)賞で、ブルック・シールズは最低女優賞と最低助演男優賞(付け髭を付けて男装した姿で)の2部門でノミネートされ、最低助演男優賞を受賞した。ゴールデンラズベリー賞で最低助演男優賞を受賞した唯一かつ初めての女優になった。 ランベール・ウィルソンとのラブロマンスは、彼女を砂漠に引き寄せるかのようだ。ある意味でそれは映画の一服のオアシスであり、彼とのキスは魅惑的だ。 それにダメ押しするように、名匠エンニオ・モリコーネの音楽が繰り返し繰り返し流され、ラブロマンスを劇的に盛り上げている。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984年)の前年の作品だが、名曲揃いの巨匠の作品の中でも比較的印象が薄い。 「男装の麗人」について触れたい。むかしの日本にも、どこかアブノーマルで秘めた雰囲気があった、東洋のマタハリといわれた川島芳子がいた。しかし、映画の中では、ブレーク・エドワーズ監督の『ビクター/ビクトリア』(1982年)のジュリー・アンドリュース、トレヴァー・ナン監督のシェクスピア『十二夜』(1996年)のイモジェン・スタップス、ジョン・マッデン監督の『恋におちたシェイクスピア』(1998年)のグウィネス・パルトロー、キンバリー・ピアース監督の『ボーイズ・ドント・クライ』(1999年)のヒラリー・スワンク、レア・プール監督の『翼をください』(2001年)のハイパー・ペラーポ、ロドリゴ・ガルシア監督の『アルバート氏の人生』(2011年)のグレン・クローズらがいる。演技の上手い名女優の独壇場であり、性同一性障害や男性社会に対抗するためとかの深刻な例を除いて、作劇上ではコミカルな場合が多い。『十二夜』と『恋におちたシェイクスピア』は、ヴァイオラというシェイクスピアが生んだキャラクターであり、「男装の麗人」は悲喜劇に笑いをもたらす。 だが、これは、日本のドラマ『花ざかりの君たちへ』(2007年)の堀北真希、韓国のドラマ『美男ですね』(2009年)のパク・シネに近く、少女が男性の格好を真似ているにすぎない(ラジー賞も納得だ!)。どこからどう観ても女性にしか見えないのだ。悪くいえば、未熟な宝塚もどきレベルだ。 とはいえ、ブルック・シールズの美しさを観るだけで大変満足出来る。彼女は不思議なほど、神秘的な砂漠(オレンジ色? 薄茶色?ベージュ色?)に映える、実に白い布切れがよく似合うのだ。 最初登場するのは、上流社会のお転婆娘ではフラッパースタイルの白いドレス姿。次に登場するのは「男装の麗人」で、白を基調にしたスーツ姿。その次は白いつなぎのドライビングスーツ姿。そのドライビングスーツを脱いで白い下着姿でシャンブル族のオアシスの滝で水浴びするシーンもある(スケスケで乳首がウッスラと見える)。その次のアラブの白い花嫁衣装姿の彼女は化粧もバッチリで黒いアイラインが描かれ、息を飲むような美しさだ(その後にラブシーンもある)。最後はジャファールから逃げ、レースに再び参戦するときの白いドレス姿。これも半裸状態になるシーンがあって、たまらなく超セクシーだ。 だからこそ、蕾のような少女ブルック・シールズの美しさを永遠に記憶の中にとどめたいのだ。ルイ・マル監督の『プリティ・ベビー』(1978年)で12歳の娼婦を演じて、悩殺的な演技がセンセーショナルな話題を呼んだ。『青い珊瑚礁』や『エンドレス・ラブ』よりも、少々大人になった17〜18歳ぐらいの彼女の姿が観られるのだ。 まさしくブルック・シールズにとって、芳紀である。 「大辞林」(三省堂)によれば、芳紀とは、年頃の女性の年齢。女性の若く美しいころ。 それは映画の欠点を補って余りある最大の美点だ。それほどまでに、ブルック・シールズは輝いている。■ COPYRIGHT © 2014 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
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PROGRAM/放送作品
青い珊瑚礁
ブルック・シールズ主演。無人島に漂着した少年少女の無垢な愛を美しく描く、南海ロマンス!
当時、美少女女優として日本でも絶大な人気を誇ったブルック・シールズの若い肢体と、南の島の自然が美しい、無人島ロマンス映画の傑作。監督は、青春ミュージカル映画『グリース』のランダル・クレイザー。
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COLUMN/コラム2014.05.01
【未DVD化】80年代アイドル、クリスティ・マクニコルの好演が光る、舞台原作の未DVD化作品
系列的には先行するジョディ・フォスターと同じボーイッシュ系に属するクリスティが、日本でブレイクスルーするきっかけになったのは『リトル・ダーリング』(80)。同系列のトップアイドルだったテイタム・オニールがタイプキャストを嫌ってスルーした不良娘役を振られたクリスティは、少女たちが集まるサマー・キャンプで終始お嬢様然として振る舞う相手役のテイタムを、皮肉にも、完全喰い。外見はタバコが手放せない不良少女が、内側には女の子らしい繊細さを隠し持つ捻れたキャラクターは、以来、彼女の持ち役になり、翌81年に出演した『泣かないで』でも物語の"緩和剤"として大いに効果を発揮している。 まず、これがDVD未リリースなんて意外。1980年代にブロードウェーとハリウッドの架け橋であり続けた人気劇作家、ニール・サイモンが、当時の妻で女優のマーシャ・メイソンを主役に、自身のヒット舞台劇を脚色した演劇ファンにも映画ファンにとってもフレンドリーな一作なのに、なぜ? まあ、その理由はさておき、サイモンによるオリジナルの舞台劇『The Gingerbread Lady』は、彼が往年の大女優、ジュディ・ガーランドにインスパイアされて書き綴った、女優としての才能に恵まれながら自滅的な生活を続けるダメな母親の再生劇。舞台では『レッズ』(81)でアカデミー賞に輝いたモーリーン・ステープルトンが演じてトニー賞を獲ったこの役を、映画では演技派の代名詞でもあったメイソンが演じて4度目のオスカー候補になっている。それは、彼女がサイモン脚色による作品でオスカー候補になった3本目で最後の作品。映画はサイモンの舞台的な展開力が秀逸で、冒頭から字幕では追い切れないスピードで練り上げられた台詞が次々と連打される。 アルコール依存症のリハビリ施設で6年間の禁欲生活に耐え抜いたメイソン演じるヒロイン、ジョージアに、いよいよ退院の日が訪れる。彼女を迎えにやって来るのはショーン・ハケット演じる親友のトビーだ。セレブライフをエンジョイする有閑マダムのトビーは、舞台女優として活躍するジョージアの良き理解者である。そして、ニューヨークにあるジョージアのアパートでウェルカムディナーを作って待機しているのは、同じく親友の舞台俳優、ジミー。ジェームズ・ココが若干粘つく台詞回しで演じるジミーは、食材を運んできたデリバリーボーイに指摘されるほど、誰が見ても分かり易い中年のゲイである。こうして、アルコール依存から一応生還したジョージアと、実は彼女と同レベルの深刻なメイク依存(厚塗りしていないと不安で仕方がない)のトビーにゲイのジミーが加わり、自虐的で辛辣な会話の場が久々にセッティングされる。堰を切ったようにきついジョークを飛ばし合う女2人に対して、ジミーが「あんたたちの会話はセックスの次に面白いわ」と言い放ったり、二重顎をさすりながら「オードリー・ヘプバーンの首が欲しい」と呟いたり、サイモンの舞台的な、ある意味一発ギャグ的な台詞は一旦収録して再生したいほど。聞き逃すのはもったいない。登場人物が散々喋り倒した挙げ句、ドアの外へ消えて行く演出も、舞台的でそつがない。 ところが、そんな雰囲気が一変する。そこら中に充満する演技過多なムードが、クリスティ・マクニコル演じるジョージアの一人娘、ポリーが画面に現れた途端、映画的なそれにシフトする。ポリーはすでにジョージアと離婚している父親の下に引き取られた身ながら、許可を得て1年限定で母娘水入らずの生活を送るべく退院を心待ちにしていたのだ。自分の弱さが原因で手放すことになった娘に対する罪悪感と、今更一緒には住めないという拒絶感から二の足を踏むジョージアをすべて理解した上で受け止めようとするポリーの成熟度を、クリスティは佇まいだけで体現。他の大人たち同様、ポリーの台詞も少なくはないのだが、クリスティは脚本の行間を表情やニュアンスで埋めていく。彼女の抑制された演技は、やがて、様々なトラブルが重なって再び酒に手を出してしまうジョージアを思いっきり詰るシーンで逆方向に振れる。目に一杯涙を溜めて「もうママの事情なんてたくさん!」と言い放つ場面は、クリスティと一緒にわがままな母親に耐えてきた観客の心まで、一緒に解き放ってくれるのだ。 『リトル・ダーリング』の前にTVドラマ『ファミリー/愛の肖像』(1979年4月から東京12チャンネル・現テレビ東京で放映)で5人家族の個性的な次女、レティシアを演じた経験上、クリスティはアンサンブルで映える演技というものを若くして会得していたのかも知れない。サイモンのキャスティングがそれを見込んでのことだったかどうかは不明だが、『泣かないで』に於けるクリスティの演技は気丈さと繊細さを併せ持った、やはり彼女ならではの個性に裏打ちされたものだ。なのに、アカデミー会員は1982年のアカデミー主演女優賞候補にメイソンを、助演女優賞候補にショーン・ハケットを、助演男優賞候補にジェームズ・ココ(ラジー賞も同時受賞)を選んだものの、クリスティだけは候補の枠外へと押しやった。オスカーは分かり易い熱演がお好みなのだ。代わりに、クリスティは同年のヤング・アーティスト・アワードをちゃっかり受賞しているけれど。 劇中には他にもチェックポイントが幾つかある。ジョージアとポリーがショッピングに出かけるシーンで2人をナンパしてくる大学生の片割れは、『フットルース』(84)でメジャーになる前のケヴィン・ベーコン。台詞の中にウッディ・アレンの『マンハッタン』(79)や、ブロードウェーでロングラン公演6年目に差し掛かった『コーラスライン』が出てくるところは、いかにも時代である。また、ジョージアと元恋人の劇作家、デヴィッドが再会するレストラン、JOE ALLENは、物語のニューヨーク西46番街にあるステーキが美味しい老舗レストラン。一般客に混じって公演後に夕食をとる舞台関係者たちの姿を度々見かける有名店だ。 さて、その後のクリスティはどうなったか? 『泣かないで』の後、デニス・クエイド扮する兄とアメリカを旅する『さよならジョージア』(81)、社会派サスペンス『ホワイト・ドッグ』(81)、荒唐無稽な海賊映画『パイレーツ・ムービー』(82)、純愛映画『クリスティ・マクニコルの白いロマンス』(84)と、立て続けに主演作が公開されたがどれも評価はイマイチで、やがて、1998年のTVドラマを最後に芸能界から身を引いてしまう。彼女が久しぶりに脚光を浴びたのは2012年のこと。当時49歳のクリスティはゲイであることをカミングアウトしたのだ。本人はその理由を「同性愛であるがために差別される子供たちを自分がカミングアウトすることで助けたい」と説明。その潔さ、実直さは、かつて女優として確立したイメージと何ら変わらないことを証明してみせた。そんな彼女の今を知った上で観ると『泣かないで』のポリー役は否が応でも味わいが深くなる。■ 1981 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
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PROGRAM/放送作品
プリティ・ベビー
ブルック・シールズがセンセーショナルにブレイク!ルイ・マルが初めて米国で撮ったロリータ映画
娼館の人々のドラマを悲喜こもごもに描く“遊郭モノ”映画。20世紀初頭の米南部を舞台に名匠ルイ・マルが美しく描き上げた本作は、ヒロインの少女娼婦役にブルック・シールズを起用した衝撃の名作だ。
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PROGRAM/放送作品
エンドレス・ラブ
会えないほど、引き裂かれるほど思いは募る…、うら若きカップルの悲恋のラブストーリー
絶世の美女と評されたブルック・シールズ主演。監督は「ロミオとジュリエット」など古典劇映画やオペラの演出で有名なフランコ・ゼフィレッリ。ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーが歌う主題歌が大ヒットした。
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PROGRAM/放送作品
サハラ
83年、全盛期ブルック・シールズの美貌が、神々しい域にまで到達している、古き良きエキゾチック冒険活劇
TVCMや映画雑誌を通じ80年代前半に日本でもアイドル的な人気を誇ったブルック・シールズ。その最盛期の美貌がエキゾチックな舞台立てにより一層引き立っている、ロマンティック・アドベンチャー映画。