検索結果
-
PROGRAM/放送作品
訣別の街
アル・パチーノ&ジョン・キューザック!大スターが豪華共演する政治サスペンス!
アル・パチーノがニューヨーク市長を、腹心である若き市長補佐官をジョン・キューザックが演じる政治サスペンス!政界に渦巻く陰謀と、男たちの信念と友情を描く!
-
COLUMN/コラム2012.08.02
【タランティーノ的L.A.案内】第3回:若き日のタランティーノ
■サウスベイとサウスセントラル QTが育ったサウスベイは、ロサンゼルス空港の南に位置し、幾つかのビーチタウンや、高級住宅地のパロス・バーデスなども含む、中間所得者層以上の多い地域。一方、東に隣接するサウスセントラルは、低所得者層が多く、治安の悪い地域として知られます。幼い頃から、映画の影響か、アウトロー指向が強く、危ない地域に対する憧れが強かったというQT。自宅の或るサウスベイから、近隣のサウスセントラルにもよく足をのばしていたそうで、3年程通ったサウスベイの私立校を毛嫌いし、治安の悪い地域にある公立校への転校をせがんだという話もあるほど。サウスベイとサウスセントラル、全く違う二つの地区ですが、QTを語る上では、地理以上に密接な関係にあるのです。 そんな二つの地域に散らばったロケ地(跡)を幾つか続けてご紹介。 まずは、「パルプ・フィクション」の冒頭と最後に登場し、パンプキンとハニー・バニーが強盗を企てたHawthorne Grill。前回ご紹介したグーギースタイルのレストランでしたが、残念ながら、その面影はありません。 こちらは、「ジャッキー・ブラウン」で、主人公行きつけの地元のバーという設定で登場したCockatoo Inn。実はここ、マフィアのアンドリュー・ロココが1946年にオープンし、全盛期にはジョン・F・ケネディを始め、セレブや各界の著名人が宿泊する社交場として名を馳せる一方で、裏社会との結びつきも強かったとか。それでも一世を風靡したこの場所に、地元の人も愛着があるのでしょう、綺麗な全国チェーンのホテルに生まれ変わった今でも、色あせた看板とオウムだけは残されています。 さて、同じく「ジャッキー・ブラウン」で、マックス・チェリーの店として使われた保釈保証業者の店も、真新しいビルへと変貌。 が、ここで終わらないのがQTマニア!よーく見てください。本編10分51秒あたりで後ろに見えるビル、これは今もあるカーソン市庁舎なのです。画面右、木に遮られつつも”City Hall”の文字が小さく見えますよね? かつては世界一大きかったモール、デル・アモ・ファッション・センター。「ジャッキー・ブラウン」で、フードコートやデパートの試着室など、お金の受け渡 しの舞台となったところです。ところでこの映画の時代設定、いつなんでしょう。製作された1997年には既に世界一の座から陥落していた訳ですが、わざわざキャプションまでつけて紹介しちゃう気合いの入れっぷり。少年時代にここの映画館に通ったQTのちょっとしたプライドでしょうか。 ■本日のランチ 本企画恒例?のランチ、今回は「ジャッキー・ブラウン」から。車のトランクへ隠れるのを渋るクリス・タッカーに、サミュエル・L・ジャクソンがご褒美としてちらつかせるのがRoscoe’s House of Chicken and Wafflesです。台詞のみでの登場ですが、ここは見逃せないQTポイント!弾丸トークのクリス・タッカーをも黙らせてしまうRoscoe’sは、その名の通り、チキンとワッフルを一緒に出す南部スタイルのレストラン、というより食堂。ロス内に数店舗を構え、オバマ大統領がサプライズで遊説の途中に立ち寄ったり、スヌープ・ドッグも贔屓にしたり、たくさんのファンがいます。 ハリウッドにもあるのですが、ここはQT映画にふさわしいサウスセントラル店をチョイス。駐車場でFワードを連呼しているお姉さんの横をすり抜け店内へ。ガードマンがいるという事実に安心感を覚えるべきなのか、逆に不安を覚えるべきなのか・・・。 前置きはこの辺にして、目玉のフライドチキンとワッフルのセットを早速注文。オデール(サミュエル・L・ジャクソン)的にはグレイビーソースも欠かせないらしいですが、カロリー激高メニューにこれ以上のカロリーはちょっと・・・ということで、今回は無し。 ほどなく料理が登場。どーん。何てシンプル。熱々のチキンは衣がカリカリ、味が中までしみ込み、バターをたっぷり塗込んでシロップをかけたワッフルと、意外にも絶妙なマッチ。どちらも主役なのですが、敢えて言うなら、お汁粉に塩昆布がついてくるような感覚でしょうか。 これまた名物のオレンジジュース、レモネード、フルーツパンチが三層になった欲張りなドリンクは、チキンとバターにまみれた胃袋を少しだけ爽やかにしてくれます。 ■QTの原点 さて、一年分くらいの鶏肉を食した後は、いよいよ若きQTの足跡を探しに。サウスベイのこの辺りは、トーランスを中心に日系人がとても多い地域。自動車企業を始め、多くの日本企業がアメリカ本社を構え、日系のスーパーから病院、学校まで、アメリカにいながら日本のような生活も可能なのです。QTが時代劇ファンになったのも、もしかすると、育った環境が少なからず影響していたのかもしれません。 ※こちらが母校のFleming中学校。 ※そしてNarbonne高校。 この辺りはさらっと。何せ学校嫌いのQTですから。 やがて、ある夏QTは、地元劇団のトーランス・シアター・カンパニーに加入し、なんとカップルスワッピングがテーマの劇で、いきなり主役を獲得。 ※トーランスのアダルト劇場Pussycat Theater跡地 しばらくこの劇団で活動を続けた後、15歳でついに高校をドロップアウト。今はなきトーランスのアダルト劇場Pussycat Theaterで案内係の仕事を始めるのです。 そして時は流れ、QT22歳の時、人生の転機が訪れます。 本企画の締めは、やっぱりここしかありません。レンタルビデオ店Video Archives、の跡地です。QTといえばビデオ屋、ビデオ屋といえばQT。ここで並外れた映画知識を活かして働いた5年間、ロジャー・エイヴァリーなど、情熱を共有できるオタク仲間と出会ったことで、青年QTの創作意欲に火がつきます。そこから苦節10年、ついにレザボア・ドッグスでデビューを果たしたQTのその後の活躍は皆さんもご存知の通り。 現在は跡形もなくなったVideo Archivesですが、世界一有名なビデオ店の跡地を訪れるファンは今でも多いはず。新作「ジャンゴ 繋がれざる者」の公開を控えるQTの映画道は、まだまだ続きます。きっとこれからも、一映画ファンとして、私たちを楽しませる映画を作り続けてくれることでしょう。■
-
PROGRAM/放送作品
スキャンダル
20世紀英国政界最大のSEXスキャンダルに巻き込まれる男女の、倒錯した愛と絆とを描いた、大人の愛の物語
20世紀最大ともいわれるイギリス政界のスキャンダルを、男女の愛欲を絡め描く政治ドラマ。監督は、『メンフィス・ベル』、『ジャッカル』で知られるマイケル・ケイトン=ジョーンズ。
-
COLUMN/コラム2019.02.22
アニメと実写を融合させた愉快なブラックなファンタジー・コメディ!!
今回の映画は『モンキーボーン』、これはほとんど忘れられている映画ですけど、僕は今でも大傑作だと思っています。監督はヘンリー・セリック。この人はティム・バートンの『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督として有名なストップモーション・アニメーターです。表情やポーズが違う人形を1コマずつ撮影していく大変なアートです。そのセリックが初めて手掛けた実写長編映画がこの『モンキーボーン』です。 主人公はブレンダン・フレイザー扮する漫画家。彼の作品『モンキーボーン』がT Vでアニメ化されるんですけど、彼自身は事故で昏睡状態になってしまいます。病院で眠っている彼の意識は自分の無意識下に堕ちて、生と死の間にある“ダークタウン”という街にたどり着きます。彼は自分が描いた漫画のキャラクター、モンキーボーンに出会います。するとモンキーボーンが主人公の体を乗っ取って、主人公の可愛い婚約者ブリジット・フォンダと結婚しようとします。で、主人公はなんとかダークタウンから脱出して、モンキーボーンの野望を阻止しようとする、というコメディです。面白そうでしょ? この映画でまずすごいのは、ダークタウンの世界観なんですよ。ヘンリー・セリックのものすごいイマジネーションが爆発してます。ダークタウンに住んでいるキャラクターは皆、神話上の人たちばかりです。ミノタウロスがいたりとか、サテュロスがいたりとか。ヒプノスという名前で夢の神様として出てくるんですけど、あれは明らかにサテュロス。パン神とも言われている神話上の存在ですね。一つ目のサイクロップスもいます。そういった神話上の者たちが、しかもピカソの絵のようなキュビズムで描かれているという、このへんがヘンリー・セリック独特の、なんだかわけがわからない悪夢のような世界になっていて、本当に素晴らしいんです。 それに心理学的なテーマが面白いですね。モンキーボーンというキャラは欲望むき出しのスケベ猿で、その名前はスラングでペニスのことなんです。主人公は婚約者に手も出さない大人しい男なんですが、彼の心の奥に抑圧した欲望をキャラにしたら漫画が人気になるんだけど、そのキャラに作者が乗っ取られてしまうので、作者自身も野生を発揮して戦わざるを得なくなるという、深い話です。映画の冒頭で主人公が漫画を描いているシーンのクロースアップの手はヘンリー・セリック自身の手なんです。だから、監督自身も主人公に反映されているわけです。 そしてクライマックスのチェイス。これが実に悪趣味で、今観てもめちゃくちゃ面白い。 あと、ダークタウンに猫娘がいて、最近はハーヴェイ・ワインスタインにレイプされたことを告白して話題になったローズ・マッゴーワンが演じてるんですが、これが古今東西のあらゆる猫娘のなかでダントツに可愛いのも注目です!『モンキーボーン』、ぜひご覧ください!■ (談/町山智浩) MORE★INFO. 当初はコミック・ブック「Dark Town」(ストーリー:カジャ・ブラックリー、イラスト:バネッサ・チョン)の映画化として始まったが、原作のダークなイメージに近い当初のキャスティングはステュ役にニコラス・ケイジ、デス役はクリストファー・ウォーケンが考えられていた。 映画ではジョン・タートゥーロが演じたモンキーボーンの声は当初ベン・スティラーの予定だったが、彼が『ミステリー・メン』(99年)への出演が決まって断念された。 監督によればタイトル・シークエンスは左手で書いたのだという。 © 2001 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
-
PROGRAM/放送作品
グレイスランド
ハーヴェイ・カイテルがエルヴィス・プレスリーを熱演するハートウォーミングなロード・ムービー
愛する妻を事故で失い絶望の淵に沈む青年の前に、エルヴィス・プレスリーだと名乗る奇妙な男が現れる…。偶然の出逢いをきっかけに、愛する人の死と向き合う。ブリジット・フォンダ演じるマリリン・モンローも必見。
-
PROGRAM/放送作品
ジャッキー・ブラウン
鬼才クエンティン・タランティーノが溺愛する黒人女優を主役に!’70年代テイストの痛快犯罪劇
クエンティン・タランティーノ監督が少年時代に虜となった、タフでセクシーな黒人女優パム・グリアを主役に迎えた痛快作。’70年代のブラックスプロイテーション映画のテイストを再現するなど今回もオマージュ満載。
-
PROGRAM/放送作品
ルームメイト(1992)
[R15相当]同居して初めて判った、ルームメイトの狂気に満ちた素顔…90年代サイコ・スリラーの代表作
ジョン・ラッツのサスペンス小説「同居人求む」を映画化。最初は地味だったのがヒロインに憧れて髪型やファッションを真似していく、同居人役ジェニファー・ジェイソン・リーの不気味な変貌と暴走にゾクリとする。
-
PROGRAM/放送作品
あなたに降る夢
ニコラス・ケイジ主演のロマンティックでハートウォーミングな実話を基にした現代のおとぎばなし!
心温まる実話をエンタテインメントに仕上げた、ロマンティックでハッピーな物語。人が好すぎて損をする警官役のニコラス・ケイジと、キュートなウェイトレスを演じたブリジット・フォンダの持ち味が光る。
-
PROGRAM/放送作品
モンキーボーン【町山智浩撰】
町山智浩推薦。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のクリエイターの悪夢的イマジネーションが大炸裂!
町山智浩セレクトのレア映画を町山解説付きでお届け。『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『コララインとボタンの魔女』のクリエイターによる、不運な経緯から忘れ去られた幻の映画。その経緯は町山解説を聞け!
-
PROGRAM/放送作品
U.M.A レイク・プラシッド
湖に潜むU.M.A(未確認生物)が出現!人間と巨大ワニの死闘を描くアニマル・パニック
体長10mもの巨大ワニのリアルな特殊効果を、メイクアップアーティストの第一人者スタン・ウィンストンが担当。未確認生物との死闘に挑むヒロインをブリジット・フォンダが体を張って熱演している。