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PROGRAM/放送作品
黒衣の花嫁
花婿を教会で射殺された花嫁の復讐を描いたF・トリュフォー監督のサスペンスミステリー
F・トリュフォー監督がヒッチコックへのオマージュとしてコーネル・ウールリッチの原作を映画化したサスペンスミステリー。花婿を射殺された花嫁が5人の男性を魅惑しながら様々な方法で殺害していく復讐の物語。
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COLUMN/コラム2018.10.23
フランソワ・トリュフォー監督の名作『突然炎のごとく』のアメリカ版アレンジ・リメイク!
今回紹介するのは『ウィリーとフィル/危険な関係』(80年)。これは日本では劇場公開されず、TVで1度放送されただけで、その後VHSもDVDも出ていません。ものすごく珍しい映画のひとつです。この映画は1970年から1980年の10年間を描いた物語で、マーゴット・キダーがヒロインを演じています。この女優さんはこのあいだ亡くなってしまいました。その追悼放送の意味も込めています。 マーゴット・キダーの周りにいる2人の男が、ウィリーとフィル。この3人の関係を描いているのですが、彼女をめぐって男2人が争ったりせず、男たちは彼女がどちらを愛していても幸せなんです。しかも男同士、ものすごく仲がよくて、愛し合っている。そんな三角関係なんですね。この映画の最初、名画座でのある映画の上映シーンから始まるんですけど、それはフランス映画で、フランソワ・トリュフォー監督が1962年に作った“JULES AND JIM” という映画。日本では非常に変で『突然炎のごとく』というタイトルなんですが(笑)、そのジュールとジムを、ウィリーとフィルが観ているところからこの映画は始まります。 この『突然炎のごとく』という映画がいかに世界中の映画に影響を与えたかを知らないと、なぜ『ウィリーとフィル』という映画が作られたのかわからないと思います。『突然炎のごとく』は、これまでの結婚制度であるとか男尊女卑とかを破壊するような、革命的な映画として衝撃を与えて、62年にこれが公開された後、60年代のカウンターカルチャーという、世界的な文化革命が起こるんですね。その起爆剤となった映画なんです。 そしてこの『ウィリーとフィル』は、ニューヨークに住んでいるイタリア系とユダヤ系の男同士。ウィリーのほうは高校の先生でユダヤ系、非常にまじめな男です。フィルは写真家でイタリア系の女ったらし。この一見まったく合わないような2人が『突然炎のごとく』を観に行って、意気投合します。イタリア系のフィルを演じているのはレイ・シャーキーという俳優さんで、この人は若くして亡くなったので代表作がそんなにないんですが、ユダヤ系のウィリーを演じているマイケル・オントキーンという人は、『ツイン・ピークス』(90 ~ 91年)の保安官のハリー・トルーマンを演じた人として、日本では非常に有名ですね。この2人が一妻多夫の映画である『突然炎のごとく』を観たあとに、ある女性と出会います。それが、マーゴット・キダーです。彼女を2人とも愛して、10年間ずっと、くっついたり離れたりしながら暮らしている。ちなみに『突然炎のごとく』はこの映画だけじゃなくて、まずアメリカでものすごいブームを呼んだときに、影響を受けたのが『俺たちに明日はない』(67年)なんですね。さらに『明日に向って撃て!』(69年)もそうでした。 この『ウィリーとフィル』は、監督であるポール・マザースキーの自伝的なものでもあります。この人は実際に主人公たちと同様にNYから出てきた人で、TVの仕事をして、その後ハリウッドに行き映画監督になったので、フィルのたどる道は、マザースキー監督自身がたどった道でもあるんですね。こういった感じで事実がすごく反映されているんですけど、中でもマーゴット・キダー扮するヒロインの非常に自由な、結婚をしても結婚というものに縛られず、2人の男を同時に愛するシングルマザーとなるんですが、この彼女のキャラクターには、キダー自身のすごく自由な性格も投影されていますね。この映画は、一見何の映画なのかわからない、時代性を映しすぎているからという問題があるんですけど、知れば知るほど非常に深い映画です。■ (談/町山智浩) MORE★INFO. 当初はウディ・アレンとアル・パチーノの主演で企画されていた。撮影はウィリー役にジョン・ハードを配して始まったが、最初の週でクビになった。ナタリー・ウッドが自身の役でカメオ出演している。フランス映画好きのマザースキー監督、本作の後にも『素晴らしき放浪者』(32年)をリメイクした『ビバリーヒルズ・バム』(85年)を撮っている。
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PROGRAM/放送作品
大人は判ってくれない
トリュフォーのみずみずしい感性が滴る、ヌーヴェルバーグの始まりを告げる記念碑的作品
フランソワ・トリュフォーが27歳の時に手がけた初めての長編で、ヌーヴェルバーグの始まりを告げる記念碑的作品。主役は12歳のジャン=ピエール・レオ。今作でトリュフォーはカンヌ国際映画祭監督賞を受賞した。
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PROGRAM/放送作品
ザ・カンヌ・レジェンズ/栄光の歴史1~3
世界三大映画祭の一つであるカンヌ国際映画祭。その栄光と激動の歴史を描いたドキュメンタリー・シリーズ
カンヌ国際映画祭の栄光と激動の歴史を、貴重な映像やインタビューなどを交えて描くドキュメンタリー・シリーズ。
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PROGRAM/放送作品
ザ・カンヌ・レジェンズ/栄光の歴史2
世界三大映画祭の一つであるカンヌ国際映画祭。その栄光と激動の歴史を描いたドキュメンタリー・シリーズ
カンヌ国際映画祭の栄光と激動の歴史を、貴重な映像やインタビューなどを交えて描くドキュメンタリー・シリーズ。第2回はパリで起こった五月革命の影響を受け開催が中止されるなど、映画祭の激動期を描く。
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PROGRAM/放送作品
未知との遭遇 ファイナル・カット版
巨匠スティーヴン・スピルバーグによるSFの金字塔!宇宙人との接触を描くクライマックスは必見
『E.T.』同様、異星人との友好的なコンタクトを描いた本作は同年公開の『スター・ウォーズ』と並んで以降のSF映画人気に火をつけた。宇宙人との接触を音と光で描いた圧巻のクライマックスは必見!
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PROGRAM/放送作品
天国の日々
リチャード・ギア主演、圧巻の映像美が高い評価を得た、カンヌ国際映画祭監督賞受賞の青春ドラマ
仏映画作家フランソワ・トリュフォーやエリック・ロメールが愛した撮影監督ネストール・アルメンドロスの息を呑む映像美が高い評価を得た本作。『ツリー・オブ・ライフ』のテレンス・マリック監督が描く青春ドラマ。
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PROGRAM/放送作品
トリュフォーを探して
ヌーヴェルヴァーグを代表する監督の一人、フランソワ・トリュフォーに迫るファン必見のドキュメンタリー。
処女長編「大人は判ってくれない」を監督、一躍ヌーヴェル・バーグの旗手となったフランソワ・トリュフォーはなぜ、世界中を魅了する作品を生み出すことができたのか。監督マイク・リー他、映画人たちのインタビューを通して、その魅力と本質に迫るドキュメンタリー。
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PROGRAM/放送作品
ヒッチコック/トリュフォー
ヒッチコックにトリュフォーがインタビューした伝説の映画本「定本 映画術」が題材のドキュメンタリー。
取材時の貴重な音源や秘蔵写真を中心に構成され、その後の2人の交流も描かれる。この本に影響を受けたマーティン・スコセッシや黒沢清など、10名の世界の巨匠たちも独自の視点でヒッチコック作品を解説してゆく。
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未知との遭遇
巨匠スティーヴン・スピルバーグによるSFの金字塔!宇宙人との接触を描くクライマックスは必見
『E.T.』同様、異星人との友好的なコンタクトを描いた本作は同年公開の『スター・ウォーズ』と並び、以降のSF映画人気に火をつけた。宇宙人との接触を音と光で描いた圧巻のクライマックスは必見!