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PROGRAM/放送作品
豹/ジャガー
監督コルブッチ×主演ネロ。マカロニを創った2人の男が再びコンビを組むメキシコ革命大冒険譚
監督コルブッチ×主演ネロと言えば『続・荒野の用心棒』の名コンビ。レオーネ×イーストウッドのコンビと並ぶ、マカロニ・ウエスタンのパイオニアだ。メキシコ革命を舞台にした男くさいドラマが本作では描かれる。
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COLUMN/コラム2013.08.02
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年8月】飯森盛良
ザ・シネマ恒例の懐かし吹き替え企画、8月はアンコールとゆーことで、以前放送したタイトルを蔵出ししちゃうゾ。 いっちゃんおススメしたいのは、ネアカな凸凹刑事2人組がMANZAIみたいにアホな掛け合いばっかしてる、ごキゲンなアクションもの『デッドフォール』! 悪役が超アッタマ悪いのもケッサクですゾ!レイト80’sコップ・アクションの、このバカっぽさ。よっぽどドーカしてるウカレた平和な時代でなけりゃ、こんな映画は生まれてきっこない。それが、今のネクラな時代には、逆にキモちEのデス! そんな本作の持ち味を際立たせるのが、ささきいさおスタローン&安原義人カート・ラッセルの妙技。特に、公開時やVHS化時、知名度がスタより劣るためポスターやジャケでの扱いが失礼なぐらい小さかったカート・ラッセルが、吹き替えだとサイコーなんだもんね!FIX声優・安原サンのかもすチャラっチャラ感によって、活きまくってて、立ちまくってて、もう、オリジナルよりかオモロくなっちゃってるかもよ。(筆者注:本作公開時には、以上のような昭和軽薄体による文体はすでに流行遅れとなっており、実際には使われなくなっていましたが、時代精神として通ずるものがあると考え、此の度採用いたしました。なお、レイト80'sコップ・アクションも、前年のエポック・メイク作『ダイ・ハード』のリアリズム路線の登場により一気に時代遅れとなり、本作公開時は若干のイタさも漂っていました。時代が一巡した今こそ、正当にバカが再評価されて欲しいと切に願います。バカでなぜ悪い!)
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PROGRAM/放送作品
チャトズ・ランド
アパッチ族のチャトと彼を殺そうとする横暴な白人追跡隊との間の闘いを描いた異色の西部劇
命を付け狙う白人追跡隊とアパッチ族のチャトとの攻防戦を、アパッチを主役に描いた異色西部劇。『狼よさらば』など数々の傑作を生みだしたマイケル・ウィナー監督とチャールズ・ブロンソンとの名コンビぶりが光る。
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COLUMN/コラム2013.04.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年5月】山田
超絶大ヒットを放ったC・ノーラン版がとかくもてはやされがちではありますが、旧シリーズにも間違いなく今観ても楽しめる要素が数多くあるのです。ブルース・ウェインはクリスチャン・ベールだけじゃない!マイケル・キートン、ヴァル・キルマー、ジョージ・クルーニーだってバットマン!奇才ティム・バートンのお得意のダークなイマジネーションで描かれる『バットマン』『バットマン リターンズ』、監督がジョエル・シューマカーに替わり、ダーク・テイスト漂う前2作とは異なるド派手アクション路線になった『バットマン フォーエヴァー』『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』、5月のザ・シネマでは全4本を一挙放送!余談ですが、第1作目でキレキレのジャック・ニコルソン演じるジョーカーとその一味が美術館で破壊活動を繰り広げる中、唯一その魔の手から逃れたフランシス・ベーコン作品、現在東京に上陸中。 ™ & © DC Comics.
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PROGRAM/放送作品
シティ・スリッカーズ
都市生活に疲れた男たちが参加したカウボーイ体験ツアーが、本物の大冒険に!現代版西部劇コメディ
『トレマーズ』のロン・アンダーウッド監督による冒険ドラマ。『恋人たちの予感』のビリー・クリスタルら扮する都会人を迎える本場の老カウボーイ役に『シェーン』の悪役ジャック・パランスを起用した配役が心憎い。
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COLUMN/コラム2012.05.25
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年6月】飯森盛良
D&Dが発売され、若者たちにTRPGが大ブームとなった70年代後半。「RPGを映画にすればカネになる!」ということで、玉石混交、多くのRPG映画がオトナたちによって作られました。『コナン』1作目、『ドラゴンスレイヤー』、思い出深い傑作は数ありますが、そんな中でも初期の1本。見る人が見れば「この話リプレイだろ!(多分)」と一発で見抜けるお話。リプレイ小説に特有の、つゆだくすぎな作り手の思い入れが溢れまくっている、あの"独特"の空気感に、かつての非電源ゲーマー少年なら思わず苦笑せざるをえない。愛すべき1作なのであります!まぁ私は未だにWFRPでGMやってたりするんですけどね。いゃぁお恥しい。 © Copyright ITV plc (ITV Global Entertainment Ltd)
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PROGRAM/放送作品
地獄へ秒読み(カラー版)
『キッスで殺せ』、『何がジェーンに起ったか?』のアルドリッチ監督が一触即発の爆弾処理を描いた緊迫のドラマ
『ハート・ロッカー』から遡ること50年、ロバート・アルドリッチ監督が、爆弾処理に従事する男たちを描いた、緊迫の人間ドラマ。爆弾の恐怖だけでなく、終戦を迎えても残る戦争の傷あとを深く描いた骨太な作品だ。
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COLUMN/コラム2018.10.11
舞台裏ではスターと監督の軋轢が?有象無象のならず者がメキシコ革命で暴れまわる痛快マカロニウエスタン!『ガンマン大連合』
マカロニウエスタンの巨匠と言えばセルジオ・レオーネだが、もう一人忘れてはならない同名の大御所がいる。それがセルジオ・コルブッチだ。スタイルとリアリズムを追求して独自のバイオレンス美学を打ち立てた芸術家肌のレオーネに対し、シリアスからコメディまでなんでもござれ、荒唐無稽もデタラメも上等!な根っからの娯楽職人だったコルブッチ。多作ゆえに映画の出来不出来もバラつきはあったが、しかし時として『続・荒野の用心棒』(’66)や『殺しが静かにやって来る』(’68)のような、とんでもない傑作・怪作を生み出すこともあった。そんなコルブッチには、メキシコ革命を舞台にした「メキシコ三部作」と一部のマカロニファンから呼ばれる作品群がある。それが『豹/ジャガー』(’68)と『進撃0号作戦』(’73)、そして『ガンマン大連合』(’70)だ。 主人公はスウェーデンからメキシコへ武器を売りにやって来たキザな武器商人ヨドラフ(フランコ・ネロ)と、靴みがきから革命軍のモンゴ将軍(ホセ・ボダーロ)の副官に抜擢されたポンコツのならず者バスコ(トーマス・ミリアン)。国境近くの町サン・ベルナルディーノでは、庶民を苦しめる独裁者ディアス大統領の政府軍と、実は革命に乗じて金儲けがしたいだけだったモンゴ将軍の一味、そして非暴力を掲げて合法的に革命を遂行しようとする理想主義者サントス教授(フェルナンド・レイ)に心酔する若者グループが、3つの勢力に分かれて攻防を繰り広げていた。 モンゴ将軍に呼ばれてサン・ベルナルディーノに到着したヨドラフ。その理由は、町の銀行から押収したスウェーデン製の金庫だった。鍵の暗証番号を知る銀行員を殺してしまったため、スウェーデン人のヨドラフなら開け方が分かるだろうとモンゴ将軍は考えたのだ。成功したら中身の大金は2人でこっそり山分けするという算段。ところが、頑丈な金庫はヨドラフでも手に負えない代物だった。唯一、暗証番号を知っているのはアメリカに身柄を拘束されたサントス教授だけ。そこでモンゴ将軍は、万が一の裏切りを用心してバスコを監視役に付け、アメリカの軍事要塞に捕らわれているサントス教授をメキシコへ連れ戻す使命をヨドラフに託すこととなる。 …ということで、道すがら女革命戦士ローラ(イリス・ベルベン)率いるサントス派の若者たちの妨害工作に遭ったり、ヨドラフに恨みを持つアメリカ人ジョン(ジャック・パランス)の一味に命を狙われつつ、過酷なミッションを遂行しようとするヨドラフとバスコの隠密道中が描かれることとなるわけだ。 ド派手なガンアクションをメインに据えた痛快&豪快なマカロニエンターテインメント。荒々しいリズムに乗ってゴスペル風のコーラスが「殺っちまおう、殺っちまおう、同志たちよ!」と高らかに歌い上げる、エンニオ・モリコーネ作曲の勇壮なテーマ曲がオープニングからテンションを高める。革命の動乱に揺れるメキシコで、有象無象の怪しげな連中が繰り広げる三つ巴、いや四つ巴の仁義なき壮絶バトル。コルブッチのスピード感あふれる演出はまさに絶好調だ。終盤の壮大なバトルシーンでは、『続・荒野の用心棒』を彷彿とさせる強烈なマシンガン乱射で血沸き肉踊り、フランコ・ネロの見事なガンプレイも冴えわたる。コルブッチのフィルモグラフィーの中でも、抜きんでて勢いのある作品だと言えよう。 もともとマカロニウエスタンはロケ地であるスペインの土地や文化が似ている(元宗主国だから文化が似ているのは当たり前だけど)ことから、メキシコを舞台にした映画はとても多いのだが、その中でもメキシコ革命を題材にした作品と言えば、左翼革命世代の申し子ダミアーノ・ダミアーニ監督による社会派西部劇『群盗荒野を裂く』(’66)を思い浮かべるマカロニファンも多いだろう。しかし、コルブッチはダミアーニではない。確かに『豹/ジャガー』は左翼的メッセージがかなり強く出た作品だったが、あれはもともと『アルジェの戦い』(’66)で有名な左翼系社会派の巨匠ジッロ・ポンテコルヴォが監督するはずだった企画で、コルブッチは降板したポンテコルヴォのピンチヒッターだった。政治色が濃くなるのも当然だ。その点、コルブッチ自身が原案を手掛けて脚本にも参加した本作は、基本的に荒唐無稽なエンタメ作品に徹している。世界史に精通していたと言われる博識なコルブッチが、あえてメキシコ革命の史実を無視するような描写を散りばめているのも、その決意表明みたいなものかもしれない。 ただ、脚本の中に政治的な要素が全くないかと言えばそうでもない。金儲けのためなら政府軍にも革命軍にも武器を売る現実主義者ヨドラフ、革命の理想など特に持たず軍隊で威張り散らしたいだけのお調子者バスコ。この火事場泥棒みたいな2人が隠密道中を通じて、市民革命の強い理念に従って行動するサントス教授と若者たちに、少しずつ感化されていく過程が見どころだ。特に、マカロニウエスタンで野卑なメキシコ人を演じさせたら右に出る者のない名優トーマス・ミリアンが演じるバスコのキャラは興味深い。 棚ぼた式にモンゴ将軍の副官となり、虎の威を借る狐のごとくヒーロー気取りで振る舞う、もともと革命の精神とは全く縁のなかった貧しく無教養な男バスコ。「メキシコ人をバカにするな」「外国人と通じている女は罰してやる」「インテリは本と一緒に焼かれろ」。こういう偏った主張をする人間が、政治的混乱に乗じてマウントを取っていい気になるのは、古今東西どこにでもある光景だろう。しかし、そもそもがコンプレックスをこじらせただけのバカであって、根っからの悪人というわけではない。そんな単細胞な男が教養豊かなサントス教授から、本来の革命精神とは相容れない国粋主義の矛盾と欺瞞を説かれ、あれ?俺って実は悪人の側だったわけ?と気づき始め、純粋に自由と正義を信じて革命に殉じていく若者たちに感情移入していく。この視点はなかなか鋭い。 なお、マカロニブームを牽引した2大スターのフランコ・ネロとトーマス・ミリアンだが、映画で共演したのはこれが初めて。ミリアンにとっては意外にも初のコルブッチ作品だった。一方のネロはコルブッチ映画の常連組。監督が彼のアップばかり撮ることに嫉妬したミリアンは、電話でコルブッチに泣きながら抗議したと伝えられている。ただし、イタリア映画の英語版吹替翻訳で有名なアメリカ人ミッキー・ノックスによると、逆にコルブッチがミリアンにばかり気を遣うもんだから、不満に思ったネロがへそを曲げてしまったそうだ。ん~、どっちが本当か分からないが、しかしどっちも本当だという可能性もある。ミリアンがごねる→コルブッチが気を遣う→ネロがへそを曲げる、という流れならあり得るかもしれない。いずれにせよ、コルブッチとネロのコラボレーションはこれが最後となり、当初コルブッチが手掛ける予定だった『新・脱獄の用心棒』(’71)の出演もネロは渋ったという。結局、ドゥッチオ・テッサリが監督に決まったことで引き受けたのだが。いやはや、スターって面倒くさいですね(笑)。 なお、本場ハリウッドの西部劇でもお馴染みのジャック・パランスは、コルブッチの『豹/ジャガー』に続いてマカロニへの出演はこれが2本目。フェルナンド・レイも『さすらいのガンマン』(’66)以来のコルブッチ作品だ。また、ローラ役のイリス・ベルベンはドイツのテレビ女優。『続・荒野の用心棒』以降のコルブッチ作品に欠かせないスペインの悪役俳優エドゥアルド・ファヤルドが冒頭で政府軍の司令官を、ドイツの有名なソフトポルノ女優カリン・シューベルト(後にハードコアへも進出した)がヨドラフと昔なじみの売春婦ザイラを演じている。◾️
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PROGRAM/放送作品
ホーク・ザ・スレイヤー/魔宮の覇者
善と悪の対決、胸躍るキャラクター…剣と魔法の世界を舞台に繰り広げられるヒロイック・ファンタジー
悪の魔術師に立ち向かう、人間、エルフ族、ドワーフ族のパーティの大活躍を描いた、まさに教科書どおりの正統派ファンタジー。ロール・プレイング・ゲーム誕生の直後から吹き荒れた80年代ファンタジー映画ブームのさきがけ的な作品だ。
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PROGRAM/放送作品
ならず者たち
“ならず者集団”から離れた男が、血を分けた一家と宿命の対決!家族の愛憎が死闘を巻き起こす西部劇
TVシリーズ『ベン・ケーシー』の人気俳優ヴィンセント・エドワーズが、袂を分かったならず者一家と対決する男の苦悩をタフに熱演。西部劇の悪役として鳴らしたジャック・パランスも、一家の父親役で貫禄を魅せる。