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PROGRAM/放送作品
スーパーマン
爽快な飛行シーンから主題曲まですべてが痛快!アメリカが誇る正義のヒーロー映画シリーズ第1弾
1938年に誕生したコミック「スーパーマン」を本格的に映画化したシリーズ第1作。ハマリ役のクリストファー・リーヴ演じるスーパーマンが発揮する能力を当時最先端の特撮技術でダイナミックに描く。
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COLUMN/コラム2015.12.05
髑髏が怪異な現象を巻き起こす『がい骨』は、今は亡き、2大怪奇スター競演が魅力!
だがハマー作品も、60年代終わり頃からマンネリ化と作品の質の低下(今振り返れば、それでも充分面白かったが)を招き、観客に飽きられはじめて興行も厳しい状況に陥っていった。それでもハマーを世界的に知らしめた、『フランケンシュタインの逆襲』(57年)と『吸血鬼ドラキュラ』(58年)でのピーター・カッシングとクリストファー・リーの競演は、ホラー映画史に刻むほどの名場面の数々を生んだ……。 比較的若い映画ファンからすれば、カッシングといえば『スター・ウォーズ』(77年)での帝国軍モフ・ターキン役で知られているし、リーの場合は『スター・ウォーズ エピソード2&3』(02・05年)のドゥークー伯爵役や『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ(01・02・03年)のサルマン役、そしてティム・バートン監督作品などで人気を集めてきた名優だ。 ピーター・カッシングとクリストファー・リーは、60年代から英国製怪奇映画のスターとして海外でも広く知れ渡り、SF&ホラーのジャンル系映画を製作するアミカス・プロダクションの映画にもたびたび出演した。アミカスは、オムニバス形式の怪奇ホラー物に活路を見出し、『テラー博士の恐怖』(64年)をはじめ、『残酷の沼』(67年)、『怪奇!血のしたたる家』(71年)、『魔界からの招待状』(72年)などを次々と発表し、単独のSF&ホラーものでは、『Dr.フー in 怪人ダレクの惑星』(65年)、『怪奇!二つの顔の男』(71年)、『恐竜の島』(74年)、『地底王国』(76年)などを製作してきた。 そのアミカスが65年に製作した『がい骨』では、カッシングとリーを競演させたうえ、ハマーの『フランケンシュタインの怒り』(64年)や『帰って来たドラキュラ』(68年)では監督を務めつつ、Jホラーにも多大な影響を与えた心霊映画の名作『回転』(61年)、デヴィッド・リンチ監督の『エレファント・マン』(80年)や『砂の惑星』(84年)では撮影監督を手がけたフレディ・フランシスが監督に抜擢された。 怪奇スターのカッシングとリー、監督フランシスの3人は、アミカスのオムニバス作品『テラー博士の恐怖』で一度組んで実証済みの黄金トリオ。その3人が挑んだ『がい骨』は、ロバート・ブロック(代表作「サイコ」「アーカム計画」)の短編小説「サド侯爵の髑髏」(朝日ソノラマ発行「モンスター伝説 世界的怪物新アンソロジー」所収、現在絶版)が原作である。 物語はとてもシンプルで、悪魔学や黒魔術等のオカルト研究家として名高いクリストファー・メイトランド(ピーター・カッシング)が、骨董商人マルコが売りつけようとした不気味な髑髏の魔力に徐々に魅せられてゆくという怪奇譚。 メイトランドは、マルコから昨日も、人皮で装丁された古めかしい奇書「悪名高きサド侯爵の生涯」を購入し、それを愛でるように読んでいた。そして今回持ってきた髑髏は、サド侯爵のものだとマルコは言う。「1814年、サド侯爵が埋葬されてまもなく、頭部が盗まれた。盗んだのは骨相学者ピエールで、彼は研究対象としてサドに興味があった。サドが本当に常軌を逸していたかを、髑髏から探ろうとしていたんだ。数日後、死んだピエールの友人である遺言管理人ロンドがピエールの家を訪れると、ピエールの愛人が“彼は、あの夜から邪悪に豹変した”と言う。まもなく髑髏の魔力により、ロンドがピエールの愛人をナイフで殺害した。彼は自らの犯行を説明できず、唯一、口にした言葉が、“髑髏(がい骨)”だった……」 メイトランドは、マルコからその話を聞かされても真実か否か疑わしく、しかもあまりに高額のため、購入を躊躇していた。 だがまもなく、メイトランドのライバルで知人でもあるオカルト蒐集家フィリップス卿(クリストファー・リー)から意外な事実を知らされる。あの髑髏は、フィリップス卿の蒐集品の一つで、何者かに盗まれたという。しかもフィリップス卿は、「盗まれて、ホッとしている。君も手を出すな」と。さらに迷信を信じない彼が、「あれは危険だ。サドが異常ではなく、悪霊に憑かれていた。髑髏には今も悪霊が……」と言う姿を見たメイトランドは、あの髑髏がサドのものであると確信を得て、心底欲しくなってしまう。 そしてフィリップス卿は、先日の有名なオークションで17世紀の石像4体(ルシファー、ベルゼブブ、リヴァイアサン、バルベリト)を高額落札したのは、髑髏の意志だったと言う。 導入部のオークション会場で、フィリップス卿が石像4体をメイトランドと異様に競って落札した理由がここにあった。会場でフィリップス卿が少しばかり病的に見えたのも、髑髏に脅えていたせいかもしれない。あげくに、その石像がどのように用いられるのか、フィリップス卿が身を持って知る展開も見事だった。 かたやメイトランドにとって、マニアやコレクターの性(さが)のせいか、恐怖や呪いの話を聞かされても、それ以上にサド侯爵の髑髏が欲しくてたまらない。私のものにするんだという強い執着心を抱き、なんとか手に入れようとする。 サド侯爵の髑髏(造型物らしさはなく、本物の人骨のよう)は不気味だが、見た目は“がい骨”そのもの。髑髏の意志を表現するため、髑髏の2つの眼孔の内側から見たような主観映像がたびたび挿入される。それはメイトランドを見据えるかのような印象を与えるが、恐怖までは感じられない。そのため、髑髏で恐怖を表現するのではなく、髑髏の意志によって人間の欲望が増幅(強調)され、存在感いっぱいの怪奇スターが異常行動を見せる! そこに緊迫感が生まれ、恐怖を滲ませる。 例えばその一つが、マルコのアパートをメイトランドが訪れた際に起きる衝撃のアクシデントだろう。ある男がアパートの上層階から、吹き抜けに取り付けてあるステンドグラスを幾つもつき破って落下してゆく凄絶ショット(まるでダリオ・アルジェント作品を観ているような興奮を覚えた)。 白眉はメイトランドと髑髏が対峙する、約20分にもおよぶ終盤のシークエンスだろうか。メイトランドは、髑髏を自分の書斎のガラス戸棚に収容するが、やがて髑髏は魔力を発揮し宙に浮遊しはじめる。その魔力に屈したメイトランドは、ベッドに寝ている妻を殺害しようとする。この一連のくだりは、ピーター・カッシングの台詞らしい台詞がひとつもない一人芝居で、彼の名演とフレディ・フランシスの演出が相まって、見事な緊迫感を生んでいる。 現在のホラー映画はVFXの見せ場が幅を利かせているが、かつては怪奇スターと監督の絶妙なコラボレーションによって興奮したものである。VFXの見せ場も嬉しいが、今では怪奇スター不在に寂しさを感じる。 劇中半ばに、メイトランドとフィリップス卿がビリヤードを興じる場面がある。カッシング、リー、フランシスの3人は鬼籍に入ってしまったが、あの世でのんびりとビリヤードを楽しんで欲しいと願う。『がい骨』での怪奇スター競演を観ながら、映画界で長年活躍してきた3人に感謝したい気持ちでいっぱい……。■ COPYRIGHT © 2015 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.
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PROGRAM/放送作品
【削除予定】スーパーマンII/冒険篇
スーパーマンの前に最強の敵3人組が出現。バトル、ドラマとも見ごたえ満点のシリーズ第2弾
普段はサエない新聞記者、実は無敵の超人ヒーロー。言わずと知れた王道アクション「スーパーマン」シリーズ第2作だ。見せ場の戦闘シーンはもちろん、アメコミ特有のハチャメチャな設定やコミカルな演出も楽しい。
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COLUMN/コラム2018.06.01
車椅子のヒロインを襲う○○!ネタバレ厳禁のシチュエーション・ホラー!『恐怖』
あまりにもシンプルでモロなタイトルのホラー映画です。ヒロインは20代の女性で、脚が不自由で車椅子を使っています。離婚して離れ離れになった父に会うため、フランスの高級避暑地リヴィエラにやってきます。父の邸宅は後妻が仕切ってるんですけど、肝心の父がいない。そのうちにどんどんどんどん恐ろしいことが起こっていく。何が起こるかは話せません。秘密なんです。この映画のポスターは悲鳴を上げるヒロインの顔写真だけで、「このスチール以外の宣伝素材は発表を許されておりません!」と書いてあります。しかも映画館の従業員向けに「この映画の結末については決して口外しないように」という注意書きまであります。これは、その前年に大ヒットした、ヒッチコックの『サイコ』と同じ宣伝方式なんです。おかげで『恐怖』はアメリカで、コロムビア映画の年間ベスト5に入る大ヒットになりました。 『恐怖』のもうひとつのポイントは、ヒロインが車椅子でしか動くことができないこと。つまり、思うように逃げられないわけです。この『恐怖』の後、『何がジェーンに起ったか?』(62年)や『不意打ち』(64年)など、脚が不自由なヒロインを使ったホラー・サスペンスがいくつも作られました。しかも、ヒロインを演じるスーザン・ストラスバーグの少女のような不思議な存在感。『バニー・レーク〜』のキャロル・リンレーもそうですが、少女のように見えるんですね。他には『反撥』(64年)のカトリーヌ・ドヌーヴとか『ローズマリーの赤ちゃん』(68年)のミア・ファローもそうですが、精神的に成長しそこなったような女性たちをヒロインにした一連のホラー映画がありまして、「ニューロティック・ホラー」と呼ばれました。「ニューロティック」というのは「ノイローゼ的」という意味なんですけど、つまり現実の恐怖なのか、ヒロインの妄想なのか観客が判別できないわけです。 4つ目のポイントは共演のクリストファー・リーです。『恐怖』はイギリスのハマー・プロの製作で、当時、クリストファー・リー主演のフランケンシュタインやドラキュラもので大人気でした。だからリーが出てくると観客は当然、恐ろしいことを期待するわけですが……みなさんも驚愕のクライマックスをお楽しみに!■ (談/町山智浩) MORE★INFO. TVの登場によって大きく興収力を失った映画界に、衝撃と大ヒットをもたらした『サイコ』(60年)の登場は、それまでハリウッド・メジャーが気にもかけなかった“ホラー”というジャンルに一躍注目を集めた。本作もその影響下の1本で、製作は英国のホラーの老舗製作会社「ハマー・プロ」。『フランケンシュタインの逆襲』(57年)と『吸血鬼ドラキュラ』(59年)というハマーの2大シリーズの中心的クリエイターだったジミー・サングスターが本作の製作と脚本を担当。ジェラール医師役のクリストファー・リーはとあるインタビューで「本作は、私が知るこれまでに作られたハマー映画で最高の1本だった」と述べたという。2013年に、J・A・バヨナ監督(『永遠のこどもたち』〈07年〉)によるリメイクが発表されたが、未だに実現されていない。 TASTE OF FEAR(SCREAM OF FEAR)/61年英/監:セス・ホルト/製・脚:ジミー・サングスター/出:スーザン・ストラスバーグ、クリストファー・リー、アン・トッド/82分/© 1961, renewed 1989 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
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PROGRAM/放送作品
【削除予定】スーパーマンIII/電子の要塞
無敵のスーパーマンの心に悪が芽生えた…。全知全能の高性能コンピュータと対決するシリーズ第3弾
自らの心とも戦うスーパーマンを、初恋の人との再会を絡めて描く。ヒーロー物とはいえ、天才ハッカー、ゴーマンを演じるリチャード・プライヤーの存在感があり、シリーズで一番コメディ色が濃い、憎めない一作だ。
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PROGRAM/放送作品
ハムレット(48年)
シェイクスピア文学の映画化作品の中でも傑作と評されるオリヴィエのシェイクスピア文芸映画2作目
ローレンス・オリヴィエ監督・主演のシェイクスピア文芸映画。深みのあるモノクロ映像で、シェイクスピア四大悲劇の一本を完璧に映像化。様々なシェイクスピア映画の中でも最高傑作と評される。
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PROGRAM/放送作品
ある日どこかで
時空を越えたロマンティックな恋模様をタイムトラベルで実現する、切ないSFラブ・ファンタジー
ポートレイトの美女に心奪われた若者が、20世紀初頭の彼女と出会うためタイムトラベルに挑むラブ・ファンタジー。『スーパーマン』のクリストファー・リーヴのクラシカルな風貌が、作品の雰囲気とマッチしている。
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PROGRAM/放送作品
スーパーマンIII 電子の要塞
無敵のスーパーマンの心に悪が芽生えた…。全知全能の高性能コンピュータと対決するシリーズ第3弾
自らの心とも戦うスーパーマンを、初恋の人との再会を絡めて描く。天才プログラマー役のリチャード・プライヤーは黒人コメディアンの先駆け的存在。シリーズで一番コメディ色が濃い一作。
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PROGRAM/放送作品
スーパーマンIV 最強の敵
新たに誕生した“悪の超人”がスーパーマンを追い詰める!クリストファー・リーヴ主演版の完結編完結編
クリストファー・リーヴ主演による人気アメコミ・ヒーロー・シリーズ第4作。リーヴは原案にも参加し、平和を願うメッセージを力強く謳い上げる。前作で不在だったレックス・ルーサー役のジーン・ハックマンが復活。
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PROGRAM/放送作品
スーパーマンII 冒険篇
スーパーマンの前についに最強の敵出現!バトル、ドラマとも見ごたえ満点のシリーズ第2弾
普段はサエない新聞記者、実は無敵の超人ヒーロー。王道アクション「スーパーマン」シリーズ第2作。見せ場の戦闘シーンはもちろん、コミカルな演出も見どころ。そしてついに屈指の人気悪役、ゾッド将軍と対決!