検索結果
-
PROGRAM/放送作品
俺たちフィギュアスケーター
史上初?!男子ペアが氷上を舞う。フィギュアスケート界を舞台にしたお馬鹿な痛快スポ根コメディ
フィギュアスケート界を追放された二人が史上初の男子ペアで栄光を取り戻すまでを描き、全米大ヒットを記録したお馬鹿な痛快スポ根コメディ。主演は『サタデー・ナイト・ライブ』出身のウィル・フェレル。
-
COLUMN/コラム2016.09.14
俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク
70年代後半のサンディエゴ。ローカルテレビ局のキャスター、ロン・バーガンディーは仲間の野郎どもと和気あいあいとニュース番組を作って、我が世の春を謳歌していた。だが才能と野心に満ちた女性レポーター、ヴェロニカが入社したことで状況は一変する。自分たちの無能ぶりがバレそうになったロンは、「このままでは俺たちの立つ瀬がない!」と、彼女にいやがらせをして追い出そうとするが、逆にキャスターの座を失う羽目に。果たしてロンはかつての栄光を取り戻すことが出来るのだろうか? 『俺たちニュースキャスター』は、老舗お笑い番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』で、90年代後半にエースとして活躍していたウィル・フェレル(主演&脚本)と、ヘッドライター(脚本家グループのリーダーで番組のかじ取り役)だったアダム・マッケイ(監督&脚本)のコンビが、番組卒業後に取り組んだ本格的な映画進出作だった。フェレルとマッケイは本作のアイディアを、ネットワーク局で最初のアンカー・ウーマンになったジェシカ・サヴィッチの自伝を読んでひらめいたという。70年代のサヴィッチは、ローカル局でキャスターを務めていたのだが、当時のテレビ局は超マッチョな世界で、ネットワーク局のアンカー・ウーマンになる夢を語ると笑われたというのだ。 そんな本に感銘を受けたのなら、普通は女性を主役にするところだろうけど(事実この本をベースに、96年にミシェル・ファイファー主演で『アンカー・ウーマン』という映画が作られている)、流石『SNL』でトップになる奴らは発想のレベルが違う。敢えて<才能ある女子をバカにするマッチョな性差別主義者>の方を主人公にして、それをフェレルが演じるというアイディアを思いついたのだ。 こうして最低で最高の迷キャラクター、ロン・バーガンディーが誕生した。まるでバート・レイノルズのようなワイルドな口ヒゲを蓄え、真っ赤なスーツに身を包んだロンは、未だに一度もリバイバルしたことがない70年代後半のイカれたセンスを体現したかのような男。しかもキャスターとしての才能はゼロで、見当外れの言動を繰り返し、興に乗るとフルートを吹きまくるのだ! 『SNL』の大先輩マイク・マイヤーズが扮した60年代の化身、オースティン・パワーズが、実はオシャレなのと比べるとマジでダサすぎる。でもこれが逆にウケた。イイところがひとつもないのに何故か憎めないロンになりきることで、フェレルはダサさを突き抜けたクールなコメディ・スターになったのである。 全くの私見だが、フェレルはこうしたキャラ造形術をベン・スティラーから学んだのではないだろうか。コメディ番組の5分間のスケッチと、上映時間が90分以上にも及ぶコメディ映画は同じお笑いでも全くの別モノだ。いくら笑いのコンセプトが良くても、その裏に人間性が感じられないと映画の観客は飽きてしまう。マイヤーズほどの天才コメディアンが、『オースティン・パワーズ』以降ヒット作を生み出せなかった理由もそこにある。 『SNL』在籍時に『オースティン・パワーズ』に脇役でゲスト出演したフェレルは、こうした問題点に気づいたのだろう。別の手本を探すようになり、その結果スティラーと共演した『ズーランダー』の中にヒントを見出したのだ。あの作品の<栄光の頂点に君臨して得意顔だった主人公が、才能が無いのがバレてドン底まで落ち、そこから何とか這い上がろうと頑張る>という基本プロットは、『タラデガ・ナイト オーバルの狼』(06年)や『俺たちフィギュアスケーター』(07年)といった以降のフェレル主演作の多くに共通するものだ。 前作から9年の歳月を経て、『俺たちニュースキャスター 史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』で、フェレルがロン・バーガンディーを再び演じた理由のひとつは、ここいらでこの路線の集大成的な作品を作りたいとフェレルとマッケイが考えたからに違いない。 今作の舞台は1979年のニューヨーク。前作のラストでヴェロニカと共同でネットワーク局のアンカーマンに就任したロンが、ひとりクビになってしまうところから物語は始まる。失意の日々を送る彼のもとに、新規開局する24時間ニュースチャンネル、GNNからキャスター就任の誘いが舞い込む。 喜んだロンは、サンディエゴ時代の仲間を集めて番組に臨むが、担当の時間帯は午前2時から5時という、誰も観ていない時間帯だった。だがメゲないロンは「視聴者が聞くべきことを伝えるのではなく、彼らが聞きたいことを伝えるんだ」と政治的に偏向したニュースを放映したり、カーチェイスの中継を延々行うことで記録的な高視聴率を獲得していく。 GNNという名前自体は、1980年に開局したCNNのパロディだけど、むしろ本作の笑いの対象はフォックス・ニュースの方に向けられている。1996年に開局したフォックス・ニュースは、国際的な問題(視聴者が聞くべきこと)を多く報道するリベラル色が強いCNNに対し、保守的なアメリカ人のプライドをくすぐるような内容(彼らが聞きたいこと)を意識的に報道。リベラル派を「アンチ・アメリカ」とディスり、大統領選では共和党候補を熱烈に支持することで、あっという間にナンバーワン・ニュース局にのし上がった。フェレルとマッケイは、そのコンセプトを知性ゼロのロンが考えついたことにすることによって、強烈な批判を浴びせているのだ。 一見アホなギャグを追求し続けてきたかに見えるフェレルとマッケイだが、実はかなりのリベラル派。政治的なメッセージは、刑事アクション『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(10年)あたりから表面化しはじめ、政治そのものを描いた『俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員! 』(12年)で一層深まった。『史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』も作品としてはあくまでその延長線上にある。 ちなみに本作の後、マッケイは初めてフェレル主演作ではない映画を監督したのだが、その作品こそが、リーマン・ショックの裏側を描いて評論家にも絶賛された『マネー・ショート 華麗なる大逆転 』(15年)だったりする。アカデミー賞脚色賞を獲得した同作のプロトタイプは『史上最低!?の視聴率バトルinニューヨーク』にあるのだ。 また本作はある種の同窓会映画でもある。第一作で、挙動不審なお天気キャスターを怪演したスティーブ・カレルや、モテ男の屋外レポーターを演じたポール・ラッドは、当時はまだスターと言える存在では無かった。プロデューサーを務めたジャド・アパトーに至っては殆ど仕事が無い状態。しかし『ニュースキャスター』で手応えを感じた彼らは『40歳の童貞男』の製作へとなだれ込んでいった。その後の活躍はここに書くまでもないだろう。そんな彼らが本作でフェレルとマッケイのもとに帰ってきた。全編にパーティ・ムードが漂っているのはそのためだ。 こうしたパーティ・ムードにさらに輪をかけているのが大量のカメオ出演だ。ざっと紹介するだけでも、ハリソン・フォード、ドレイク、サシャ・バロン・コーエン、カニエ・ウエスト、ティナ・フェイ、エイミー・ポーラー、ジム・キャリー、マリオン・コティヤール、ウィル・スミス、リーアム・ニースン、ジョン・C・ライリー、キルスティン・ダンスト、そして第一作にも顔出ししたヴィンス・ヴォーンが登場する。映画ファンなら、誰がどのシーンに出るのかを固唾を飲みながら観るのも一興だろう…まあ、その固唾は笑いで吐き出してしまうだろうけど。 © 2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
-
PROGRAM/放送作品
ズーランダー
人気絶頂のナルシスト、でも真性バカのカリスマ男性モデルの勘違い大活躍を描いた爆笑コメディ
『ナイト ミュージアム』シリーズのベン・スティラーが製作・監督・脚本・出演を務めた、彼ならではの笑いが満載のコメディ。彼の作品のお約束、盟友オーウェン・ウィルソンとの絡みは爆笑必至だ!
-
COLUMN/コラム2016.10.02
俺たちスーパー・ポリティシャン めざせ下院議員!
米国南東部のノースカロライナ州。カム・ブレイディ(ウィル・フェレル)は、5期目の当選が確実視される民主党下院議員。その人気をもってすれば、副大統領も夢ではないと言われていた…女癖が災いしてセックス・スキャンダルを巻き起こすまでは。 彼を支援してきた大企業モッチ・グローバル社のオーナー、モッチ兄弟は、このカムの破廉恥行為に激怒。代わりに地元の名士の次男坊ではあるけど出来が悪いことで有名なマーティ・ハギンス(ザック・ガリフィアナキス)を共和党候補として担ぎだす。かくしてバカ対バカによる、史上最低の選挙戦が開始されることになったのだった。 だがモッチ兄弟の真の狙いは、州内に、中国人が時給50セントで働く<米国内中国>を認める法案を通すことにあった。はたしてボンヤリしているにもほどがある二人は、モッチ兄弟の黒い野望を食い止めることが出来るのだろうか…。 2012年に全米公開されて大ヒットを記録した『俺たちスーパーポリティシャン!目指せ下院議員』で描かれる選挙戦は、コメディ映画だから当然なんだけど笑っちゃうほど最低のものだ。大物議員であるはずのカムは、具体的な政策は一切語らず、「アメリカ! キリスト! 自由!」「強いアメリカが復活する!」と連呼するばかり。マーティがパグを飼っているのを知ると「中国の犬を飼っているから、アイツは共産主義者だ」、ヒゲを生やしているのを見ると「アイツはアルカイダの仲間だ」とディスりまくる。 対するマーティも、カムが小学生のときに作った架空の国家レインボーランドを描いた童話をネタに「外国を愛する奴はアメリカから出ていけ!」と口撃し、自分の妻と浮気をしたカムをライフルで撃って支持率を急上昇させるのだから最低だ。 でもこうした光景って、どこかで見た記憶はないだろうか? そう、あらゆる演説が相手を貶めることに費やされた2016年の米国大統領選挙である。「メイク・アメリカ・グレイト・アゲイン(アメリカを再び偉大にする)」というあまりに漠然としたキャッチフレーズのもと、「メキシコとの国境に塀を作る(しかも費用はメキシコ持ち)」という実現不可能な公約を掲げ、「ヒラリー・クリントンがISISを作った」「オバマはアメリカで生まれていない」という嘘を公然と主張したドナルド・トランプと、カム&マーティは生き写しのようではないか。本作は、未来の大統領選を予言した戦慄すべきSF映画でもあるのだ。 だがこの<予言>は決してまぐれ当たりしたものではない。というのも、本作に関わったスタッフや俳優は政治への造詣が深い奴らばかりなのだから。 たとえば監督のジェイ・ローチ。『オースティン・パワーズ』と『ミート・ザ・ペアレンツ』の両シリーズで有名な男だけど、08年に撮ったテレビ映画『リカウント』は00年の大統領選におけるフロリダ州の投票集計について描いたシリアスな群像劇だった。 当時ジェブ・ブッシュが知事を務めていたフロリダ州では不可解な集計が各所で行われていて、もし正確に行われていたら共和党候補ジョージ・W・ブッシュ(ジェブの兄である)ではなく、民主党候補のアル・ゴアの方が大統領になっていたかもしれないと言われている。 ローチにとって『俺たちスーパーポリティシャン!』は、得意のコメディ映画ではあると同時に、『リカウント』続編としても見れる政治ドラマなのである。ちなみにローチの目下の最新作は、政府から赤狩りにあった実在の映画脚本家ダルトン・トランボの生涯を描いた伝記映画『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(15年)だ。 原案のアダム・マッケイは『サタデー・ナイト・ライブ』のライター出身で、同時期に出演していたウィル・フェレルと二人三脚でキャリアを築いてきた監督兼脚本家だけど、リーマン・ショックを背景に置いた『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(10年)あたりから社会派の側面を見せはじめてきた。 本作を経て作り上げた監督作『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15年)は、リーマン・ショックそのものを描いた濃厚な群像ドラマである。この作品でマッケイは庶民の生活を蔑ろにする金融資本、そしてそれをバックアップする政府への強い憤りを表明している。 そんなマッケイと長くコンビを組むウィル・フェレルも、かなりリベラルな思想の持ち主だ。自ら書き下ろし、ブロードウェイで上演した戯曲『You're Welcome America』では、『サタデー・ナイト・ライブ』時代から得意とするジョージ・W・ブッシュのモノマネをフル活用して、彼の失政を鋭く批判。またマッケイと共同で主宰するコメディ・サイト「Funny Or Die」では、これまでも性差別や同性愛嫌悪へのアンチを表明するビデオが数多く発表されており、2016年にはドラルド・トランプを茶化しまくった『The Art Of The Deal』(トランプを演じたのはジョニー・デップ!)が発表されている。 残るザック・ガリフィアナキスも一見何も考えていないように見えて、実は滅茶苦茶リベラルな男だ。なぜならガリフィアナキス家はノースカロライナ州で代々政治に関わっている一家として有名で(彼のおじさんは本当に下院議員だった)、『俺たちスーパーポリティシャン!』自体、彼の持ち込み企画なのだから。 つまり最高のコメディの作り手であると同時に、政治に多大な関心を持つ男たちが集まったからこそ、本作はとことん笑えるのと同時にぞっとさせる風刺劇に仕上がっているというわけだ。 最後に本作の悪役モッチ兄弟について触れておきたい。実は彼らにもモデルが存在する。石油や天然ガス関連の事業で天文学的な収益を上げる巨大企業コーク・インダストリーズのオーナー、コーク兄弟がそれだ。 日本で有名でないのは非上場企業だから。兄弟ふたりの資産を足すとビル・ゲイツのそれを上回るというトンデモない大富豪である彼らは、議員たちに多額の献金を行うことで、大企業への減税や環境汚染の規制緩和など行ってきた。 そんな彼らは近年、アメリカという国をより自分たちに有利なように作り変えるために、ある運動を影で後押ししていることでも知られている。政府のあらゆる規制や福祉政策を廃止し、政府の機能を最小限にする「ティー・パーティー運動」がそれだ。ティー・パーティー運動は、「お偉いさんだけがウマいことをやっている」と考えていた白人労働者階級を惹きつけ(実際は規制や福祉が無くなったら最も困るのは彼らなのだが)、一大ムーヴメントを起こし、特に共和党は半ば乗っ取られつつあるのが現状だ。もっともコーク兄弟にとっても、元々金持ちのためで他人の金では動かないトランプの登場は誤算だったようで、今回の選挙では積極的に共和党を応援してはいなかったようだが。 ちなみにモッチ兄弟の弟を演じているのがダン・エイクロイドなのは、彼がフェレルにとって『サタデー・ナイト・ライブ』の大先輩である以上に、『大逆転』(83年)の主演俳優のひとりだから。この作品でエイクロイド扮するエリート青年ウィンソープは、大富豪デューク兄弟によって、ホームレスの黒人青年バレンタイン(演じていたのは若き日のエディ・マーフィ)と立場を交換させられ、散々な目に遭う。当初ウィンソープはバレンタインを恨んでいたものの、終盤にデューク兄弟の陰謀を知ってバレンタインとタッグを組んで戦いを挑んでいく。つまり、エイクロイドの出演は、本作のクライマックスの展開を予言しているのだ。 TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.
-
PROGRAM/放送作品
エルフ ~サンタの国からやってきた~
ウィル・フェレル主演、サンタを信じていた幼い頃の純粋な気持ちを思い起こさせるファンタジー・コメディ
サンタの袋に紛れ込んだ人間の赤ちゃんが、エルフとして育てられる!?誰よりも純粋な心を持った男が、N.Y.へ父親探しの旅に出る。ウィル・フェレル主演、クリスマスにぴったりな心温まるファンタジー・コメディ
-
COLUMN/コラム2017.07.18
俺たちサボテン・アミーゴ
とある田舎町。父の営む牧場で生れ育ったアルマンドは自然と動物を愛するナイス・ガイだ。いい歳こいて恋に疎いのが欠点だったが、それも真実の愛を求めているがゆえだった。 そんなある日、弟のラウルが美しい婚約者ソフィアを連れて都会から帰ってくる。父は大喜びで結婚式の準備を進めるが、彼の帰郷の目的はドラッグ・ディーラーとして力を振るうオンザからシマを奪うことにあった。しかもオンザとソフィアの間には隠された因縁があったのだ。ラウルとソフィアの結婚式は、オンザの手下の殺し屋たちによって一転、血の海となり、父は息を引き取ってしまう。復讐に燃えるラウル。だがその一方でアルマンドとソフィアの恋心が燃え上がり……。 『俺たちサボテン・アミーゴ』のプロットを書き出してみると一見、シリアスドラマのようである。でも実際に観てみると、真面目な要素がなにひとつ存在しないことに気づくはずだ。カントリー界のスーパースターであり、『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』や『天国の門』の主演俳優でもあるクリス・クリストファーソンによる冒頭のナレーション「これはスペイン語で話されているからスペイン映画ってことだ。それでは始めよう」からしてふざけている。本作の舞台はスペインではなくメキシコだからだ。 クリスティーナ・アギレラがスペイン語で歌う主題歌(彼女の父はエクアドル人なのでスペイン語の発音はパーフェクト)はホットだけど、本編の作りはえらくチープ。本来オーケストラで演奏すべきスコアは、シンセのペナペナの音で演奏されているし、街の俯瞰撮影は建物が模型で、走る車はミニカーをコマ落としで撮影している。主人公を導くスピリチャルな存在であるヤマネコもCGではなく、ぬいぐるみであることがモロバレだ。 何よりおかしいのは、本来ラテン系イケメンが演じるべきアルマンドを、白人そのもののコメディアン、ウィル・フェレルが演じていること。しかも彼は全編にわたってスペイン語でセリフを喋りまくる。そう、本作は安っぽいメキシコのドラマを一見真面目に作ることで醸し出される笑いを狙ったコメディ映画なのだ。 元ネタになっているのはスペイン語で「テレビ小説」を意味する<テレノベラ>というテレビドラマのジャンル。メキシコをはじめとした中南米各国で製作されているこれらのドラマは、美男美女の主人公が家族の反対や周囲の嫉妬を乗り越えて結ばれるまでが延々描かれる。要はメロドラマなのだが、セリフ回しが大袈裟でやたらと死人が出ることも特徴だ。 そのためキワモノ扱いされることも多いけど、メキシコを代表する女優サルマ・ハエックも元はテレノベラ出身だ。サルマがプロデュースして脇で出演もしていたテレビドラマ『アグリー・ベティ』(06〜10年)を覚えているだろうか? ニューヨークのファッション雑誌編集部を舞台に、イケてない編集長秘書の奮闘を描いたコメディだったけど、メキシコで製作されたオリジナル版の『ベティ〜愛と裏切りの秘書室』(99〜01年)は邦題でもわかる通り、もっとドロドロのテレノベラだった。サルマはそれをアメリカでも通用するようにオリジナル版の泥臭さを抜き去ってアレンジしたのだ。 そんな『アグリー・ベティ』と比べると、『俺たちサボテン・アミーゴ』にはむしろ泥臭さを強調するかのようなアレンジがされている。ポイントは時代設定。最近はテレノベラもそれなりに洗練されてきてはいるのだけど、『俺たちサボテン・アミーゴ』は70〜80年代の作品をベースにしていることが、ファッションや小道具からビンビン伝わってくる。一体フェレルたちはどうしてこんなマニアックな遊びをやりたくなったのだろうか? ぼくが推測する動機は<単に好きだったから>。というのも、地域によってはアメリカでも普通にテレノベラを観ることが出来るからだ。『アグリー・ベティ』では、主人公の父がテレノベラをテレビで観るのを楽しみにしている描写があった。ニューヨーク市の人口の約29%がヒスパニック(第一言語がスペイン語の中南米系の人々)のため、彼らに向けて娯楽番組をオンエアするテレビ局が多数存在するからだ。ニューヨーク市だけではない。ウィル・フェレルの故郷カリフォルニア州に至ってはヒスパニックの割合は37.6%にも及ぶ。 日本の小学生が再放送されていたドロドロの大映ドラマを偶然観てハマってしまうみたいに、チャンネルを回していて偶然テレノベラを観て、ハマってしまった白人の子どもは相当数いたに違いない。『俺たちサボテン・アミーゴ』はそんな同好の士に向けて作られた作品なのだ。 そんな本作の屈折した遊び心を象徴しているのが、それぞれオンザとラウルを演じているメキシコ人俳優ガエル・ガルシア=ベルナルとディエゴ・ルナだ。幼馴染でもある彼らが一躍世界的に知られるようになったきっかけは『天国の口、終りの楽園。』(01年)という青春映画だった。この作品でふたりはヴェネチア国際映画祭で最優秀新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞をダブル受賞。ベルナルはテレビコメディ『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』(14年〜)に主演、ルナも『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(16年)に出演するなど、世界的なスター俳優として活躍している。 また『天国の口、終りの楽園。』によって、監督のアルフォンソ・キュアロンが映画作家として認められたことを皮切りに、彼の親友アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥとギレルモ・デル・トロも傑作を連発。同作の撮影監督だったエマニュエル・ルベツキやロドリゴ・プリエトといったカメラマンも世界中の監督から引っ張りだこの売れっ子になった。つまり現在のメキシコとは、世界の映画シーンの最先端を走るクールな国なのだ。なのに、こうしたムーヴメントの立役者たちが、敢えてベタベタな<古臭いメキシコ>のメロドラマで田舎のギャングを演じているのだから、これにはもう笑うしかない。 というわけで本作、肩の力を抜きまくって観るのにふさわしいコメディではあるのだけど、何気に飛び出す鋭いセリフに注目してほしい。劇中でラウルのドラッグ商売の相手がアメリカ人だと聞いたアルマンドが発する言葉がそれだ。「アメリカ人は借金をして車や家を買ってしまう。まるで何でも欲しがる赤ん坊だ。道理が分からない赤ん坊に無責任に飴を売りつけるのはよせ」ドラッグを欲しがる奴がいるからこそ売る人間が出て来る。それなのに全ての責任をメキシコに押し付けようとするアメリカという国への、これは痛烈な皮肉だ。このセリフには後年リーマン・ショックの真相を描いた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15年)を監督することになるプロデューサー、アダム・マッケイの主張が感じられる。 出生率をベースにした試算によると、アメリカでは2050年にヨーロッパ系白人の割合が50%を切ってしまうという。その際にマジョリティとなる有色人種サイドで最大の勢力となるのはメキシコ系を筆頭とするヒスパニックだ。 メキシコの文化は既にアメリカの一部であり、未来においてはマジョリティになることが運命づけられている。だから未来に作られるコメディが『俺たちサボテン・アミーゴ』みたいな映画だらけになっても、ちっともおかしいことではないのである……多分。 アダム・マッケイ68年生まれ。ウィル・フェレルがレギュラーだった時代の『サタデー・ナイト・ライブ』でヘッドライター(ギャグの責任者)として活躍。フェレルのハリウッド進出に伴って行動を共にし、一連のフェレル主演作で製作、監督、共同脚本を一手に引き受けた。フェレルと主宰するサイト「Funny Or Die」で後進を育てるほか、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』ではアカデミー脚色賞を獲得している。 Copyright © 2011 by Paradox Holdings, LLC All Rights Reserved
-
PROGRAM/放送作品
俺たちニュースキャスター
ダサさ炸裂!70年代を舞台にウィル・フェレルがニュースキャスターに扮した爆笑アメリカン・コメディ
ウィル・フェレルが70年代のTV業界を舞台に、ダサい柄物70’sスーツ姿で暴れ回る爆笑作。ベン・スティラー、ヴィンス・ヴォーンら「フラット・パック」と通称される同志のコメディアンも豪華大量カメオ出演。
-
COLUMN/コラム2008.07.09
全米に続いて日本でも注目度上昇中の最先端コメディ集団“フラット・パック”の爆笑3作品がザ・シネマに到着!
コメディ・ファンは7月21日p.m.07:00からa.m.00:45、ザ・シネマから目が離せない。p.m. 07:00からの『俺たちニュースキャスター』、p.m.09:00からの『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、p.m.11:00からの『アダルト♂スクール』、これら3本に共通するキーワードが“フラット・パック(Frat Pack)”である。 『ナイト ミュージアム』のベン・スティラー 『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック 『俺たちフィギュアスケーター』のウィル・フェレル 『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル 『Gガール 破壊的な彼女』のルーク・ウィルソン 『シャンハイ・ヌーン』のオーウェン・ウィルソン 『ドッジボール』のヴィンス・ヴォーン という、7人の侍ならぬ“7人のお笑い”からなるフラット・パック。1950から60年代にはフランク・シナトラ中心の “ラット・パック(Rat Pack)”、1980年代には若手スター集団の“ブラット・パック(Brat Pack)”があったが、21世紀のハリウッドで大人気なのがフラット・パックだ。 全米興行ランキングでトップになっても、全米興収が1億ドル突破の大ヒットでも、米国のコメディが劇場公開されにくい日本。コメディ系スターの知名度はいつまで経っても上がらず、したがって彼らの次回作も公開されないという悪循環に陥っているが、むしろ本国ではコメディ系スターのブランド=フラット・パックが、面白かったとの観客の評判が彼らの次回作にも注目を集めるという、日本とは逆の現象を生んでいるのに! ここでは、駆け足だが、フラット・パックの魅力について語ってみたい。 まずフラット・パックの面々は、それぞれキャラが立っている。それを理解するのは彼らの各作品を見るほうが手っ取り早いが、ハイテンションのスティラー、ブラック、フェレル、普通っぽいウィルソン兄弟、ハイテンションも普通っぽいキャラもどちらもイケるカレルとヴォーン、彼らを組み合わせることで、只のバカ騒ぎに終わらない人間関係が描ける。『スクール・オブ・ロック』でのブラックのハイテンションとロックを学びだす子供たちのコントラストが分かりやすい例ではないか。キャラたちの対比があるからこそドラマとしての豊かさも生まれ、各作品を見ごたえあるものにしている。 またフラット・パックの映画にはいくつか共通項があり、それが“お約束”として機能する。 まず「パッと見一発で笑えること」。いい大人が子供の遊びに熱を上げる『ドッジボール』、どう見てもモデルに見えないスティラーがスーパーモデル兼スパイに扮した『ズーランダー』など、分かりやすくてとっつきやすい。 また、「“大きな男の子”の感性」も大事だ。大人になった男たちが学生クラブごっこを始める『アダルト♂スクール』や、40歳まで童貞を守った男性が主人公の『40歳の童貞男』など、思春期の男の子のように“モテたい!”と願うキャラたちは、誰もが共感できるはずだし、彼らの成長を祈りたくなる(TVであまりシモネタを見られないという米国のお国柄もあるが)。 そして「やんちゃなまでのヒーロー志向」。中でもフェレルやスティラーが得意とする役どころだが、フラット・パックの映画では、自分をヒーローだとカンちがいした主人公が一度挫折し、復活するパターンが多い(『ロッキー』世代だからか)。その前向きさも、見る者を元気にする。 そしてフラット・パックの7人は、上は1962年生まれのカレルから下は1971年生まれのルーク・ウィルソンまで、いずれもこの年代生まれ。だから各時代の“あれはカッコよかった・カッコ悪かった”“あれは笑えた・感動した”というセンスを共有している。自分たちが好きなモノにこだわる大人って、サマになるならチャーミングでカッコいいぞ。 一方、フラット・パックは只のお笑いスターの集まりではない。スティラーは監督やプロデューサーも、O・ウィルソンは脚本もこなす知性の持ち主だし、若いクリエイターやキャストと組んで新しいものを生み出そうという気概もある。今やハリウッドではフラット・パック人脈は拡大中だ。フラット・パックとの共演が多いドリュー・バリモアや、フラット・パックと関係ないが(ライバル?)戦略は近いと思わせるアダム・サンドラーなど、フラット・パックを中心に目を離せない顔ぶれは増殖中だ。 さて、今回放送の3作品だが、男女格差があった1970年代を懐かしがりながらもマチズモ(男性優位主義)を笑い飛ばす『俺たちニュースキャスター』、『天才マックスの世界』で注目された新鋭ウェス・アンダーソン監督の第2作だが、スティラーの赤いジャージ姿などフラット・パックらしさが強い『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』、Fraternity(男子学生クラブ/米国の大学によくある)を題材にしたことでフラット・パックというニックネームを生むきっかけとなった『アダルト♂スクール』と、多彩な作品がずらりと勢揃い。 日本でも昨年から今年にかけて、『ナイト ミュージアム』(スティラー、O・ウィルソンら出演)、『俺たちフィギュアスケーター』(フェレル主演)がヒットし、今夏からは『テネイシャスD 運命のピックをさがせ!』(ブラック主演、スティラー製作総指揮)、『俺たちダンクシューター』(フェレル主演)、『ゲット・スマート』(カレル主演)、『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』(スティラー監督・主演、ブラック共演)、『僕らのミライへ逆回転』(ブラック主演)が次々と公開される予定で、日本における“フラット・パック元年”になるかも? その前に、ぜひザ・シネマの本特集で予習しておこう!■
-
PROGRAM/放送作品
アダルト♂スクール
面白すぎる低能オトナ子供たちの乱痴気騒ぎ!いい歳した男3人が学生街の一軒家でバカの限りを尽くす
00年代のアメリカン・コメディを牽引したコメディ俳優仲間たち“フラット・パック”。そのうちルーク・ウィルソン、ウィル・フェレル、ヴィンス・ヴォーンが共演。“フラット・パック”的笑いの代表作。
-
NEWS/ニュース2019.02.05
★主演ベン・スティラー吹き替えを担当の堀内賢雄さんコメント到着★【TV初】『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』。ザ・シネマでベン・スティラー特集放送&プレゼントキャンペーン決定!!
ザ・シネマでは、TV初の『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』(2019年2月24日(日)21時~放送)を制作・放送します。本作は、ジェームズ・サーバー氏の短編小説の映画化『虹を掴む男』をベン・スティラー監督・主演でリメイクした人気作。リストラ対象とされた中年男性が、自分の人生を強く掴みなおすまでを描いた感動の人間ドラマです。主演のベン・スティラーの吹き替えを担当した堀内賢雄さんからコメントが到着しました! < 演じた感想&映画への感想 >僕が今まで演じた、ベン・スティラーの中では一番抑えた演技かな。日常シーンでの抑えた演技と、妄想や幻想シーンでのオーバーな演技ができるということで、そのメリハリがすごく重要になってくるんですよね。このギャップを楽しみながら演じたので、そこに注目してご覧いただけたらと思います。主人公は、まじめで誠実で好きな人に気持ちも伝えられない、それが、あることがきっかけで心が動いていく。この人間の機微がよく描かれていて、この映画をみる人は勇気と希望が貰えると思います。<ファンの方へメッセージ>僕が一番、演じたかった作品に出演させていただいて、すごく光栄だし誇りに思っています。『LIFE!/ライフ』や「ベン・スティラー」のファンの皆さまに本当にいいものがお送りできるように一所懸命に演じますのでご期待ください!決して裏切ることはありません!--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ザ・シネマでは、新録吹き替え版の放送を記念して、プレゼントキャンペーンを実施します!堀内さん直筆サイン入り台本を3名様にプレゼント!そして、2月にベン・スティラー出演作を特集「『LIFE!/ライフ』放送記念:ベン・スティラー」を放送!『ズーランダー NO.2』や「ナイト ミュージアム」シリーズなど。この機会にぜひ、ザ・シネマをお楽しみください。 番組を視聴するにはこちら ■『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』プレゼントキャンペーン!『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版]』の放送にあわせ、主演のベン・スティラー役に堀内賢雄さん直筆サイン入りの台本を3名様にプレゼントします! ザ・シネマのWEBサイトプレゼントページより応募ください。※ザ・シネマの会員「ザ・シネマメンバーズ」へ会員登録(無料)に登録が必要です。応募期間:2019年2月5日(火)~2019年3月28日(木) プレゼント応募はコチラ ■【TV初】2月放送番組『(吹)LIFE!/ライフ[ザ・シネマ新録版] 放送日:2月24日(日)21:00~/2月28日(木)10:45~番組情報:https://www.thecinema.jp/program/04367 空想癖のサエない男が本物の冒険に飛び出す!ベン・スティラーが監督・主演を兼任して描く人生賛歌 番組を視聴するにはこちら <解説>ダニー・ケイ主演作『虹を掴む男』をベン・スティラー監督&主演でリメイク。空想癖を持つ主人公の冒険世界をVFXアクション満載に描く一方、本物の冒険シーンは壮大な自然をバックに生命力豊かに映し出す。<ストーリー>雑誌『LIFE』のフィルム管理部に勤めるウォルターは、空想の世界で冒険を繰り広げることで退屈な人生から現実逃避していた。しかし自分を変える勇気はなく、想いを寄せる同僚シェリルにも話しかけられない始末。そんなある日、経営陣の交代に伴って『LIFE』の廃刊が決まり、ウォルターは写真家ショーンから最終号の表紙を飾るネガを受け取る。ところが大事なネガが行方不明となり、ウォルターはショーンを捜すため冒険の旅に出る。2013/アメリカ/監督・製作:ベン・スティラー出演:ベン・スティラー (堀内賢雄) 、クリステン・ウィグ (安藤麻吹) 、ショーン・ペン (山路和弘)シャーリー・マクレーン (谷育子)、 ほか---------------------------------------------- ■ザ・シネマの特集番組:『LIFE!/ライフ』放送記念:ベン・スティラー ベン・スティラーが監督&主演を務め、キャリアの転機と自ら位置づけたというファンタジー・アドベンチャー『LIFE!/ライフ』放送に合わせて、マルチな“才人”ベン・スティラー出演作を特集放送。『ズーランダー NO.2』放送日:2月5日(火)深夜01:30~/2月13日(水)9:00~/2月23日(土)23:15~/2月28日(木)13:00~人類史上最もおバカなモデルが再び世界を救う?ベン・スティラー監督・主演の爆笑コメディ続編番組情報:https://www.thecinema.jp/program/04373 番組を視聴するにはこちら <解説>ベン・スティラーがナルシスト満点に演じるファッションモデル、ズーランダーが前作から15年ぶりに復活。その衰えを知らぬおバカぶりはもちろん、俳優からミュージシャンまで前作以上に豪華なカメオ出演も楽しい。<ストーリー>セレブばかりを狙った連続殺人事件が起き、ローマではジャスティン・ビーバーが犠牲になる。事件を追うインターポールの捜査官ヴァレンティーナは、ビーバーが死の直前に残した表情から捜査のヒントを得る。一方、すっかり過去の人となった元カリスマ・ファッションモデルのデレクとライバルのハンセルに、ファッション界の大御所から仕事が舞い込む。ローマへ飛んだ2人は、ヴァレンティーナと出会い捜査への協力を頼まれる。2016/アメリカ/監督・製作・脚本:ベン・スティラー/出演:ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソン、ウィル・フェレル、ペネロペ・クルスほか © 2019 Paramount Pictures.『ナイト ミュージアム』放送日:2月23日(土)14:45~/2月28日(木)15:00~博物館の展示物がみんな動き出す!胸躍るアイデアを映像化したアドベンチャー・シリーズ第1弾番組情報:https://www.thecinema.jp/program/03758 <解説>夜になると動き出す自然史博物館の展示物のキャラクター像は、実際の歴史や性格を反映しつつ遊び心も利いていて楽しい。 テディ・ルーズベルト大統領役を故ロビン・ウィリアムズが演じ、貫禄十分な存在感を魅せる。<ストーリー>失業中のバツイチ男ラリーは、心配する息子ニックへの面目を保つため、ニューヨーク自然史博物館の夜警の仕事に就く。引退するセシルら老警備員3人組に代わって一人で館内を警備することになるが、その初日、彼は信じられない光景を目にする。なんと博物館の展示物が夜になると勝手に動き出すのだった。驚いたラリーは辞職しようとするが息子のために思いとどまり、展示物について猛勉強することで対処法を学んでいく。2006/アメリカ/監督・製作:ショーン・レヴィ/出演:ベン・スティラー、カーラ・グギー、ディック・ヴァン・ダイク、ミッキー・ルーニーほか© 2006 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. 『ナイト ミュージアム2』放送日:2月23日(土)16:45~/2月28日(木)17:00~今度は世界最大の博物館の展示物が動き出す!展示物の種類もスケールもアップした冒険シリーズ第2弾番組情報:https://www.thecinema.jp/program/03731 番組を視聴するにはこちら <解説>魔法の石板の力で博物館の展示物が動く大騒動が、スミソニアン博物館に舞台を移しスケールアップ。伝説の飛行士アメリア・イヤハートをエイミー・アダムスが好演し、主役ベン・スティラーと抜群の掛け合いを魅せる。<ストーリー>ラリーはニューヨーク自然史博物館の警備員を辞め、当時の経験を活かしたアイデアで発明品会社を経営し成功を収めていた。一方、自然史博物館でホログラム展示が導入され、不要になった展示物がスミソニアン博物館の保管庫へ移されることに。ところが、展示物に命を宿す魔法の石板まで間違って運び出され、スミソニアン博物館の展示物が動き出してしまう。そんな中、古代エジプト王カームンラーが世界征服の企みを進める。2009/アメリカ/監督・製作:ショーン・レヴィ/出演:ベン・スティラー、エイミー・アダムス、ハンク・アザリアほか © 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.『ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密』放送日: 2月23日(土)19:00~/2月28日(木)19:00~夜中に動き出す博物館の展示物が最後の冒険に!NYから大英博物館に舞台を移して描くシリーズ最終章番組情報:https://www.thecinema.jp/program/04277 <解説> 夜の博物館で展示物が動き出す騒動が、大英博物館まで舞台を広げ新たな興奮へとエスカレート。夜警役ベン・スティラーが展示物の原始人を1人2役で演じて爆笑を誘う。歌って踊れる某スターのカメオ出演にも注目。<ストーリー>アメリカ自然史博物館の夜警ラリーと展示物たちは、新設されたプラネタリウムの祝賀パーティーを準備する。ところが、いざ本番で展示物たちに異変が発生し、パーティーは台無しに。騒動の原因を調べたところ、展示物に生命を吹き込む魔法の石板の異変が明らかに。石板の秘密を解くため、ラリーは高校生になった息子ニッキーや展示物たちと共に、石板を作った古代エジプト王アクメンラーの父がいる大英博物館へと向かう。2014/アメリカ//監督・製作:ショーン・レヴィ/出演:ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソン、レベル・ウィルソンほか© 2014 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved. 番組を視聴するにはこちら