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PROGRAM/放送作品
インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
冒険の迫力とスリルに加え、インディ親子の掛け合いが絶妙にユーモラス!活劇シリーズ第3弾
インディの父親役としてショーン・コネリーが登場し、親子の対立と愛情をコミカルに演じるシリーズ第3弾。若き日のインディを演じるのは故リヴァー・フェニックス。アカデミー音響効果編集賞を受賞。
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COLUMN/コラム2016.01.22
男たちのシネマ愛③愛すべき、ボロフチック監督作品(4)
飯森:そんなこんなで、ちょうど“猥褻と芸術”の問題がクロースアップされている時期に、この「インモラル物語」が鳴り物入りで日本へ入ってきたものの、ボロフチックさんはだんだんとそこまでの大きな扱いを受けなくなっていった。でもまだまだ注目はされていた、という時期に日本公開されたのが「夜明けのマルジュ」です。 なかざわ:これはシルヴィア・クリステル【注53】にジョー・ダレッサンドロ【注54】が主演。エマニエル夫人とアンディ・ウォーホル【注55】一派という、当時のまさに旬な顔合わせです。 飯森:特にシルヴィア・クリステルは全盛期でしたよね。 なかざわ:その後に「エアポート’80」【注56】でハリウッド進出もしていますし。ヨーロッパを代表する大物セクシー女優でした。 飯森:これがまた話しづらい映画でしてね。とんでもないネタバレがあるんですよ。ジョー・ダレッサンドロふんする主人公は、フランスの郊外にあるプールもあるような豪邸で、奥さんと可愛い息子と一緒に暮らしていて、お手伝いさんもいるかなり裕福な人物なんです。しかも、奥さんとはやりまくり(笑)。朝一番に花を摘んできてね、全裸でベッドに横たわっている奥さんの体に花びらを撒く。そこに大きな窓から注ぎ込む朝日が、胸の谷間や股間の谷間に花びらの散らばった奥さんの体を美しく照らし出すわけですよ。そんな状態でセックスをする。すごくロマンチックな感じで、いやらしい感じの全くしない、とても綺麗なラブシーンです。性的にも満たされていて、なおかつ小さな可愛い息子までいる。そんな主人公が出張でパリへ行く事になるわけですが、家族に見送られて大都会へやって来た彼が真っ先にすることというのが、赤線地帯で売春婦探しなんです。まあ、別腹ってことなんですかね(笑)。 なかざわ:当時は紳士の嗜みだったのかもしれませんしね。 ■ ■ ■この先ネタバレを含みます。■ ■ ■ 飯森:で、彼の買った売春婦というのがシルヴィア・クリステル。妻ではない女をお金で買って抱きました、ああスッキリした、と。その翌日、彼は手紙を取りに行くんです。もともと事前に家族と約束をしているんですよ。連絡をするならここへ手紙を送ってくれと。で、それをチェックしに行くわけです。すると、案の定手紙が届いている。中身を確認すると、家政婦からで、奥さんが亡くなったと書いているんです!ところが、それを読んだ彼は黙って懐に入れちゃう!そして、またもやシルヴィア・クリステルを探して夜の街をさまよい、そのあとも何度か寝ちゃう!このあたりの展開は、かなり難解かもしれません。なにしろ主人公が何を考えているんだか、さっぱり理解不能なので。 なかざわ:これは20年以上前にビデオで見たきりなので、記憶はかなり曖昧ですね。 飯森:で、ここからがネタバレ全開なんですが、ラストで例の手紙を取り出してもう一度読むんですよ。すると、息子も死んだってことが書いてある。あの可愛い息子が自宅のプールに落ちて死んじゃって、それで半狂乱になった奥さんが衝動的に自殺したというのが事の全貌だったわけなんですが、我々観客には奥さんが死んだ部分しか明かされていなかったわけです。それまで売春婦と何度もやった主人公は、夜が白々と明けていく中、車の中でその手紙を改めて読みながらさめざめと泣いて、次の瞬間にバーンと銃声がこだまして終わり。恐らく自殺したんでしょう。何を言いたいのか分かりづらい映画です。で、当時の監督のインタビューを読むと、実は奥さんとシルヴィア・クリステル演じる売春婦が似ているという設定らしいんですね。奥さんが死んじゃったことで気が動転した主人公は、瓜二つの売春婦を抱くことで現実逃避しようと思ったらしいんですよ。でも、映画に出てくる奥さん役の女優とシルヴィア・クリステルは全然似ていない。だから、インタビューを読んでビックリしました。 なかざわ:他人の空似じゃないですけれど、その人にしか分からない共通点みたいなものはあるんでしょうけれどね。 飯森:でもそれは映像として描かないとダメですよ!シルヴィア・クリステルに聖女と娼婦の一人二役やらせるとか。あと、時系列も本来は違ったみたいですね。原作だと出張へ向かっている最中に訃報が届くらしいんです。なので、家族がみんな死んじゃったと分かった状態で、それでもパリへ行って夜の街をさまようという話になっているようなんですね。でも、映画だと単に出張先でハメを外して女遊びしたところ、その翌日に奥さんの訃報が届いて、それでも遊びを続けた挙句、改めて手紙を読むと息子も死んでいたことが分かり、あの家にはもう誰もいないからということで自殺する。そういう、ちょっと理解しがたい作りになっています。どうやら原作では、手紙で奥さんが死んだという一文を見つけて、動転のあまり手紙を畳んで読まなかったらしいんですよ。 なかざわ:すると、そもそも手紙をちゃんと読んではいなかったわけですね。 飯森:ともかく、驚くくらい唐突な展開の映画なんですけれど、ボロフチックさんにとっては勝負作だったのではないかなという気もします。なにしろ、プロデューサーのレイモン・アキム【注57】も、キネマ旬報のインタビューで「第二の『ラスト・タンゴ・イン・パリ』【注58】以上のものです」と豪語しているし(笑)。少なくとも、「エマニエル夫人」を上回る!くらいの意気込みで作られたのではないかと思いますね。 なかざわ:確かに主演も美男美女の旬なスターを揃えているし、作品のテイストにしても薫り高き文芸映画という趣ですから、ここでひとつ評価を固めておきたいという野心はあったのかもしれないですね。なにしろ、「インモラル物語」や「邪淫の館・獣人」で好奇の目に晒された後ですし。 飯森:とはいえ、そこまでの評価は得られなかった。当時はベルトルッチやポランスキー【注59】に続く逸材として将来を嘱望されていたようですが、このあとは次第に「結局ポルノの人なんでしょ?」みたいな扱いをされてしまう。 なかざわ:キワモノ系の監督なんかと一緒にされてしまった感はありますね。 飯森:ただ、今お話したような裏話的な解釈を踏まえた上で見ると、いろいろな謎解きとかメタファーに満ちた映画のようにも思えるんですよ。深読みを楽しめる奥の深い作品だとも言えます。あとはシルヴィア・クリステルですよ。彼女がとんでもなく美しい!格調が高いというか。彼女の場合、服を着てる時より脱いだ時の美しさですよね。裸身が高貴! なかざわ:彼女は当時のポルノ女優の一般的なイメージとは一線を画す存在ですよね。儚げだし、体も華奢だし。グラマラスからは程遠い。竹久夢二【注60】のイラストに描かれてもおかしくない。 飯森:そういう意味では、日本人受けするタイプかもしれませんね。その究極の女体美を堪能するという一点においてもオススメです。 <注53>1952年生まれ。映画「エマニエル夫人」(’74)で世界中に大旋風を巻き起こした。2012年没。<注54>1948年生まれ。ヌード・モデルを経てアンディ・ウォーホルに見出され、彼のアングラ映画に次々と主演して’70年代サブカルチャーの申し子となる。<注55>1928年生まれ。アメリカの芸術家でポップ・アートの生みの親。絵画や音楽、映画にまでその才能を発揮し、彼の取り巻きグループからはモデルのイーディ・セジウィックやキャンディ・ダーリン、ジョー・ダレッサンドロなどのスターが生まれた。<注56>1979年製作。映画「エアポート」シリーズの第4弾。超音速旅客機コンコルドがミサイルに狙われる。アラン・ドロンとシルヴィア・クリステルが主演。<注57>1909年生まれ。フランスの映画製作者。兄のロベールと共同で、「望郷」(’36)や「太陽がいっぱい」(’60)、「昼顔」(’67)などの名作を手がける。1980年没。<注58>1972年製作。主演のマーロン・ブランドとマリア・シュナイダーの大胆な性描写が物議を醸した。ベルナルド・ベルトルッチ監督。<注59>ロマン・ポランスキー。1933年生まれ。ポーランドの映画監督。代表作は「反撥」(’65)、「ローズマリーの赤ちゃん」(’68)、「テス」(’80)、「戦場のピアニスト」(’02)など。<注60>1884年生まれ。日本の画家。アンニュイな美人画で知られる。1934年没。 次ページ >> 『罪物語』…俺には妻がいるがもう愛してない、離婚調停中で近々別れる予定、という、よくあるパターン 『インモラル物語』"CONTES IMMORAUX" by Walerian Borowczyk © 1974 Argos Films 『夜明けのマルジュ』©ROBERT ET RAYMOND HAKIM PRO.
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PROGRAM/放送作品
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
ジェットコースターに乗ったようなスリルの連続!冒険野郎が魔の宮殿に挑む活劇シリーズ第2弾
前作から1年前に舞台を移したシリーズ第2弾。邪教集団の宮殿でインディが繰り広げるスピーディなトロッコ・チェイスは、まるでジェットコースターのように目まぐるしくスリル満点。アカデミー視覚効果賞を受賞。
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COLUMN/コラム2016.01.27
男たちのシネマ愛③愛すべき、ボロフチック監督作品(5)
飯森:本当にこれこそボロフチック監督の実力が遺憾なく発揮された作品だということで、もうちょっと注目されても良かったんじゃないかなと思っているのが「罪物語」なんです。 なかざわ:日本では’81年の劇場公開ですが、実は「邪淫の館・獣人」と同じ’75年に作られている。日本へ輸入されるのがかなり遅かったんですね。 飯森:これがまた、格調高い大河メロドラマみたいな作品なんですよ。今回、うちでこれを放送できるのはとても良かったと思います。あらゆるエロがショーケース的に詰まった「インモラル物語」、当時の大スターを招いてフランスらしい雰囲気を醸し出した「夜明けのマルジュ」、そして重厚な文芸大作と呼ぶべき「罪物語」。ボロフチック監督の多様な作家性を象徴する3つの作品が揃ったわけです。 なかざわ:これは母国ポーランドに戻って撮った映画ですよね。当時のポーランドは共産圏だったので、性的な描写がけっこう問題視されたとも聞いていますが。 飯森:ただね、当時のキネ旬の映画評には「ポルノ解禁度が日本よりずっと進んでいるポーランド(後略)」って書かれているんですよ。 なかざわ:そう言われると確かに、アンジェイ・ワイダ監督【注61】の映画でもけっこう過激なエロ描写があったりしますもんね。 飯森:僕は大学時代に東ヨーロッパを専攻したんですが、助教授の研究室にエロ本が置いてあったんですよ。ベルリンの壁の崩壊前にハンガリーで買ってきたと言っていましたが、ヘアも女性器も丸出しでした。旧東側ブロックというと、各国がそれぞれ共産党の一党独裁体制で、ソ連の指示を仰いでえらく怖い社会だった、表現の自由なんてカケラすらあるわけがない、という印象を持つかもしれませんが、必ずしもそんなことはなかった。特に中央ヨーロッパ。具体的にいうと、ポーランド、チェコスロバキア、ハンガリーの3カ国ですけれど。かつて政治的に東側陣営に属していた、地理的には中欧国ですね。ここはもともと文化先進地域だったんですよ。神聖ローマ帝国【注62】が栄えて、ハプスブルグ家【注63】が君臨して、モーツァルト【注64】が訪れて。例えば、モーツァルトのオペラというのは当然ウィーンで初演されましたが、代表作の中にはプラハで初演されたものもある。それはチェコの話ですけど、ポーランドだってショパン【注65】を生んでますし。もともとポーランドはハプスブルグではないですがヨーロッパの超大国だったし、政治的に開けた、進んだ国だった。だから、その後の歴史で国を分割されたり、ナチスに荒らされたり、解放だと称してやって来た共産軍によってソ連の衛星国に落とされちゃったりしても、そう簡単に先進国だった頃の栄光は消えない。「罪物語」を見ると、そういうことがよく分かります。 なかざわ:確かに、’80年代初頭だったと思うんですけれど、うちの父親がポーランドのワルシャワに出張で行って、街の様子などを撮影してきた写真を見せてもらったことがあるんですけれど、街頭のキオスクで普通にポルノ雑誌を売っているんですよ。中には、ゲイ雑誌なのか分かりませんが、全裸の男性が表紙になっているものもあったりして。もちろんモロ出しですよ。ソ連とは大違いだなと思った記憶があります。 飯森:旧ソ連といいますかロシアは、歴史上、先進国になった経験があんましないんですよね。帝政ロシア【注66】後期にやっとたどり着けたプーシキンとかトルストイとかチャイコフスキーといったせっかくの輝かしい文化的な豊穣も、革命によって自分でぶち壊しちゃったし。まして政治的先進性からはずっと縁遠いまま。せっかくの革命も、ツァーリズムがぐるっと回ってスターリニズムになっちゃったという、悪い冗談のような事態になってしまった。 なかざわ:そもそもロシアという国自体、他のヨーロッパ諸国に比べると歴史が浅いですしね。もともとは未開地ですから。 飯森:帝政ロシア時代の皇帝ツァーリというのも、東ローマ皇帝の後継者を自任しているけど、どっちかって言うと蒙古の皇帝ハーンに似ているという。白人の顔をしているのに、なんともアジアの専制主義【注67】的な政治制度を導入しちゃっている不思議なヨーロッパの国。そもそもヨーロッパなのかどうかも疑問なんですけれど。そんな国が革命によってソビエト連邦を形成して、ちょっとヨーロッパのメインストリームとは違う近代史を歩んできちゃっているから、考え方も独特なんですよね。その前の中世にはずっとモンゴル帝国の奴隷だったし。その点、ポーランドやハンガリーやチェコはヨーロッパの王道の近代史を歩んできたから、ロシアと同じように弾圧したり禁止したりはできない文化的な素地がある。「罪物語」では、そんなポーランドがプロイセン王国【注68】とオーストリア帝国【注69】、そしてロシア帝国によって三分割された時代が舞台になっている。要は、ポーランドという国自体が実質的になくなってしまった悲劇の時代です。ポーランド分割というのは高校時代に世界史の授業で習いますが、この時代のポーランドの様子を描いた映画はなかなかありませんから、それだけでも貴重な作品です。 なかざわ:日本でポーランド映画というと、どうしてもアンジェイ・ワイダとか一部の巨匠の作品しか見る機会がありませんもんね。 飯森:この映画では冒頭にカトリックのお坊さんが出てきて、懺悔に来たヒロインに「あなたはものすごく綺麗で可愛いから、男たちが言い寄ってくるだろうけれど、誘惑に負けちゃだめだ」と釘を刺すわけです。つまり、彼女は誰が見ても美しい汚れなき処女で、男が隙あらば言い寄ってくるくらいの美少女というわけ。そんな彼女に、神父は「自由な性欲に身を委ねちゃダメだよ」と禁圧するわけです。ボロフチック監督って、普段ならこういうものを批判的に描こうとしますよね。自由にやったらいいじゃないかと。でもこの映画だとね、神父の言うことを聞かなかったヒロインは、実家の下宿屋に部屋を借りた胡散臭い男に惚れちゃう。こいつが、どうしようもないクズなんですよ。最初からおかしい。実は俺には妻がいる、でも妻のことはもう愛していない。離婚調停中で近々別れる予定だっていうことで、2人は出来ちゃうわけです。 なかざわ:よくあるパターンですね(笑)。 飯森:はい、つい最近もあったばかりです(笑)。で、結局やっぱり無理でしたと。妻が難条件を突きつけてきたせいで離婚が不成立になりました、って手紙を送りつけただけで姿をくらます。ゴメン、離婚はもうないから諦めてくれってことですね。すると、ヒロインは仕事も手がつかなくなっちゃって、彼を探してヨーロッパ中を追い掛け回すんですよ。つまらない喧嘩から決闘沙汰を起こして死にかけた男を病院に見舞いに行ったり、今度は詐欺か何かで逮捕された男を探してイタリアの刑務所まで行ったり。そうした過程が多言語で描かれる。普段はポーランド語、ロシア領のポーランドにいるから時々ロシア語、イタリアではイタリア語という感じで、セリフの言語も次々と変わる。これぞヨーロッパです!で、とにかくこの男をつかまえて幸せになりたいと奔走しているうちに、ヒロインはどんどん身を持ち崩していくわけです。 なかざわ:ダメだと分かっていても、どうしようもできない人間の性(さが)を描いているんでしょうね。そういう激情こそが、実は人を人たらしめるものなんじゃないですか?という。好きになったら最後っていうのは、恋愛においてよくある話ですし。こればっかりは、理性ではどうにもならない。ダメ男ばかり好きになる女性ってのも実際にいますしね。 飯森:ボロフチック映画の中において、この作品はエロというものがそこまで前面に出ておらず、一番普通の映画の装いをしているんです。主人公を駆り立てて暴走させるものも、今回は性欲ではなくて恋。あくまでも、恋に狂った女が果てしなく堕ちていくという物語になっている。 なかざわ:ボロフチックの懐の深さというか、作家としての幅広さががよく分かりますね。 <注61>1926年生まれ。ポーランドの映画監督。代表作は「灰とダイヤモンド」(’58)、「大理石の男」(’77)、「コルチャック先生」(’90)など。<注62>10世紀~19世紀初頭にかけて、現在の中央ヨーロッパの一帯に存在した国家。<注63>中世から20世紀初頭まで、中央ヨーロッパ各国の皇帝や大公などの権力者を輩出した名門貴族の家系。<注64>ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。1756年生まれ。オーストリアの作曲家。1791年没。<注65>フレデリック・ショパン。1810年生まれ。ポーランドの作曲家。男装の麗人ジョルジュ・サンドとの恋愛でも有名。1849年没。<注66>16世紀半ば~20世紀初頭まで存在した国家。現在のロシアを中心にフィンランドから極東まで支配していたが、ロシア革命で消滅した。<注67>君主が絶対的な権力を有する政治形態のこと。<注68>18世紀から20世紀初頭にかけて、現在のドイツを中心に栄えた王国。<注69>1804~1867年までオーストリアに存在したハプスブルグ家の国家。 次ページ >> 男性器でも勃起してなければモザイクなしでOK…かも?(なかざわ) 『インモラル物語』"CONTES IMMORAUX" by Walerian Borowczyk © 1974 Argos Films 『夜明けのマルジュ』©ROBERT ET RAYMOND HAKIM PRO.
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PROGRAM/放送作品
スタンド・バイ・ミー
[PG12]少年4人組のひと夏の冒険をノスタルジックに描くスティーヴン・キング原作の感動ドラマ
スティーヴン・キング原作の短編小説「死体」を、少年ならではの心の機微たっぷりに映画化。ベン・E・キングのタイトル曲をはじめ全編に流れるオールディーズ・ナンバーが、ノスタルジーだけでなく切なさをも誘う。
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COLUMN/コラム2016.01.30
男たちのシネマ愛③愛すべき、ボロフチック監督作品(6)
飯森:最後に、今回はせっかくこういうテーマだったので、ちょっとばかりモザイクの話をしたいと思います。まず、映画屋でありテレビ屋でもある僕は、個人的に映画館とテレビとでは倫理の基準が違って然るべきだと思っているんですが、海外ではどうなんですかね。さすがにテレビでは規制がかかりますでしょ? なかざわ:アメリカの場合で言えば、ネットワークかケーブルかによっても基準が分かれますよね。ケーブルだとモロ出しもありだと思います。 飯森:HBO【注70】とかですかね。 雑食系映画ライター なかざわひでゆき「ダン・オバノン監督『ヘルハザード/禁断の黙示録』(‘91)のドイツ盤ブルーレイを購入。日本盤未収録の特典映像&オーディオコメンタリーてんこ盛りで、まさに至福のひと時を過ごしております」 なかざわ:そうですね、あとはStarz【注71】とか、Showtime【注72】とか、いわゆるプレミアム・チャンネルですよね。ケーブルの基本契約料金に加えて、別料金を支払わないと見れないチャンネル。HBOやStarzのオリジナルドラマだと、女性のヘアや男性器のモロ出しも珍しくありません。親が番組の視聴制限を設定できる仕組みになっているようですし。 飯森:「ウォーキング・デッド」【注73】なんかも、ケーブル局だから残酷シーンの規制がないって聞きますしね。日本の場合ですと、うちも子供がいるからよく分かるんですが、簡単にチャンネルを合わせることが出来るんですよね。さんざん陰毛を映して何が悪いと言っておきながら恐縮ですけれど、我が家で子供がそうしたものを見てしまうというケースが起こり得ると想定すると、それはよろしくないなと思うわけです。 なかざわ:それは確かにその通りですね。 飯森:なので、テレビに関しては仕方がない。我が国では、たとえCS放送であったとしても、リモコンでザッピングすれば子供でも見れてしまう状況ですので。何かしらの対応策は講じなくてはならない。ただ、劇場なりパッケージ商品なり、入口できちんと観客を選別できるものに関しては、日本ももうちょっと進んでいて欲しかったなと残念には思いますね。僕が生まれた日のキネ旬で、ポルノに関して日本はあまりにも遅れていると書かれ、ボロフチックさんにも昔は春画のような素晴らしい文化があったのに酷い有様だねと苦言を呈されていて、それから40年経っても大して変わってはいない。 なかざわ:それもケースバイケースですけれどね。配給会社の姿勢にもよるとは思います。最近であれば、男性器でも勃起さえしていなければモザイクなしでOK…かも?とか(笑)。結局、基準が明確化されていないので、確実に大丈夫なのかどうかは誰もハッキリと太鼓判を押せない。だから、例えば最近だと「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」【注74】なんかはガッチガチに修正されていましたし。もう、今時こんなのアリか!?ってくらい真っ黒でした(笑)。 飯森:あれは話題作でしたから、なおさら神経を使ったんでしょうね。その昔、「黒い雪事件」【注75】という“猥褻と芸術”裁判があったのご存知ですか? 映倫【注76】の審査を通った映画が、わいせつ図画公然陳列罪【注77】で起訴されちゃったんですよ。後出しジャンケンじゃないですか!でもよく考えると、そもそも映倫って公的機関ではない。あくまでもお上とのトラブルを避けるために、これだったら問題ないんじゃないですか、映画館でお客さんに見せても大丈夫だと思いますよ、というお墨付きを与える業界団体に過ぎないんです。だから、先ほどなかざわさんが仰ったように、どこからがアウトなのかは当局の気分次第という側面があるんです。とはいえ、この40年の間にヘアヌードも解禁になったわけだし、男性器でもちょっと写っているくらいなら問題視されなくなりましたけれど。 なかざわ:実際、映画版「セックス・アンド・ザ・シティ」【注78】の日本公開バージョンでも、堂々と男性器が写っていましたからね。 飯森:なんとなく、なし崩し的にはなっているけれど、まだまだ遅れていますよね。 なかざわ:欧米の常識に比べるとですね。 飯森:レイティング【注79】の基準があるんだからいいのでは?とも思うんですけれど。 なかざわ:海外でもそれを基にして、青少年の目に触れないようになっているわけですから。 飯森:とはいえ、やはりテレビは別です。そこは視聴者の方にも理解して頂きたい。自宅に小さな子供がいることを想定すれば分かると思うんですが、簡単にアクセスできてしまいますから。今の時代、インターネットの海外ポルノサイトで何でも見れるじゃないかという声もありますが、それは大人の感覚で、Googleのエロブロックフィルター外して画像・動画検索し、そこまでたどり着ける子供はなかなかいない。テレビの場合は、少なくとも日本だと子供でも見れてしまうので、そこは一線を引かないといけない。テレビは一番保守的であって然るべきでしょうね。 (終) <注70>1972年に創設されたケーブルテレビ局。「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」や「セックス・アンド・ザ・シティ」、「ゲーム・オブ・スローンズ」などのドラマを生んでいる。<注71>1994年に設立されたケーブルテレビ局。もともとは映画専門チャンネルだが、近年は「スパルタカス」シリーズや「アウトランダー」などのドラマも放送。<注72>1976年に設立されたケーブルテレビ局。「デクスター 警察官は殺人鬼」や「Lの世界」、「HOMELAND」などの問題作ドラマを次々と放送している。<注73>2010年より米ケーブルテレビ局AMCで放送されているドラマ。ゾンビの蔓延によって文明の崩壊した世界で、僅かな生存者が決死のサバイバルを試みる。<注74>2015年製作。過激な性描写が各国で問題視された。ダコタ・ジョンソン主演。<注75>1965年に公開された日本映画「黒い雪」の関係者が警察に書類送検され、武智鉄二監督が起訴された。69年に無罪確定。<注76>映画倫理委員会。1956年に設立され、映画作品の内容を審査してレイティングを設定する日本の任意団体。<注77>わいせつな図画を頒布し、販売し、又は公然と陳列した者を罰金若しくは科料に処すこと。<注78>2008年製作。同名テレビシリーズの劇場用映画版。ニューヨークに住む大人の女性4人組の恋愛とセックスを描く。<注79>映画やテレビ番組などの内容に応じて、その対象年齢の制限を設定するシステム。 『インモラル物語』"CONTES IMMORAUX" by Walerian Borowczyk © 1974 Argos Films 『夜明けのマルジュ』©ROBERT ET RAYMOND HAKIM PRO.
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PROGRAM/放送作品
バンデットQ
『モンティ・パイソン』シリーズのテリー・ギリアム監督お得意の奇想天外なダーク・ファンタジー
風刺の効いたダーク・ファンタジーの名匠と言えば『12モンキーズ』や『Dr.パルナサスの鏡』を手がけたテリー・ギリアム監督。本作はザ・ビートルズのジョージ・ハリスンが主題歌を担当、大人のSFファンタジー
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COLUMN/コラム2015.11.30
男たちのシネマ愛①愛すべき、未DVD・ブルーレイ化作品(3)
飯森:先ほども言ったように、今回の未DVD・ブルーレイ化作品の中で一番盛り上がりを見せているのは「ザ・キープ」です。いわゆる超娯楽作ですよね。確か「13日の金曜日・完結篇」(注12)との同時上映だったと思うんですが。 なかざわ:今回久しぶりに見て、確かにビジュアルの素晴らしさは記憶の通りだったんですけど、実は編集の粗さとかストーリーのつじつまの合わなさに気づいて、あれ?と思いました。初めて見た時の感動と衝撃が、美化されて記憶しているのかな(笑)。 飯森:東欧の要塞みたいな城に怪人が封印されていて、そこに何も知らないナチスの軍隊が駐留することになる。で、その要塞を探検していたところ、封じ込められていた怪人が出てきちゃうわけですよね。当時は「スター・ウォーズ」から続くSFXブームの真っ只中にあって、あの怪人の造形も’80年代的にはイケていたんだろうと思います。 なかざわ:なんとなくゴシック・ファンタジー的な雰囲気が好きで。古城の中に恐ろしい秘密が隠されているという設定だけでも、ロマンをかき立てられるものがあるんですよね。 飯森:しかも、東欧のトランシルバニアとかカルパチア山脈とかを舞台にするのって、ハマー・フィルム(注13)がドラキュラ映画で散々やっていたわけですけど、どれもウソ臭かった。でも、これはマイケル・マン監督(注14)だからなのか、ものすごくリアルなんですよね。カルパチアの山間にある村のセットが。 なかざわ:セットという感じすらしませんからね。 飯森:あと、これは原作者の功績なんでしょうけれど、要塞の壁に謎のメッセージが書かれるシーンがある。“我を解き放て”というメッセージが。でも、ナチスの軍人たちはこれが読めない。ルーマニア語というのはラテン文字なんですけど、壁に書かれている文字はどう見てもラテン文字じゃない。そこで、イアン・マッケラン(注15)演じるユダヤ人の学者を強制収容所から連れ出してくるわけです。これを読めと。すると、グラゴル文字で書かれた古代教会スラヴ語だというんですね。これは、ロシア語などの元になった最古のスラヴ系言語です。この古代教会スラヴ語は原初的なキリル文字かグラゴル文字のどちらかで書かれるんですが、グラゴル文字はその後の歴史の中で埋没していき、キリル文字の方だけが残った。そのグラゴル文字で怪人のメッセージが書かれている。まさにこういうところですよね、ロマンを感じるのは。 なかざわ:そうです。その怪人というのが、ユダヤ人の味方をするフリして、実は自分が外へ出たいだけだったりする。学者の心理を巧みにもてあそぶあたりが面白い。 飯森:「俺を出してくれたらヒットラーをぶっ殺すよ」ってね。 なかざわ:もちろん、そんなわきゃないんだけれど(笑)。 飯森:でも、イアン・マッケラン演じる学者の心も揺れるわけです。で、ユダヤ民族を救うためにこいつを外へ出そう…となった時に、それを止めようとスコット・グレン(注16)ふんするある男が現れるわけだけれど、彼が何者なのか全然分からない(笑)。 なかざわ:原作を読めば分かると思うんですけれど、少なくとも映画のストーリー上は一切の説明がなく突然出てきますからね。 飯森:ずっとバイクに乗ったり船に乗ったりして要塞を目指すんですけど、なぜそこで物騒なことが起きていると知っているのか、なにも言及されていません。 なかざわ:もともと3時間あった映画をバッサリ短くしているので、どうしても未完成に感じる部分が多いことは否めませんね。 飯森:でも、こういう映画を深夜に見ちゃった時の、この上ない幸福感は代えがたいものがありますよね(笑)。 注12:1984年製作。殺人鬼ジェイソンが若者を殺しまくるシリーズ4作目。これで完結するはずが、予想外の大ヒットで継続することに。キンバリー・ベック主演。注13:’50年代末から’70年代にかけてホラー映画を量産した英国の映画会社。代表作は「吸血鬼ドラキュラ」(’58)など。’07年に復活し、「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」(’12)などを製作。注14:1943年生まれ。監督。代表作は「ヒート」(’95)や「コラテラル」(’04)など。注15:1939年生まれ。俳優。代表作は「Xメン」シリーズに「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ。注16:1941年生まれ。俳優。代表作は「シルバラード」(’85)、「羊たちの沈黙」(’90)など。 次ページ >> ルパン三世のファーストシリーズの匂いですよ(飯森) 「スパニッシュ・アフェア」COPYRIGHT © 2015 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED. 「ザ・キープ」TM, ® & © 2015 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 「世界殺人公社」TM, ® & © 2015 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 「黄金の眼」COPYRIGHT © 2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. 「くちづけ」TM, ® & © 2015 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 「ウォーキング・トール」© 2015 by Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.
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PROGRAM/放送作品
レイダース/失われたアーク《聖櫃》
息もつかせぬアクションが満載!最強の冒険野郎が世界を駆け巡るアドベンチャー・シリーズ第1弾
監督にスティーヴン・スピルバーグ、製作総指揮&原案にジョージ・ルーカスと2大ヒットメーカーが夢のタッグを組み、古き良き冒険活劇の醍醐味を甦らせる。アカデミー美術監督・装置賞ほか全5部門受賞。
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COLUMN/コラム2015.11.30
男たちのシネマ愛①愛すべき、未DVD・ブルーレイ化作品(4)
なかざわ:「世界殺人公社」は本当に面白い!今だったらマシュー・ヴォーン監督(注17)が喜んで撮りそうな映画ですよね。 飯森:(マシュー・ヴォーン監督作品の)「キングスメン」(注18)ですか。あとは「ルパン三世」。「世界殺人公社」は完全にルパンの世界ですよ。主演はオリバー・リード(注19)。これがムキムキというか、ゴリラみたいな男で。 なかざわ:なんたって狼男ですし(注20)。 飯森:そんな野蛮人みたいな顔した男が、とある企業の創業二代目の若社長なんですよね。で、その企業というのが“世界殺人公社”で、ずばり殺人を請け負っている。で、そんなけしからん企業があるらしいってことを、元ボンド・ガールのダイアナ・リッグ(注21)ふんする女性新聞記者が嗅ぎつけ、潜入取材することとなるわけです。オリバー・リードふんする若社長が一応お坊ちゃんという設定なので、蝶ネクタイとかしているんだけど、これがちっとも似合っていない(笑)。 なかざわ:だいたい、あの当時のオリバー・リードは二枚目の路線で売っていましたけど、今見るとおかしいですよね。 飯森:オリバー・リードとか、バート・レイノルズ(注22)とかが二枚目でいけたというのが、あの時代らしいというか、全てにおいて間違っていますよね(笑)。僕は大好きですけど。 なかざわ:若いころの勝新太郎が白塗りで二枚目をやっていたのと似ているかも。 飯森:若いころの勝新は二枚目ですけど、こいつは言い訳のしようがない。なんたって、顔がゴリラですから。それがピシッと夜会服を着てダイアナ・リッグを出迎えるわけですけど、彼女から「もし私があなたのことを殺してくれと頼んだらどうするの?」と問われて、「いいですよと」引き受けちゃう。会社の役員会に持っていきますからってことになるんだけど、役員会の連中も全員殺し屋なんですよね。そこで、若社長が「お前らみんなで俺を殺しに来い、もちろん俺も反撃するよ」ってな感じで、役員会と社長が殺し合うわけです。そもそも世界殺人公社の創業理念というのは、悪い奴を殺す代わりにお金をいただきますということで、世直しをするための会社だったのが、だんだんと役員会が金もうけに傾いていってしまった。だから、二代目としては一回リセットボタンを押すという目論見もある。そこで、ヨーロッパ各地を転々としながら、常務だとか専務だとかをぶっ殺していく…というコメディーなわけです。まさにルパンのファーストシリーズの匂いですよ。 なかざわ:殺しを請け負う彼らの仕事と、第一次世界大戦になだれ込んでいく時代の世界情勢が、ほのかにリンクしているところも面白い。舞台となる20世紀初頭の社会背景をうまく取り込んでいますよね。 飯森:国名は架空ですけど、いわゆるサラエボ事件を題材にしたような暗殺事件も出てきますし。歴史好きの人間はワクワクしちゃうかもしれませんね。 なかざわ:実際にこういう組織が存在して、世界の政治を裏で操っているかもしれないという、観客の想像力を刺激するところがある。 飯森:そこもルパンぽいでしょ。スコーピオン(注23)みたいな。それに、サラエボ事件が元ネタだと分かる人は、ほかのこともいろいろと分かると思うんです。例えば音楽だったりとか、各国のお国柄の違いだったりとか、ファッションだったりとか。あとは美術デザインがアールヌーヴォー(注24)っぽくていいですね。 なかざわ:タイトルロールからしておしゃれじゃないですか。ああいうセンスって今ではなかなか再現できない。’60年代ならではの洒脱ですよね。それから、確かイタリアのベネチアで登場しましたっけ、旦那を殺しちゃうイタリア支部長の奥さん。 飯森:あれはいい女でしたね。 なかざわ:アナベラ・インコントレッラ(注25)っていう、ヴィットリオ・デ・シーカの映画にも出ている女優さんです。 飯森:ちゃんとした女優さんなんですね。 なかざわ:はい、ちゃんとしたセクシー女優です(笑)。恐らく、日本でも中高年世代にはファンが少なくないはず。マカロニ・ウエスタンのヒロインも結構やっていますし。彼女がまたエレガントで素敵なんですよね。 飯森:まさしく、ルパンに色仕掛けをして一服盛ってやろうとするような女。本当にルパンっぽい要素がいっぱいですよね。 なかざわ:あとはダイアナ・リッグもカワイイ。彼女って、パッと見はジュリー・アンドリュース(注26)にも似ているんだけれど、ジュリーが淑女しか演じられないのに対し、彼女は淑女も悪女もイケる。ちょうど今は「ゲーム・オブ・スローンズ」(注27)にも出ていて、息の長い女優さんですけれど、この「世界殺人公社」の彼女は抜群にコケティッシュでセクシーです。 飯森:今で言うツンデレですよ。当時はそんな概念なかったはずですけど。フェミニストの闘士としてオリバー・リードふんする若社長に接近したはずが、だんだんと弱いところを見せるようになって、最後はルパン助けて~みたいな状況に陥る。だから、世界観や音楽などを含めてファースト・ルパンをカッコイイと崇める層っていると思うんですけれど、そこに完全にハマる作品だと思うんですよ。 注17:1971年生まれ。監督。代表作は「キック・アス」シリーズなど。注18:2014年製作。国際的な秘密諜報機関キングスメンの凄腕スパイと新人スパイの活躍を描く。コリン・ファース主演。注19:1938年生まれ。俳優。代表作は「オリバー!」(’68)や「トミー」(’75)など。1999年死去。注20:出世作が「吸血狼男」(’61)の狼男役だった。注21:1938年生まれ。女優。代表作は「女王陛下の007」(’69)など。元ボンドガールで唯一、英国王室から大英帝国勲章を授与されている。注22:1936年生まれ。俳優。代表作は「白熱」(’73)、「トランザム7000」(’77)など。70年代を代表する男性セックスシンボル。注23:「ルパン三世」TVシリーズにたびたび登場する犯罪組織。コミッショナーはミスターX。注24:19世紀末から20世紀初頭にヨーロッパで流行った美術様式。植物や花などの有機的なモチーフをデザインに用いる。注25:1943年生まれ。女優。代表作は「西部決闘史」(’72)や「旅路」(’74)など。注26:1935年生まれ。女優。代表作は「メリー・ポピンズ」(’64)に「サウンド・オブ・ミュージック」(’65)。注27:2011年より放送中の大作テレビシリーズ。歴史劇とファンタジーを融合し、エミー賞作品賞など多数受賞。ダイアナ・リッグはシーズン3より出演中。 次ページ >> 面白い映画をいかに安く作るかのアイデアが詰まっている(なかざわ) 「スパニッシュ・アフェア」COPYRIGHT © 2015 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED. 「ザ・キープ」TM, ® & © 2015 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 「世界殺人公社」TM, ® & © 2015 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 「黄金の眼」COPYRIGHT © 2015 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. 「くちづけ」TM, ® & © 2015 by Paramount Pictures. All Rights Reserved. 「ウォーキング・トール」© 2015 by Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.