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COLUMN/コラム2012.08.03
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年8月】山田
唯一無二の作品作りで映画ファンを魅了するタランティーノ。そんな彼が撮った「戦争映画」は破格の面白さである。公開当時行われた、上映開始後1時間以内に退席した観客に鑑賞料を返却する「面白さタランかったら全額返金しバスターズ」キャンペーンに乗っかった人は一人もいないのでは?分かる人にはたまらないオマージュの数々。相変わらずの暴力描写から、お得意の無駄話(今作は少なめ)。また、モリコーネからビリー・プレストン、デビッド・ボウイまで、相変わらずのミックステープ的選曲の素晴らしさ。この夏のザ・シネマでは、そんな彼の作品、『レザボアドッグス』も『パルプ・フィクション』も『フォー・ルームス』も『ジャッキー・ブラウン』もあわせて放送!題して“タランティーノ祭”! (C) 2009 UNIVERSAL STUDIOS
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COLUMN/コラム2012.06.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年7月】銀輪次郎
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが豪華共演!「ゴッドファーザーPART II」の親子関係でもなく、「ヒート」の憎みあう敵同士でもない。本作では相性抜群のベテラン刑事を二人が熱演します。正直、デ・ニーロとアル・パチーノがここまで仲良くしている姿は見たことがなく、作品冒頭でお互いにニコニコしている姿は何だか不思議な気もします。とはいえ、やはり、この二人、いくつになってもすごい演技力。途中から、初めて見る仲良しの違和感も全く気にならなくなり、ぐいぐいと作品に引き込まれていきます。そして最後に用意される驚きの結末。作品の展開も小気味良く、二人の共演を安心して楽しめるオススメ作品です。 (C) 2007 RIGHTEOUS PRODUCTIONS, INC.
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COLUMN/コラム2012.06.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年7月】ラブコメラブ漢 飯森盛良
ワタクシ、無類のラブコメ好きである。特に、「ブスっ娘大変身で萌え」な醜いアヒルの娘ジャンルが、ハートに直角に突き刺さっちゃうのである。大変身シーンで「よかったね」と胸の前で指を組みつつ他人ごとながら涙を流せちゃうのである。これを、ビューティー・コロシアム症候群と言う(ウソ。言わない)。この手のジャンル、問題は、ブスっ娘が大してブスではないことだ。地味でダサくてモテない、というキャラ設定なのに、女優本人の顔ポテンシャルが高すぎちゃってて、どう辛めに見ても可愛いのだ。にもかかわらず"ブス"という設定でストーリーが進んでいく点、残念ながら、まことに無理があると申し上げざるをえない。…のだが、我が愛しのドリュー・バリモアよ!よくぞここまで汚れた!! ドリュー・ラブコメぜんぶ好きだけど、強いて選べばこれがマイ・ベストかな。 © 1999 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
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COLUMN/コラム2012.06.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年7月】招きネコ
バイオレンス描写と物語、どちらもにもサム・ペキンパー監督の世界観満載の『ワイルド・バンチ』の戦争映画版。第二次世界大戦末期の東部戦線で、敗戦濃厚なドイツ軍が、攻め込むソ連軍相手に抵抗する最前線が舞台。とにかく、登場人物は薄汚れた男ばかり。イケメンなし。だが、生き様がしびれるほどカッコイイ。仲間への責任感に満ち、器用な生き方ができず、負け戦とわかっていても自分の生き方を貫き通す主人公シュタイナーを演じるジェームズ・コバーンが、セリフではなく俳優としての存在感そのもので、この映画を成立させてしまいました。彼と対立する貴族出身の勲章をもらうことしか頭にない上官シュトランスキー役を演じたマクシミリアン・シェルもイヤな奴度100%の名演。だけど、こちらは演技だと思うので、こんな憎まれ役の中にも、憎みきれない姑息な人間の弱さを具現化させたシェルも別の意味ですごいです。「暴力」が代名詞になっているサム・ペキンパーですが、この作品を見終わった時に残ったのは、戦争の虚しさ、人間の狂気でした。魂がカッコイイ男たちの、暴力や戦争へのカタルシスなど微塵もない、これは反戦映画です。 © 1977 Rapid Film GMBH - Terra Filmkunst Gmbh - CANAL+ Image UK Ltd.
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COLUMN/コラム2012.06.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年7月】山田
『8人の女たち』、『まぼろし』のフランソワ・オゾン監督が、主演にシャーロット・ランプリングとリュディヴィーヌ・サニエを迎えておくる、美しき極上ミステリー。プールサイドで起こる真夏の殺人事件を描いた本作。この監督の映画は、なにが現実でどこまでが空想なのか、よく分からなくなることが多い。鑑賞後、最初からストーリーを振り返ってみて、ああだこうだと考え直し、自分なりに解釈してみるものの、いまいちピンとこず、結局また最初から見てみたくなる。自分なりの自由な解釈をもって映画を楽しむことが出来る方には特にオススメ。男性の大多数はフランス娘、リュディヴィーヌ・サニエ(当時24歳)の“裸体”についての印象しか残らないかもしれませんが。 ©2002 FIDELITE-HEADFORCE LIMITED-FRANCE2 CINEMA-GIMAGES
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COLUMN/コラム2012.05.25
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年6月】招きネコ
近年、美術愛好家のみならず、一大ブームを巻き起こしている17世紀オランダの巨匠フェルメール。今年は、東京都美術館のリニューアル・オープン記念として開催されるマウリッツハイス美術館展で、あのフェルメール・ブームのシンボル的作品「真珠の耳飾りの少女」が来日します。ザ・シネマでは、大きな盛り上がりを見せるだろう6月、7月にそのものズバリの映画『真珠の耳飾りの少女』を放送します。この作品は、フェルメールを彷彿とさせる美しい光と影の映像美と、この有名な絵画を誕生させた画家とモデルの少女の関係を描き、日本でのフェルメール・ブームを後押ししました。主人公の少女を演じたのは『ロスト・イン・トランスレーション』と本作で一躍脚光を浴び、今や一番ホットな女優となったスカーレット・ヨハンソン。フェルメールを演じたのは、この後『英国王のスピーチ』でアカデミー賞主演男優賞を受賞したコリン・ファース。今となっては何とも豪華なキャスティング。モデルと画家として見つめ合うふたりのまなざしがミステリアス! ©Archer Street (Girl) Limited 2003
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COLUMN/コラム2012.05.25
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年6月】山田
国営ラジオでレコードの放送時間が制限されていた'60年代英国に実在した、海賊ラジオ局をモチーフに描く群像劇。そして、ロック(当時はまだ“ポップ・ミュージック”と呼ばれていたらしい)を愛するすべての大人に捧げる青春音楽ドラマ。映画冒頭のキンクス「All Day and All of the Night」。イントロだけで血湧き肉躍る!権利のせいかお金のせいか、ビートルズは残念ながら一曲もかかりませんが、60年代後半の名曲がこれでもかというほど流れます。大音量での鑑賞を強くおすすめします! © 2009 Universal Studios and Medienproduktion Prometheus Filmgesellschaft GmbH & Co. KG. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2012.05.25
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年6月】飯森盛良
D&Dが発売され、若者たちにTRPGが大ブームとなった70年代後半。「RPGを映画にすればカネになる!」ということで、玉石混交、多くのRPG映画がオトナたちによって作られました。『コナン』1作目、『ドラゴンスレイヤー』、思い出深い傑作は数ありますが、そんな中でも初期の1本。見る人が見れば「この話リプレイだろ!(多分)」と一発で見抜けるお話。リプレイ小説に特有の、つゆだくすぎな作り手の思い入れが溢れまくっている、あの"独特"の空気感に、かつての非電源ゲーマー少年なら思わず苦笑せざるをえない。愛すべき1作なのであります!まぁ私は未だにWFRPでGMやってたりするんですけどね。いゃぁお恥しい。 © Copyright ITV plc (ITV Global Entertainment Ltd)
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COLUMN/コラム2012.05.25
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年6月】銀輪次郎
ひげもじゃのシルヴェスター・スタローンが警官に扮し、国際的なテロリストに立ち向かうクライムサスペンスムービー。アクションシーンは全てスタローン自身がこなしたと言われており、走る地下鉄への飛び乗りシーン(スピードが結構速い!)や、空中に静止するゴンドラへ引き上げられるシーン(イーストリバーの遙か上空!)は、おもわず感嘆の声を上げてしまいます。シルベスターの元妻役には「地上最強の美女!バイオニック・ジェミー」のジェミー役でお馴染みのリンゼイ・ワグナーが出演!リンゼイファンにも嬉しい一作です。(ただ残念ながら、本作ではバイオニック・パワーは全く登場しません。ご了承下さい。) © 1981 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2012.04.25
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年5月】招きネコ
個人的な話で申し訳ないのですが、この作品が封切られた子供時代、全く映画を見ない私の父に「映画館に一緒に行こう」と誘われたことが「エエッ!?」と幼心に強烈でした。それくらい、世の中は「ジョーズ」大ヒットで、普段映画を見ない老若男女が映画館に押し寄せていました。でも、私はせっかくの誘いをコワイ映画が苦手でお断りし、それ以来、現在に至るまで父と一緒に映画を見たことはありません。そして、成長した私は、必ず見るべき映画として鑑賞したのですが、人食いザメがコワイのなんの、数日よく眠れない夜を過ごしました。小さい子供には見せちゃいけません、特に海水浴前夜になど・・・。それくらい、ジワジワくる話の盛り上げ、模型のサメと実写のサメの編集、そして音楽が心臓に悪いんです。これは、一種、ジェット・コースターのようなものなのかもしれません、わかっててコワイ目に遭いたいという・・・そういう意味で、何度でも楽しめる、娯楽映画として満点です。 © 1975 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.