ザ・シネマ 飯森盛良
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COLUMN/コラム2013.04.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年5月】飯森盛良
朝の情報番組の若手女性Pが、視聴率アップのため伝説のニュースキャスター、マイク・ポメロイを司会に起用するが、自意識過剰でワイドショーをバカにしてる彼は「俺を誰だと思ってやがる!俺はなぁ、ピューリッツァー賞も獲った、あの天下のマイク・ポメロイだぞ!俺様ほどのジャーナリストに、こんな下らん番組やらせる気か!」と、ヤル気ゼロ。さぁPどうする!? という、業界お仕事女子の大ピンチ→クビ寸前からの大逆転を描く、痛快サクセス・ストーリー。個人的にいちばん好きなタイプの映画だわコレ。 で、Myお目当ては、個人的にいちばん好きなタイプの女優、MY NAME IS TANINOのレイチェル・マクアダムスだが、マイク・ポメロイ役のハリソン・フォードも素晴らしい。「俺を誰だと思ってやがる!俺はなぁ、インディの、ハンソロの、あの天下のハリソン・フォードだぞ!俺様ほどのスターに、こんな小娘が主役の映画で脇役やらせる気か!」という顔つきでマイク・ポメロイ役を好演してて、あまりのリアリズムに、見ていて若干ヒヤヒヤしちゃいます。 これぞ、ある意味究極の“メソッド演技”!このハリソン翁の頑張りのおかげで、クライマックスの、粋で素敵で気が利いてる、「こういう終わり方するから、俺はアメリカ映画が大大大大大っ好きなんだよ!」な展開が、最大の効果を発揮するのです。ほんと、いちばん好きなタイプの映画だわ! Copyright © 2013 PARAMOUNT PICTURES All Rights Reserved
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COLUMN/コラム2013.03.23
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年4月】飯森盛良
挫折したアスリートが再起を賭け、クライマックスの試合でライバルとガチな真剣勝負を展開。全米が泣いた…って、はいはいどうせその手のパターンっしょ?オレは泣かないけどね、と完全にナメきっていたが、なんじやぁこの展開!? この展開は読めない!ってかこれ禁じ手!! でもOKっす!そこでしっかりカタルシス出してきてるし。もう、降参!お見事!! あと主演のカナダ人女優ミッシー・ペリグリム、いいね。クリステン・スチュワート+ヒラリー・スワンクなルックスに、グレイス・ジョーンズの肉体美!ケンカしたら間違いなくワタクシが負かされ(秒殺)、泣いて土下座させられるでしょう。堪らん!ゴリマッチョ女優愛好家として、あえて言おう、堪らんちんであると!こういうカラダ持った女優はアクション映画とかでバリっバリに活躍して欲しいっすね。映画界でのさらなる活躍に本気こいて期待! © Touchstone Pictures. All rights reserved/© KALTENBACH PICTURES GmbH & Co. All rights reserved
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COLUMN/コラム2013.02.23
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年3月】飯森盛良
キューバ危機を描いたポリティカル・サスペンスだ。敵国ソ連が米国の喉元キューバに核ミサイルを配備。ホワイトハウスでは軍部を中心に「断固たる態度で臨むべき!」との強硬策が叫ばれる。相手が口先だけ、格好だけで何の覚悟もないチキン野郎なら、こちらが強気に出れば効果あるだろう。だが、相手も「断固」路線の場合どうなるか…「断固」競争の行き着く先は核戦争しかない。ケネディ兄弟(大統領と司法長官)と補佐官のトリオは、後先考えない国内タカ派からの「断固」圧力にたった3人で抵抗しながら、相手国首脳陣にも自分たちと同じ冷静な善意の人がいてくれることを信じ、人類滅亡を回避するべく13日間にわたるギリギリの交渉を展開する。もしケネディ自身が直情径行の「断固」主義者だったら、世界はこの時に滅んでいただろう。これが、政治の責任、政治の良心というものでは?良い勉強させてもらった! ©BEACON COMMUNICATIONS,LLC.ALL RIGHTS RESERVED.
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COLUMN/コラム2013.01.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年2月】飯森盛良
ゴス女子グループが黒魔術に手を染め、そのうち仲間割れして魔法バトルへ、というだけのわかりやすい娯楽作なんですが、キャストですよキャスト!これが光ってると作品全体も光りだすから、映画って本っ当にいいものですね。今でも『メンタリスト』で活躍中のロビン・タニー(左端)。本作以降90年代を代表するアイドル女優に出世してくネーブ・キャンベル(右端)。可愛い!そして何と言ってもグループのリーダー格で暗黒面に堕ちていくフェアルザ・バルク嬢!!(左から2人目) 一世一代のハマリ役で、格好良すぎ+どんピシャにオレの趣味すぎるよこの人!猛獣づらゴスロリ萌え悪魔憑き女子高生って、他にこんな人います!? 今見るとミッド90’sファッションも懐かしオシャレで、目に楽しい。 Copyright © 1996 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2012.12.22
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年1月】飯森盛良
蝶になった夢を見た人の疑問。「もしかしたら自分は蝶で、人間になった夢を見ているのではないか?」…いわゆる「胡蝶の夢」というこの哲学的テーマを、数々の傑作SFが取り上げてきました。本作まさにそれ。結局、夢オチなのか現実だったのか曖昧に終わりますが、実はよく見ると劇中に答えが隠されてます。たとえば本編開始15分後頃、リコール社で施術を受けるシーン。ほらほら、モニターに何が映ってます? シュワは何のコース選びました?シュワの女の趣味は?さらに、映画はどう終わりましたっけ?ハッピーエンドのキスシーンから白くフェード・アウトしていきますよね。映像のお約束では「白いフェード・アウト」の意味するところとは…?本作、ぜひ録画して確認しながらご覧ください! © 1990 STUDIOCANAL
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COLUMN/コラム2012.11.23
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年12月】飯森盛良
原題は「サッフォー」。サッフォーとは愛の詩を数多く遺した古代ギリシアのレスボス島(Lesbos)の女流詩人。レズビアンの元祖という伝説もあり、LesbosはLesbianの語源になった。で、本作である。1920年代(=フラッパーなど女性解放時代の幕開け)、サッフォーの名を持つ米国女性がレスボス島を訪れ、白系ロシア美女ヘレンから、古代の性の営みについて教え込まれる。それがいかに自由奔放なものであったか。やがて彼女は古代のサッフォーに自らを重ね、レヘンとともに古代ギリシア的な性を実践していく…ということで、単なるエロ映画ではありません。宗教倫理やら社会通念やらに縛られる前、古典古代のヘレニズム世界における、原初的快楽としての、どこまでも明るくおおらかなセックスを礼賛し、性のルネサンスを図る、時空を超えた壮大なエロ映画、なのであります!もっとも、末路哀れは覚悟の前やで。 © 2008 CROMBIE FILM, LTD.
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COLUMN/コラム2012.10.27
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年11月】飯森盛良
外国で逮捕され劣悪な刑務所で壮絶な体験をする青年の物語だが、主人公、何で捕まるかというと、麻薬の密輸。それが半端ない分量で、どう見ても重罪犯。で懲役30年を喰らうのだが、判決を受けると「お前らの国を恨んでやるー!ブタどもめー!!」と絶叫。…これ、世間でよく言う逆ギレでは? さらにクライマックス、刑務所を出るまでの展開もすごい。罪を償ってなくないか!? だが、アメリカではアカデミー作品賞ノミネート、社会派ドラマの傑作とされる。さて、あなたは、この主人公に同情できるかできないか!? ぜひ吹き替え版で、キャスバル兄さんの声で確かめてみてください。さっきの判決シーンとカノジョ面会シーンでの池田秀一さん、キレ芸と泣き芸、必聴です! Copyright © 1978 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2012.09.21
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年10月】飯森盛良
今はIKEAがあるあたりだ。バブル崩壊から数年後、当時はバブルの徒花の巨大屋内スキー施設が建っていて、深夜にはそのシルエットが黒々と天高くそびえ、不気味だった。ふもとは港湾倉庫街。二浪が確定し、終夜バイトをしていたオレ。人生ドン詰まり感、世に出れない焦燥感を抱きながら、海からの寒風吹きすさぶスキー施設の足元を、M-65の襟を立て、バイト先の倉庫まで週6日通った。なんだか解らんが何かに凄まじくムカついてたオレは、トラヴィスにおのれを重ねながら、何十回もこの映画を観た。家ではパッチン腕立てと東京ガスで鉄拳焙りをしてたのは言うまでもない。厨二ではなく二十歳の頃の話だ。そのおかげか、今どうにかこんな仕事で喰えてる。M-65は黄緑に色褪せたが、20年来オレのバディであり続けてくれてる。で、だ若者よ!不景気と閉塞感に窒息しそうな今日の若者よ!とりあえず、M-65を着なさい。全てはそこからだ。そしてトラヴィスを胸に、とりあえずパッチンと東京ガスをしながら、雌伏の今日を生きるのだ!そのうちなんとかなるだろう。 Copyright © 1976, renewed 2004 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
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COLUMN/コラム2012.08.25
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年9月】大陸軍近衛軽槍騎兵第1連隊“ヴィスツラ・ウーラン”大尉 飯森盛良
イタリア・ソ連合作の歴史超大作。芝居がかったカリスマ性を持つ、スタミナみなぎるメタボ皇帝ナポレオン…ちょっと胡散臭い。権力の座から転落し、とにかく復権したくてアセりまくり、野望をギラつかせる。脂ぎったテカテカのロッド・スタイガー、いい! 一方、宿敵ウエリントンはお高くとまった嫌味な英国貴族の痩せ男。脂気が足らずパサパサした感じ。クリストファー・プラマーも上手い。2人ともデキる漢で2人ともイヤな野郎!でも対照的。この2人見ているだけで前半戦まったく飽きない。そして両雄が激突するワーテルロー、もう圧巻!ソ連映画らしい人海戦術で撮影された戦場の圧倒的規模感が凄すぎる!! 人間ドラマ、スケール、ニーノ・ロータの音楽(各国国家の「大序曲1812」的な使い方が巧み)、コスチューム、どれをとっても最高な、オールタイムmyベスト史劇。今じゃ絶対作れん。 (C) 1970 Dino De Laurentiis Cinematografica SpA, renewed 1998 International Picture Investments Limited. All Rights Reserved..
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COLUMN/コラム2012.08.03
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2012年8月】第1航空艦隊参謀兼副官 飯森盛良
同じ真珠湾攻撃を描いた2作品だが、まさに好対照!この2作に甲乙をつけたがる向きもあるが、それぞれ映画としての目的がまるっきし違う。2001年の『パール』は戦闘シーンをCGで迫力満点に描きつつ、戦時下の恋人たちのドラマを描く、破壊×LOVEの戦争メロドラマ。オールド・ハワイのファッションもかっこいい。 一方1970年の『トラ!』は、オールド・ハワイとかチャラいことは言ってられない。日米開戦に至るまでの経緯を丹念に描いていき、そして皆さん、いよいよ今日のその時、1941年12月8日を迎えるのであります、という流れで〆る、大真面目な歴史戦争映画だ。この2つを並べて優劣つけるなんざぁ野暮ってもんよ。2作まとめて見て、「こっちはこの点が優れてる、あっちはあの点で勝ってる。みんなちがってみんないい」というのが大人というものなのであります。 (C) Touchstone Pictures and Jerry Bruckheimer Motion Picture (C) 1970 Twentieth Century Fox Film Corporation. Renewed 1998 Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.