COLUMN & NEWS
コラム・ニュース一覧
-
COLUMN/コラム2013.02.23
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年3月】山田
という、ポルナレフ状態に追い込まれた一人の男を描いたシチュエーション・スリラー。間違いなく「嫌な死に方ベスト5」にランクインするであろう圧死、窒息死の恐怖からの脱出を試みるというのがこの映画のあらすじなのだが、舞台は終始徹底して棺桶の中、登場するのは主人公ポールただ一人と、あとは携帯電話、ライターぐらい。しかし、この映画のスゴイところは、「人が焦りながら電話するのを、ただひたすら見続けて何が面白いか」とこれっぽっちも思わせないところ。観ている者を最後まで飽きさせない計算された展開で、緊張感はノンストップ。まさにアイディアひとつ!きっとものすごい低予算映画なのだろうな!と感心しておりましたところ、製作費は約2.5億とのこと。意外と高かった © 2009 Versus Entertainment S.L. All Rights Reserved
-
COLUMN/コラム2013.02.01
2013年2月のシネマ・ソムリエ
■2月2日『ダニエラという女』 平凡な男フランソワが宝くじを当て、美しい娼婦ダニエラとの同棲を実現させる。しかしフランソワは心臓に持病を抱えているうえに、思わぬ珍客が次々と現れて…。イタリアの宝石たるモニカ・ベルッチが、トップブランドの衣装に身を包み、ゴージャスな魅力を惜しみなく発揮。その豊満な肢体、蠱惑的な仕種には圧倒されるばかり。『美しすぎて』のフランス人監督B・ブリエらしい皮肉満載の喜劇。主人公の主治医や隣人の女性らを巻き込んだ愛と欲望の物語が、シュールかつ哀歓豊かに展開する。 ■2月9日『SOMEWHERE』 ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したS・コッポラ監督の長編第4作。ホテル住まいのハリウッド・スターと、別れた妻との間にもうけた11歳の娘との触れ合いを綴る。舞台はハリウッドの伝説的なホテル、シャトー・マーモント。そこでひたすら空虚な時間を過ごす主人公の孤独が描かれ、ユニークな“ホテル映画”としても楽しめる。事件が何も起こらない本作で、観る者の目を奪うのは人気子役エル・ファニング。主人公の視線で描かれるその眩い魅力が、映画に清涼感と切ない情感を吹き込んでいる。 ■2月16日『オール・アバウト・マイ・マザー』 アカデミー外国語映画賞、カンヌ国際映画祭監督賞に輝いた鬼才P・アルモドバルの代表作。さまざまな問題を抱えながら生きる女性たちの希望探しのドラマである。息子を亡くした中年女性、愛に悩む舞台女優、ゲイの娼婦など、個性豊かな登場人物がずらり。彼女らの人生の数奇な巡り合わせが、感動的な女性賛歌へと結実していく。C・ロス、M・パレデスという二大ベテラン女優の味わい深い名演技はもちろん、P・クルスの助演も見逃せない。エイズに冒される純朴な修道女を可憐に演じている。 ■2月23日『スルース』 K・ブラナー監督が72年の傑作ミステリー『探偵〈スルース〉』のリメイクに挑戦。M・ケイン、J・ロウというわずか2人だけのキャストが壮絶な演技合戦を披露する。ベストセラー作家の妻を寝取った若い俳優。嫉妬と憎悪が渦巻く両者の“協議”は、危うい“ゲーム”に発展し、ついには命を賭した“対決”へとエスカレートしていく。二転三転のどんでん返しやユーモアが魅力のオリジナル版とは異なり、シリアス調のドラマがスピーディに展開。悪趣味すれすれのアートのような豪邸の内装も圧巻だ。 『ダニエラという女』©2005 FIDÉLITÉ FILMS-BIM DISTRUBUZIONE-FRANCE 2 CINÉMA-WILD BUNCH-PAN-EUROPÉENNE PRODUCTION-PLATEAU A-LES FILMS ACTION 『SOMEWHERE』2010-Somewhere LLC 『オール・アバウト・マイ・マザー』© 1999 - EL DESEO - RENN PRODUCTIONS - FRANCE 2 CINEMA 『スルース』©MRC II Distribution Company LP
-
COLUMN/コラム2013.02.01
2013年2月のシネマ・ソムリエ
■2月2日『ダニエラという女』 平凡な男フランソワが宝くじを当て、美しい娼婦ダニエラとの同棲を実現させる。しかしフランソワは心臓に持病を抱えているうえに、思わぬ珍客が次々と現れて…。イタリアの宝石たるモニカ・ベルッチが、トップブランドの衣装に身を包み、ゴージャスな魅力を惜しみなく発揮。その豊満な肢体、蠱惑的な仕種には圧倒されるばかり。『美しすぎて』のフランス人監督B・ブリエらしい皮肉満載の喜劇。主人公の主治医や隣人の女性らを巻き込んだ愛と欲望の物語が、シュールかつ哀歓豊かに展開する。 ■2月9日『SOMEWHERE』
-
COLUMN/コラム2013.01.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年2月】招きネコ
2012年のロンドン・オリンピックの開会式にも登場した様々な理由で史上最も有名かつ愛された伝説のプロボクサー、モハメッド・アリの自伝をまだ現役だった本人が主演(!)して映画化された1977年の作品。アリ自身のドラマティックな半生を、ドラマ部分はロバート・デュバルやアーネスト・ボーグナインと行ったバリバリのハリウッド・スターが共演して作り上げた感動映画ですが、ソニー・リストン戦、ケン・ノートン戦、伝説の試合であるザイールの首都キンシャサでのジョージ・フォアマン戦まで劇中の数々のチャンピオンとの名勝負は当時の実写フィルムで再現して迫力十分、映画とドキュメンタリーのいわばいいとこ取りです。いかにアリがすごいボクサーだったのかということ、名言「蝶のように舞い、ハチのように刺す。。。」意味が実感できます。ちなみに、アントニオ猪木のテーマ曲「猪木ボンバイエ」は、元々この作品のアリのテーマ曲で、アリは対戦した猪木にプレゼントしたもの。映画中でもこの曲がものすごい盛り上がりを見せます。「ボンバイエ」はザイール語で「やっちまえ!」という意味とか。 Copyright © 1977, renewed 2005 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
-
COLUMN/コラム2013.01.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年2月】銀輪次郎
異国の地、東京で孤独な男女が出会い、次第にお互いの気持ちを分かち合う関係になっていく恋愛未満のラブストーリー。舞台は東京。作品中に日本語会話シーンが多数登場するも、米国公開時は日本語部分に字幕が付けられずに上映された本作。私たち日本人からすると“異国の地での戸惑い”を共感するのが少々難しいのですが、日本が描かれる作品は私たちにある種の「気付き」を与えてくれます。この作品もその一つ。本作中で特に驚かされたのが、しゃぶしゃぶ肉のランク付け。日本人には容易な判別も、外国出身の方には難しいようです。幼少期を日本で過ごしたことのあるソフィア・コッポラだからこそ、うまく日本を紹介してくれているなと感じる一方で、やはりどこか不思議な日本がここにはあります。また本編中には、なんだか少し懐かしいマシュー南(藤井隆)のバラエティー番組や、ハイテンションなCMディレクター役の田所豊(ダイヤモンド☆ユカイ)も登場!こちらもお見逃しなく。 ©2003, Focus Features all rights reserved
-
COLUMN/コラム2013.01.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年2月】飯森盛良
ゴス女子グループが黒魔術に手を染め、そのうち仲間割れして魔法バトルへ、というだけのわかりやすい娯楽作なんですが、キャストですよキャスト!これが光ってると作品全体も光りだすから、映画って本っ当にいいものですね。今でも『メンタリスト』で活躍中のロビン・タニー(左端)。本作以降90年代を代表するアイドル女優に出世してくネーブ・キャンベル(右端)。可愛い!そして何と言ってもグループのリーダー格で暗黒面に堕ちていくフェアルザ・バルク嬢!!(左から2人目) 一世一代のハマリ役で、格好良すぎ+どんピシャにオレの趣味すぎるよこの人!猛獣づらゴスロリ萌え悪魔憑き女子高生って、他にこんな人います!? 今見るとミッド90’sファッションも懐かしオシャレで、目に楽しい。 Copyright © 1996 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
-
COLUMN/コラム2013.01.26
個人的に熱烈推薦!編成部スタッフ1人1本レコメンド 【2013年2月】山田
独特の近未来ワールドの創造手として知られるアンドリュー・ニコルの監督デビュー作。 CG山盛りド派手な映像を使うことはなく、半世紀以上前のフランク・ロイド・ライト設計マリン郡市民センター(『THX 1138』の一部もここで撮影)から、インテリアや車、ファッションまで上手く操り、スマートに近未来を描いている。人間の傲慢さや、行き過ぎた科学への警鐘など、メッセージとしてはありがちでも、巧みな設定と、速すぎず遅すぎずの絶妙なスピード感、巨匠マイケル・ナイマンの涙を誘う旋律と、これ以外ないだろうと思われる最高の配役。そして近未来なのに、SFっぽくない。食わず嫌いの方にこそ、おすすめしたい珠玉の一本! Copyright © 1997 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.
-
COLUMN/コラム2013.01.16
LA発リポート!バレンタイン特集用ハリウッド・セレブ・グッズ買い出し紀行2013
さて先ず繰り出したのは、ザ・シネマのLAオフィスから車で5分ほどの所にあるサードストリート。同じ名前でも、サンタモニカのサードストリートほど観光地化されておらず、穴場的存在なのが、まさにこの企画にうってつけ。小さな雑貨屋さんやお洒落なセレクトショップが並んでいるかと思えば、茶器の専門店がひっそりと佇んでいたりと、ユニークなアイテムを見つけるならこの通りです。定番のロバートソン・ブルバードとも交差しているので、そのまま続けてショッピングなんてのもいいかもしれません。 そんな通りで目に飛び込んできたのは、鮮やかな黄色のサインと、カラフルなマネキンが並んだウィンドウが印象的なTrina Turk。カリフォルニア育ちのTrina Turkが手がける同ブランドは、10年前にロス郊外のリゾート地Palm Springsにショップをオープンしたのが始まり。現在は南カリフォルニアを中心に7店舗を構え、レディースファッションはもちろん、インテリアからメンズファッションまで、幅広く展開しています。そんな10年の間に、エイミー・アダムスやヴィオラ・デイヴィスなどアカデミー賞候補たちのハートもしっかりと掴み、レッドカーペットに彩りを添えてきました。また、人気テレビドラマ「グリー」のレイチェルや「ゴシップガール」のブレアが愛用していることでもお馴染みです。サーフィン文化を取り入れたロス育ちのブランドらしく、ビビッドな色使いながらも爽やかな空間が広がる店内は、まさに明るい陽光に溢れるビーチを思わせます。 そして、カラフルなアイテムの数々に目移りしながら辿りついたのが、こちらのバングル。ブランドのトレードマークでもある、ミッド・センチュリー・モダンらしいモチーフにビビッドなオレンジは、お出かけ時のアクセントになること間違いなしです。付属の可愛いらしい巾着がなんとも着物風だと思い尋ねてみれば、なんとTrinaさんは日本人のハーフなんだとか。道理で和テイストを感じさせる訳ですね。 通りをもう少し行くと、Traveler’s Bookcaseと心惹かれる名前のお店が。こじんまりとした店内には、所狭しと旅の本や雑貨が並べられ、一歩足を踏み入れるだけで心躍る旅気分に。ここの店頭にどーんと置かれていたのが、SoLAグッズです。Sisters of Los Angeles、略してSoLA。「So LA=とってもLA」と読む事もできるこのブランドのコンセプトは、その名の通り“ロサンゼルス”。マリブやベニス、サンタモニカなどのメジャースポットや、なんと市内の高速道路の番号をモチーフにしたコップやトートバッグなど、様々なギフトアイテムを発表しています。昨年9月に立ち上げられたばかりながら、いち早くElleやLAタイムズなどのメディアに取り上げられ、Fred SegalやKitsonなどの有名店にも大々的に置かれる人気ぶり。 そんなSoLAからチョイスしたのは、真空パックのようなパッケージもユニークな、こちらのカードケースとコインケース。探してみてください、幾何学模様に隠された「LA」の文字を。まさに、ロサンゼルスから貴女へのギフトなのです。ショッピングに疲れたらお茶をしたくなるのが女子というもの。カフェやレストランが多いのもサードストリートの魅力です。食事はもちろん、人間ウォッチングも楽しめるのがパパラッチスポットのToast Bakery Café。セレブや業界関係者が通うだけでなく、テレビドラマ「アントラージュ オレたちのハリウッド」や映画「抱きたいカンケイ」に登場するなど、ロケ地としても有名とあって、いつでも店の前には行列が。また、セレブ目撃率の高いJoan’s on Thirdなどもこの通りにあります。 さて、サードストリートの最後はRachel Royで締めくくり。これまたカリフォルニア出身のRachel Royが手がける同ブランドはセレブから絶大な支持を誇り、ファーストレディのミシェル・オバマから、ハル・ベリー、ジェニファー・ガーナー、ペネロペ・クルス、そして2年連続アカデミー賞ノミネートと、間違いなく今最も旬な女優ジェシカ・チャステインまで、そうそうたるメンバーがクライアントとして名を連ねます。今回は、そのRachel RoyによるRACHEL Rachel Royから、こちらの2種類のバッグを購入です! この辺りで、セレブ気分の演出にはやっぱり欠かせないアロマグッズも入れたいところ。そこで向かったのは、スーパーマーケットのGelson’s Market。店舗数の少ないGelson’sは、キーラ・ナイトレー、ブレイク・ライブリー、ズーイー・デシャネル、ダイアン・クルーガーなどのセレブや、値札をチェックする必要の無いお金持ちが訪れる高級スーパーなのです。 ここで見つけたのは、以前もこの企画でご紹介したIllume。今回はキャンドルではなく、樹木をベースにしたナチュラルな香りのルームスプレーをセレクト。 そして、これまた定番のセレブ御用達ショップFred Segalでは、Voluspaのキャンドルを発見。Fred Segalの他にも、Saks Fifth AvenueやBloomingdale’sなどで取り扱われる高級キャンドルブランドで、InStyleなどのファッション誌を始め、数々のメディアに取り上げられるVoluspaは、ヴィクトリア・ベッカム、ジェニファー・ロペスなどが愛用していることでも有名です。漆黒の重厚感あふれるボックスには8種類の香りが詰められているので、その日の気分に合わせて楽しむことができます。もう一つは、落ち着いた香りの3本芯キャンドルを。 最後は、お馴染みビバリーヒルズの下着専門店Victoria’s Secretから。今年は、落ち着いたピンクでさらりとした肌触りが上品なパジャマと、フランネル生地が暖かく、ピンクのアクセントが効いたパジャマの2種類を、どちらもスリッパとセットで。さあこれでショッピングも無事終了です。イチオシスターのハートと、セレブグッズの詰まったハリウッド直送便の獲得を目指して、 貴女の熱い想いを今すぐラブレターに! ■紹介した店舗のアドレス▼Trina Turk8008 West Third Street, Los Angeles, CA 90048▼Traveler’s Bookcase8375 West Third Street, Los Angeles, CA 90048▼Toast Bakery Café8221 West Third Street, Los Angeles, CA 90048▼Joan’s on Third8350 West Third Street, Los Angeles, CA 90048▼Rachel Roy (Beverly Center)8500 Beverly Blvd (Third St.とBeverly Blvd.の間), Los Angeles, CA 90048▼Gelson’s Market8330 Santa Monica Blvd., West Hollywood, CA 90069▼Fred Segal8100 Melrose Ave., Los Angeles, CA 90046▼Victoria’s Secret (Beverly Hills)328 N Beverly Dr., ?Beverly Hills, CA 90210
-
COLUMN/コラム2013.01.10
2013年1月のシネマ・ソムリエ
■1月12日『ヤギと男と男と壁と』 イラク戦争を取材するため中東へ旅立った米国地方紙の記者ボブ。やがて彼が出会った奇妙な中年男リンは、何と米軍が密かに設立した超能力部隊のメンバーだった!内容は荒唐無稽だが、原作は「実録・アメリカ超能力部隊」というノンフィクション。ベトナム戦争以後の米軍の知られざる仰天真実に迫ったブラック・コメディである。全力疾走で壁をすり抜ける、眼力でヤギを殺す、などの珍エピソードが満載。よくも揃った豪華実力派キャストが、大真面目な顔つきの怪演で爆笑&失笑を誘う痛快作だ。 ■1月19日『マンデラの名もなき看守』 悪名高きアパルトヘイト施行下の南アフリカを舞台にした実録ドラマ。服役中のネルソン・マンデラと心を通わせた白人刑務官ジェームズ・グレゴリーの手記の映画化だ。1968年、赴任先のロベン島でマンデラの監視を命じられたジェームズ。当初は凶悪犯と見なしていたマンデラの気高い思想に触れた彼は、国の政策に疑問を抱き始める。マンデラ役は『24 -TWENTY FOUR-』のパーマー大統領役で知られるD・ヘイスバート。名匠B・アウグストがマンデラ釈放までの長い軌跡を堅実かつ感動的に描いた。 ■1月26日『結婚記念日』 『ハリーとトント』のP・マザースキー監督が手がけたコメディ。W・アレン&B・ミドラーという意外な顔合わせの2人が、結婚17年目の熟年カップルを演じている。主人公はロスの高級住宅街で暮らす弁護士と心理学者の夫婦。映画館やバーを備えたショッピングモールを舞台に、ケンカと和解を繰り返す男女の会話バトルを描く。お世辞にも“お似合い”とは言いがたいインテリ夫婦を、アレン&ミドラーがそれぞれの芸風を生かして好演。大型モール内のにぎわいを幕間に挿入した構成も楽しめる。 『ヤギと男と男と壁と』© 2009 Westgate Film Services, LLC. All Rights Reserved 『マンデラの名もなき看守』©ARSAM INTERNATIONAL,CHOCHANA BANANA FILMS,X-FILME CREATIVE POOL,FONEMA,FUTURE FILM FILM AFRIKA 『結婚記念日』© Touchstone Pictures. All Rights Reserved.
-
COLUMN/コラム2013.01.10
2013年1月のシネマ・ソムリエ
■1月12日『ヤギと男と男と壁と』 イラク戦争を取材するため中東へ旅立った米国地方紙の記者ボブ。やがて彼が出会った奇妙な中年男リンは、何と米軍が密かに設立した超能力部隊のメンバーだった!内容は荒唐無稽だが、原作は「実録・アメリカ超能力部隊」というノンフィクション。ベトナム戦争以後の米軍の知られざる仰天真実に迫ったブラック・コメディである。全力疾走で壁をすり抜ける、眼力でヤギを殺す、などの珍エピソードが満載。よくも揃った豪華実力派キャストが、大真面目な顔つきの怪演で爆笑&失笑を誘う痛快作だ。 ■1月19日『マンデラの名もなき看守』